語学から見える文化

      2013/09/19

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フランスの公立大学で英語による授業解禁の動きがあるという報道がありました。

報道によるとフランスの公立大学での英語授業は19年に渡って禁止だったとか。
日本ではタイミングを同じくして教育再生実行会議で英語教育強化が議論されており、教育のグローバル化が全世界で進行していることを感じるニュースです。

この報道によるとフランスでは、まだ英語授業解禁の反対派がいるようですね。それも結構強力に。その理由としては、文化的なアイデンティティの喪失だそうです。

初等中等教育を全て英語でやるといってるわけではないのに、そこまで反対することでもないのではないか、と日本人的な発想では思ってしまいますが、これも自国文化に対する思い入れの違いでしょうか。

ところで、言語から文化を感じるというのは、外国語を学ぶときによくあることですね。

よく言われるのが、日本語だと肯定文か否定文かが最後まで分からないけど、英語は最初に分かるというやつですね。だから日本人は曖昧な民族で、英語圏の人々は明快だと。

ただ同じ英語を見ていても、その中で更に国による文化の違いを感じることもあります。

例えばTOEFLのWritingの勉強をすると必ずこんなライティングスタイルを学びます。

第1パラグラフで結論を明確に言いなさい。
曖昧な結論はダメです。
そしてあとはひたすらその結論をサポートする理由を述べなさい。

TOEFLの勉強しているときは、これなんかも英語の文化っぽいなあと思っていたのですが、その後IELTSを勉強したときに、同じ英語でもアメリカ発のTOEFLとイギリス発のIELTSだと微妙に違うように感じました。

TOEFLの模範解答を見ると確かに、YesかNoかをはっきりして、後はひたすらその結論をサポートしていく例ばかり出ているのですが、IELTSの模範解答では、どちらとも考えられる、みたいな結論を示しておいて、どちらとも考えられる根拠を書いている、という例を結構見ました。オフィシャルガイドでもそうです。

これは英語の文化というよりはその国の文化というのが出ているのだと思います。
アメリカ人は白か黒かどちらか一方に決めたい、一方イギリス人はどちらもあり得るという立場も認めるということかもしれません。

もしそうだとすると、カナダはどちかというと、イギリスに近いイメージです。

私が通っていたトロント大学のMBAではIntegrative Thinkingという考え方を習います。
これは選択肢が2つあったときにそのうちの1つだけを選ぶのではなく、その両方を統合した答えを探すという考え方です。
これにより、よりよい解決策を示せる可能性があります。
でも、2つのどちらかを明快に選んでほしいアメリカ人にとっては、もしかしたらまどろっこしく感じる方法かもしれません。

グローバルというときに、アメリカがその代表格として語られることは多いですが、アメリカ=グローバルではないという視点も持っておくのは大事だと思います。

最後までありがとうございました。


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