グローバル&クオリティライフを目指して
- 2013.09.11
- カナダでの教育と生活 グローバル&クオリティライフ
- カナダ, クオリティライフ, グローバル
こんにちは。
グローバル&クオリティライフへのチャレンジャー、Masaです。
このブログの読者の一人からなぜ私が移住を考えたのかという質問がありました。
今日は、私自身が移住を考えた背景について書いてみます。
結論から言うと、このブログのタイトルにある通り
グローバル&クオリティライフ
を求めて、ということになります。
少し掘り下げてみます。
プロフィールにも書いていますが、
元々、カナダ留学から帰国した直後は、全くカナダへの移住は考えていませんでした。
カナダって、言ってみれば、地味な国だし、生活は質素だし、東京のような楽しさはないかもしれません。
私もカナダ滞在中は、MBAの課程で死ぬほど忙しかったこと以外は、何とも思ってなかったのですが、その生活を離れてみると、じわじわと良さが思い出されるんですよね。
で帰国後、再度日本で働く中で、次第に
グローバルな刺激に溢れたカナダが懐かしい
ワークライフバランスを実現しているカナダが懐かしい
という思いを抱くようになりました。
留学前の私は、英語が嫌いで海外の人と話すみたいな機会もなかったし、仕事が楽しかったこともあって、1日中仕事のことを考えているという
ローカル専門&仕事一本人間
でした。
でも人間、新たな選択肢を知ると、元いた場所の客観的な評価ができるようになります。
一度広い家に住むと、狭い家に戻りたくなくなる
一度運転の楽な車の乗り心地を知ってしまうと、元のポンコツには戻りたくなくなる
一度塾の先生が学校の先生より上手に教えてくれることを知ってしまうと、学校の授業が嫌になる
こんな経験ありませんか?
すべての人が私のように、カナダに魅力を感じないかもしれません。
でもよくよく考えてみると、私には元々カナダを好きになる素養があったみたいです。
私は山口県の田舎で生まれ育ちました。
家は団地でしたが、5分も歩くと広大な田んぼ地帯です。
夏になると、はるか向こうまで続く稲田がまぶしいくらい緑で、風が吹くと、その風が稲田に波を作るんです。
ずっと向こうから何分もかけて風が波と共にやってくるのを見るのが好きで、何十分と見ていました。
そんなのんびりした自然あふれる風景や時間が大好きだったんですね。
父は親族経営の植木会社に勤めていました。
小さな会社なので比較的自由が効くし、外の仕事が多かったので、大抵夜は早めに帰ってきました。
私にとっては、父親と夕食を一緒に食べるというのは当たり前の生活でした。
でも大人になって会社に勤めるようになってからは、都会の満員電車で毎日通勤、
夜は深夜に帰宅で、平日に子どもの起きている顔は見られないという生活になっていました。
まあ、そのときは、それが当たり前で何とも思っていなかったんですけどね。
MBAの準備をしている時期、ある方にコーチングを受ける機会がありました。
そのコーチは私の人生の目標について導こうとしてくれました。
コーチから質問を投げかけられて私が答え、その答えに対してさらに別の質問で深く掘っていくという手法でした。
そして最終的に導かれた答え、私の口から出た答えは、自分でも全く予想してませんでしたが、
「自然豊かな土地の白い家で家族と一緒に夕食を食べること」
という答えでした。
そこには、当時楽しいと思っていた仕事の要素は全く入っていませんでした。
子どもの時の懐かしい思いを無意識のうちに心が求めていたのかもしれません。
留学してからは、これまでに全く考えられないほど多様な国の人に会いました。
そして価値観の違いを知って、驚きつつも面白いと思いました。
これが「価値観に違いがあるって面倒だな、嫌だな」と思ってしまうようだったら、海外には向かないと思いますが、幸いにもそうは感じず楽しいと思えたのです。
カナダ人は、全員がそうとは言い切れませんが、多くは自分のライフスタイルを大事にするという姿勢が見られます。
ワークライフバランスという概念が定着しつつある欧米の中でも、長時間労働はかなり少ない国です。
そして多くの移民が集まるグローバルな環境でありながら、お互いの文化や価値観を尊重し、なるべく争いを避けて共生しようとします。
カナダ人の英語は、意外に婉曲的な表現が多いです。
そして豊かな自然を愛し、ゆったりした時間を楽しみます。
これぞ私にとっての「グローバル&クオリティライフ」なのかな、と今は思っています。
もちろん移住したらしたで、冬は寒くて、退屈で、好きな食べ物のバリエーションは少なくて、風呂は肩まで浸かれなくて、といった不便はたくさんあると思います。
これは優先度の問題ですね。人によって何を大事にするかということだと思います。
私は、自然豊かな環境で、家族と夕食を食べる生活を大事にしたいということです。
現在は、カナダの永住権を申請中です。
グローバル&クオリティライフの実現に向けて頑張りたいと思います。
最後までありがとうございました。
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