カナダの大学の選び方(都市の選択編)

カナダの大学の選び方(都市の選択編)

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こんにちは。

藤本です。

前回は州についてお伝えしましたので、今回は都市の観点からお伝えできればと思います。

 

州と同様に、どの都市に住むかで、生活や触れ合えるものが変わってきます。
ということで、カナダの主要都市の特徴についてまとめてみます。

説明文中の人口統計の数値については2006年の政府統計をベースにしています。

 

バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)

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ブリティッシュコロンビア州最大の都市であり、カナダ第3の都市。
前に太平洋、後ろにロッキー山脈を見ることができる非常に美しい街。
夏の平均最高気温は21℃、冬の平均最低気温は0℃と、カナダの中では夏涼しく、冬暖かい。
非白人比率は42%で、公用語は英語だが、英語以外を母国語とする人が43%おり、トロントと並び最も住人の多様化が進んだ都市。
また最も多く日本人が住んでいる都市でもあり、約2.5万人が在住。
景観の良さに、温暖な気候も加わって、英誌エコノミストが発表する世界の住みやすい都市でも上位の常連(2013年は3位)となっている。
観光の目的地として選択されることが多い。

主な大学:ブリティッシュコロンビア大学、サイモンフレイザー大学(バンクーバーキャンパス)、エミリー・カー美術大学

 

ビクトリア(ブリティッシュコロンビア州)

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ブリティッシュコロンビア州の州都。人口ではカナダ第15位。
バンクーバー島の南部に位置し、バンクーバーからは車と船で3時間ほどの距離。
夏の平均最高気温は22℃、冬の平均最低気温は0℃で、バンクーバーと同じく、夏涼しく、冬暖かい気候。
非白人比率は10%、英語以外を母国語とする人は15%で、バンクーバーほど多様化は進んでいない。日本人は約2,300人が在住。
カナダで最も美しく暖かい都市というイメージがあり、カナダ人がリタイア後に住みたい街として挙がることが多い。

主な大学:ビクトリア大学、ロイヤルローズ大学

 

カルガリー(アルバータ州)

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アルバータ州最大の都市で、カナダ第5の都市。
ロッキー山脈の東、約80キロの場所に位置する。
夏の平均最高気温は22℃、冬の平均最低気温は-15℃で、夏は涼しいが、冬の寒さは厳しい。
ただ、ロッキー山脈のフェーン現象で暖かくなる日も多い。
非白人比率は22%、英語以外を母国語とする人は25%で、トロント、バンクーバーに次いで多様化が進んでいる地域。日本人は約4,700人が在住。
石油・天然ガス産業が発展し、国内で最も成長している都市。
都市の成長とともに文化施設も充実しており、英誌エコノミストが発表する世界の住みやすい都市でも上位に入っている(2013年は5位)。

主な大学:カルガリー大学、マウントロイヤル大学

 

エドモントン(アルバータ州)

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カナダ第6の都市で、アルバータ州の州都。
広大な平原地域に位置する。
夏の平均最高気温は22℃、冬の平均最低気温は-19℃で、2009年に-46℃を記録するなど冬は長く寒い。
非白人比率は17%で、英語以外を母国語とする人は23%で多様化は進んでいる。
日本人は約2,300人が在住。
カルガリー同様に石油が主要な産業。

主な大学:アルバータ大学、グラントマキュアン大学

 

レジャイナ(サスカチュワン州)

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サスカチュワン州の州都。人口は国内18位。
大陸中央の大平原地帯に位置し、穀物生産が盛ん。
夏の平均最高気温は25℃、冬の平均最低気温は-21℃で、寒暖差が激しい。
かつて最高43℃、最低-50℃を記録したことがある。
非白人比率は7%で多様化は進んでいない地域。
日本人は約200人が在住。

主な大学:レジャイナ大学、カナダファーストネーションズ大学

 

ウィニペグ(マニトバ州)

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マニトバ州の州都で、カナダ第8の都市。
大平原地域に位置し、西カナダと東カナダを結ぶ拠点として発展。
特に農産物流通の中心地。
夏の平均最高気温は25℃、冬の平均最低気温は-22℃で、夏場と冬場の気温差が大きい。
非白人比率は15%、英語以外を母国語とする人は26%で多様化が進んでいる。
日本人は約1,800人が在住。

主な大学:マニトバ大学、ウィニペグ大学、サンボニファス大学

 

トロント(オンタリオ州)

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オンタリオ州の州都で、国内第1の都市。カナダ経済の中心地。
夏の平均最高気温は26℃、冬の平均最低気温は-7℃で、夏は暑いが、冬は内陸部に比べれば温暖。
非白人比率は43%、英語以外を母国語とする人は46%と、カナダで最も多様化が進んだ都市。
日本人はバンクーバーに次いで多く、約1.9万人が在住。
製造、金融業が発達しているのが特徴で、文化活動やスポーツも盛ん。
英誌エコノミストが発表する世界の住みやすい都市でも上位の常連(2013年は4位)。

主な大学:トロント大学、ヨーク大学、ライアーソン大学、オンタリオ美術デザイン大学

 

オタワ(オンタリオ州)

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カナダの首都であり、国内第4の都市。
夏の平均最高気温は26℃、冬の平均最低気温は-15℃で、夏暑く、冬寒いエリア。
非白人比率は16%で多様化が進むが、政治の中心だけあって、44%が英仏2言語を使える。
日本人は約1,800人が在住。
政府関係機関で働く人が多い。

主な大学:オタワ大学、カールトン大学、ドミニカン大学、セントポール大学

 

キングストン(オンタリオ州)

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かつてのカナダ首都。国内第26位の都市。
オンタリオ湖の北岸で、セントローレンス川の起点にあたる。
こじんまりとした静かな都市。
非白人比率は6%で、多様化が進むオンタリオ州の中ではマジョリティの多いエリア。
日本人在住者は約250人。
教育サービス従事者の割合が多い。

主な大学:クイーンズ大学

 

ハミルトン(オンタリオ州)

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国内第9の都市。
トロントとナイアガラ滝の中間に位置する。
夏の平均最高気温は27℃、冬の平均最低気温は-9℃で、夏暑く、冬は比較的穏やかなエリア。
非白人比率は12%で、日本人在住者は約1,400人。
製鉄の街として有名で、他エリアに比べて製造業従事者が多い。

主な大学:マクマスター大学

 

モントリオール(ケベック州)

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カナダ第2の都市。ケベック州における経済の中心地。
ケベック州とオンタリオ州の州境に位置する。
夏の平均最高気温は25℃、冬の平均最低気温は-17℃で夏と冬の温度差が激しい。
非白人比率は16%でケベック州では最も多様化が進む。
母国語が仏語という人は66%だが、英仏2言語使用者が52%いるため、全体で59%は英語が使用でき、フランス語が公用語のケベック州にあっては、比較的英語が通用する都市。
日本人は約3,000人が在住。

主な大学:マギル大学、モントリオール大学、コンコルディア大学、モントリオール高等工科大学、モントリオール高等商業大学(HEC)、ケベック大学モントリオール校

 

ケベックシティ(ケベック州)

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ケベック州の州都。カナダ第7の都市。
夏の平均最高気温は25℃、冬の平均最低気温は-17℃で、夏暑く、冬寒い。
非白人比率は2%でほとんど多様化は進んでいない。
英語が使用できる割合が33%であり、モントリオールよりフランス色が強い。
日本人在住者は約200人。

主な大学:ケベック大学、ラバル大学、ケベック大学州立行政学院、ケベック大学高等工科大学、ケベック大学通信大学(TÉLUQ)

 

ハリファックス(ノバスコシア州)

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ノバスコシア州の州都で、カナダ第13の都市。
カナダ大西洋岸地域では最大の都市で、文化・経済の中心都市。
夏の平均最高気温は23℃、冬の平均最低気温は-10℃でカナダでは平均的。
非白人比率は7%で多様化は進んでいない。
日本人在住者は約400人。

主な大学:ダルハウジー大学、マウントセイントビセント大学、ノバスコシア美術デザイン大学、セントメアリーズ大学、キングスカレッジ大学

 

シャーロットタウン(プリンスエドワードアイランド州)

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赤毛のアンで有名なプリンスエドワードアイランド州の州都。
夏の平均最高気温は23℃、冬の平均最低気温は-12℃で夏涼しく、冬寒い。
非白人比率は2%で、ほとんどマイノリティはいない。
日本人在住者は約50人。

主な大学:プリンスエドワードアイランド大学

 

以上、主要都市を駆け足で見てみました。
何となく各都市の雰囲気が理解できればと思います。

 

最後までありがとうございました。

 

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