どんな語学学校が英語の力を伸ばすか

どんな語学学校が英語の力を伸ばすか

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こんにちは。

Masaです。

このブログでは主に学位を取得する正規留学の話をしていますが、カナダ留学で一番多いのは語学留学です。

英語の力を伸ばしたい!という目的を第一に留学されるわけです。

実際にカナダに留学すると色々な場所で英語を学ぶ機会があります。
今日は、私が経験した様々なタイプの英語学習機会とその効果について書いてみます。

 

私の場合は、語学留学というわけではないですが、カナダ滞在中に実に7つの教室や集まり、個人から英語を学んでいました。
思い返してみるとMBAの課程で死にかけていた中、結構頑張ってましたね。

7つを挙げてみると

1.大学付属ESL (Pre-MBAコース)
2.一般の語学学校
3.個人レッスン (元英語教師とマンツーマンレッスン)
4.個人レッスン (大学スタッフがボランティアでレッスン)
5.ランゲージエクスチェンジ
6.MBA上級生による個人サポート
7.大学の留学生センターによる英語教室

という感じです。

それぞれの詳細と受講した感想を書いてみますね。

 

1.大学付属ESL (Pre-MBAコース

・Pre-MBAコースはビジネススクール入学予定者を対象とした準備コース
・入学条件としてある程度の英語力が求められる
・期間2ヵ月で週5日9:30~15:30
・価格は合計で3,300ドルちょっと

(内容)
かなり体系だったコース。
リーディング(時間を決めての速読)、ライティング(ミニ論文を作成)、スピーキング(突然テーマを渡されての1分間スピーチ)、リスニング(映画やドラマを見てテスト)などの基本的な英語スキルをかなり集中せざるを得ない方法でトレーニングすると同時に、論文作成時の引用ルールの講義、ディベート、リサーチ、プレゼンテーション、チームプロジェクトなども行われMBA本番を意識したカリキュラムになっている。

(感想)
クラスは20人弱だったが、参加者のレベルはかなり高く、宿題もかなり多いため、ついていくのはなかなかハード。
しかしその分、2ヵ月という短期間ながら英語は確実に伸びた。

 

2.一般の語学学校

・英会話を学びたい人向けの最も一般的な語学学校
・開始時期、期間、1日の取得クラス数は自由に選択できる
・価格は1時間当たり10ドル以下

(内容)
1クラス10名くらいで、日本でよくあるグループ型英会話教室みたいな感じ。
自己紹介をして、講師の質問に順番に答えていったり、チームに分かれてゲームをしたりする。

(感想)
私はPre-MBA修了後、本番MBAが始まる間の1週間だけ1日2時間ほど授業を取って通った。
講師は大学生みたいな若いお兄ちゃんで、初めてカナダにやってきた人同士、楽しく仲良くやりましょう、ってノリで、参加者のレベルはそれほど高くない。(最初にテストをしてレベル別のクラスになっているはずだけど)
間違った英語でも躊躇せずしゃべれる雰囲気はあるけど、テキストも宿題もなく、体系的に英語を学ぶにはちょっと向かない。
個人的には1日2時間程度通うだけでは英語が伸びる気はしなかった。

 

3.個人レッスン (元英語教師)

・学校のクラスメイトから紹介で存在を知る
・マンツーマンなので内容は自由
・私は紹介してもらってから卒業までの約1年半、週1回ペース(1回あたり2時間)で通った
・価格は口コミ紹介価格で1回2時間で20ドル

(内容)
元英語教師のおばあさんで、自宅に行ってレッスンを受ける。
文法や言い回し、発音、プレゼンの練習などこちらのリクエストに応じて教えてくれた。

(感想)
おばあさんだったのでちょっと発音が聞き取りにくいのと、正統な英語(ちょっと古く聞こえる英語かも)にこだわりが強かったのはちょっと・・・というところもあったが、マンツーマンとしては格安で、かつ2時間じっくり話せるのはとても良いトレーニングになった。
2時間英会話を継続するってのは結構集中力が必要で、トレーニング終了後はいつもすごく疲れたのを覚えている。

 

4.個人レッスン (大学スタッフ)

・大学スタッフの1人がボランティアで英語が苦手な生徒に英語を教えていた
・当初は数人で始めたが最終的に残ったのは私一人で結局マンツーマンで実施
・MBA1年目に週1回ペース(1回あたり2時間)で通った
・ボランティアなので価格は無料

(内容)
前半1時間は教材みたいなものを使って文法や単語を教えてもらい、後半1時間はフリーで会話。
カナダの生活とか試験対策とか半分悩み相談みたいになることも多かったかな。

(感想)
英語を教えるプロではないが、とても熱心に教えてくれた。
このレッスンだけで英語力が伸びたかと言えば、あまり効果はなかったかもしれないが、カナダ人の考え方とか大学スタッフの仕事みたいなものを知るのに役立った感じ。

 

5.ランゲージエクスチェンジ

・日本語を学びたいカナダ人と英語を学びたい日本人がお互いの言葉を教え合う集まり
・夕食をしながら1時間半くらい英語、1時間半くらい日本語で話す
・近所で月に1回ペース開催されていたので5-6回参加
・費用はもちろん無料

(内容)
会話は様々だが、日本に興味のある人が多いので自然日本の話とか、日本とカナダの比較のような話題が多い。
夕食の後、会話が盛り上がってそのままカラオケに行くこともある。

(感想)
語学力を上げるというよりは、お互いの会話を楽しむという要素が強いので、通じさえすれば多少間違った英語でも誰も訂正しない。
ゆえに短期間で英語力を上げるという目的には向かないが、気楽に会話にトライしたり、日本好きなカナダ人の友人を見つけるにはいい機会。

 

6.MBA上級生による個人サポート

・MBAのコースでネイティブの上級生がアルバイトで希望する非ネイティブの下級生に英語を教える制度
・大学のサービスの一環で、アルバイト代は大学側が支払うため、教わる側は無料
・半年ほど週1回、1回1時間のペースで利用した

(内容)
上級生から事前にA4で1枚程度の記事を渡され、それについてディスカッションする。
時間が余ればMBA課程についてなどの相談も受け付けてくれる。

(感想)
教わる側は上級生を指名できないため当たり外れがある。
私の担当だった上級生はバイト感覚でやっている人だったのであまりいい感じはしなかった。
ディスカッションも今一つ盛り上がらず。
同じ制度を使っていたクラスメイトは担当だった上級生とかなり仲良くなったらしいが。。
会話で訂正した方が良いところの指摘などもあまりなく、英語の強化にはあまりつながらなかった。
ただ同じ課程の1年先輩として試験情報などの情報を入手できたのは良かった。

 

7.大学の留学生センターによる英語教室

・大学で留学生向けに様々なサービスを提供している留学生センターが実施する英語教室
・大学で英語教授法を修了した卒業生や元英語教師などが教える
・週1回(1回1時間)で10週連続で実施、年2回ほど募集がある
・一応有料だが在籍する学生は10週で10ドルとタダに近い価格

(内容)
「日常の雑談」「就職面接」「記事に対する批判」など毎回面白いテーマでディスカッションやプレゼンテーションを行う。

(感想)
学部生、院生双方が参加していて、日常会話は問題ないが、授業で部分的に苦労しているといった生徒たちが多く、レベル的には大学付属ESLに近い。
講師も非常に熱心に教えてくれるのだが、価格がタダに近いことや、忙しい学生が多かったせいで、回を追うごとに来なくなる生徒が続出。
私も残念ながら半分くらいの出席に留まってしまったが、しっかり活用すればそれなりに効果はあったのではないかと思う。

 

まとめ

ということで、 まとめてみると、私の場合、「英語力の向上」という面で効果が高かったのは

1.大学付属ESL (Pre-MBAコース
3.個人レッスン (元英語教師)

の2つでした。

・時間あたりの英語に触れる密度が濃い(体系だったカリキュラム、宿題有り、マンツーマンなど)
・プロが教える

といったところがポイントです。

大学付属ESLは大学進学予定者だけを受け入れるコースもありますが、英語のスコア等の条件を満たせば入学できるケースも多いです。
実際、私はトロント大学のMBAに進学しましたが、通ったのはヨーク大学のESLでした。

より短期間で英語力を高めるという観点からは、日本で勉強をしてある程度のスコアを出した後、カリキュラムのしっかりした大学付属ESLで鍛えるというのが、最短ルートのような気がします。

逆に、一般的な語学学校ですが、私の経験した限りだと、かなり気合を入れて、自分で勉強していかないと、学校に通うだけでは短期間に簡単に力がつかないのではないかという印象です。

同じ語学学校でも、TOELFやIELTSのスコアアップを目的としたコースや、マンツーマンのコースもあります。こちらは目的や生徒の集中度合いが違うので、雰囲気も違うと言われます。
また自分で自分を律する自信がない人は、バンバン宿題が出るスパルタ式の学校を選ぶというのも1つの手ですね。

もちろん留学することの目的には、語学だけではなく、現地の文化を理解したり、現地の友達を作ることも含まれます。
その点を考えると、語学学校やランゲージエクスチェンジも悪くないわけです。

つまり、一言で語学留学といっても、英語を学ぶ機会は色々あって、目的とそれに合った手段を選ぶということが大事なんです。

せっかく時間とお金を使うなら、効果的な留学にしていきたいですよね。

 

最後までありがとうございました。