グローバルの世界で活かされる日本人のチームワーク力
こんにちは。
Masaです。
先日、娘の運動会を見に行きました。
本格的な運動会を見るのって、自分が高校のとき以来なので、約20年ぶりでとても新鮮でした。
ところで、日本全国で行われている運動会、特に揃った足踏みとか、応援合戦とか、組体操とか、攻めと守りに分かれる棒倒しとかって、外国人が見るとびっくりするらしいです。
海外では、特に欧米では、運動会ってものがそもそもあまりない、あっても個人種目がメインで、小学生から、チームで力を合わせてとか、チームで動きを揃えて、ってコンセプトの団体競技が少ないみたいです。
日本人はチームワーク力に優れると言われますが、考えてみれば日本人のチームワーク力って、運動会みたいな日本人にとっては当たり前のものを通じて、小さい時から鍛えられるわけですね。
◆チームワーク力って
チームワーク力って何かって言われると、直接的には「協力し合える」とか「仲間とうまくやる」ってことですが、もう少し分解すると全体とか相手の立場に立って考える力なのかなと思います。
「相手のこと考えなさい」
「みんなのことを考えなさい」
これって多くの日本人は子どもの時から、親から先生から言われ続けてますよね。
だから組体操のピラミッドでは、クラスで体の一番大きな人は、一番下の段の真ん中という日の当たらない上に一番しんどい役割を黙々とこなすわけです。
クラス全員のこと、チーム全体のことを考えるからこそ、本当は一番上で目立ちたい、という自分の主張を抑えるわけです。
そして同時に、主張したくても我慢している人がいることも学びます。
◆日本人のチームワーク力の発揮場所
欧米だったりグローバルな舞台では、よく
「言いたいことがあれば言え、しゃべっていないと同意したとみなされるだけ」
と言います。
これは、子供の頃から主張しないことに慣れた日本人にはなかなか難しいことです。
でも主張しなければ誰にも気にされることなく、置いてけぼりを食らうことが多いのは事実です。
実際、私も留学中、そういった経験はありました。
だから自分が主張すべき立場にいる場合は、欧米人になりきって、何としても主張しなければならないわけです。
しかし逆に、自分が話を聞く立場だったり、人をマネジメントする立場にいる場合は、「しゃべってない人は同意した」というように考えるべきではないと思います。
この言葉を鵜呑みにして、外国人はみんな言いたいことを言うって前提でいると損します。
MBAのクラスでも結構、チームの会議が終わった後で、あまり主張してなかったけど実は反対だったとか、本音を聞くことがありました。
外国人で、MBAに在籍しているようなキャリア志向の人でも、言いたいことを言えない、言わないという人はいるわけです。
こういう人たちにも気を配ってあげられるのが、日本人としての強みじゃないかと思います。
実際、数年間日本で働いたことがあるカナダ人がこう言っていました。
「俺は日本で大切なことを学んだ。
日本の会議では、発言をしていない人に、周りの人が発言を促す。
そうすると、その人は結構いいことを言うんだ。
発言しないのと意見がないのとは違うんだ。
カナダでは発言しない人を無視する人が多い。
でも本当はもっと全員の意見を聞こうとするべきなんだ。」
例え、自分がチームをリードする立場でなかったにしても、発言の無い人に発言を促して、いい意見を引き出せれば、それは立派なチーム貢献なわけです。
主張するときは欧米人になりきって、話を聞いたり引き出すときは日本人の感性で。
こんなハイブリッドな人材が、最強なのではないかと思う今日この頃です。
最後までありがとうございました。
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