あえて、カナダのちょっとつらかったところ
こんにちは。
Masaです。
海外に住むということは、その場所での環境を受け入れなければなりません。
当然、日本と比べていいところもたくさんありますが、不便な点、面倒な点もあります。
カナダをご紹介するなら、その両方をしっかり伝えるべきだろうと思い、今日はあえてカナダに生活して厳しかったなと思うところを挙げてみます。
◆冬の寒さ
住む場所や留学先を選ぶときに、カナダが回避される大きな理由の1つが冬の寒さだと思います。
正直、寒くないかと言われれば、冬場は寒いです。
寒さの厳しさは場所によって異なるわけですが、1月の平均最低気温はバンクーバーで0℃、トロントは-7℃、モントリオールは-17℃になります。
参考までに1月の最低平均気温が同じくらいの日本の地域を挙げてみると、0℃だと東京・練馬、-7℃が札幌、-17℃という地域はなく最も寒い旭川で-12℃です。
バンクーバーが東京並み、トロントが札幌並み、モントリオールは旭川よりも更に冷え込むという感じです。
普通の日本人の感覚からすると、バンクーバーは意外と寒くなさそう、トロントはちょっと厳しいな、モントリオールはちょっと考えられない、という感覚じゃないでしょうか。
まあ実際寒いわけですが、でも、家の暖房設備はかなり強力です。
寒いのが分かっているので、寒い前提で家が作られているわけですね。
おかげで、冬場でも、布団から出るのがつらいとか、脱衣所が寒い、ということはありません。
◆ストライキ
カナダではストライキがよく発生します。
2008年で187件発生しています。ちなみに日本では同年28件です。
(出典:総務省統計局)
日本でストライキが発生しても日常生活に影響があることは少ないと思います。
もちろん公務員はストライキ禁止です。
一方カナダ(だけではないのですが)では、公務員のストライキも発生します。
政府機関、学校、公共交通機関も休みになります。
さすがに寛容なカナダ人もこういったストライキが長引くとうんざりするみたいです。
◆食糧事情
当たり前ですが、日本と全く同じ食生活をすることはできません。
例えば、国産(日本産)の野菜とか肉はほとんど手に入りません。
トロントなど内陸の都市では新鮮な魚がなかなか手に入りません。
田舎でアジア系住人が少ないところではアジア食材が手に入りません。
どうしても日本にいたときと同じ食環境を、ということであれば内陸部の郊外は避けた方がいいかもしれませんね。
◆チップ
チップが必要です。
これもカナダだけに限った話ではありませんが、日本でチップを払わない生活に慣れていると、結構面倒です。
どれくらい渡すべきか、常に料金の10%とかの計算をしなければなりません。
これは日本人に限らず実は、カナダ人も面倒だと思ってます。
日本はチップがないという話をするとうらやましがられます。
◆就職事情
就職口は決して多くはありません。
日本に比べて経済規模が大きくはないこともあり、大企業も多くなく、就職に強いと言われるMBAを取得していても現地就職は楽ではありません。
また就職には日本以上にコネや学歴が重視されるという話を聞きます。
◆医療事情
基本的には皆保険制なので、歯科がカバーされない点を除けば保険面は日本と似ています。
問題はホームドクター制かつ医者が不足しているという点です。
病気の場合は、通常、ホームドクターに見てもらい、専門医へ紹介してもらいます。
しかし、ホームドクターを持たない場合や休みの場合は、予約が必要ないウォークインクリニックに駆け込みます。
が、多くの場合、医者不足からウォークインクリニックでは数時間から半日待たされます。
中には待っている間に治ってしまう人や、かなり症状が悪化してしまう人もいるわけですが、医者の絶対的不足のため抜本的な改善が出来ていません。
ここに挙げた点は、日本と比較して不便、面倒という点ですが、逆に言うと、これらの点が日本の素晴らしさということだと思います。
カナダだけに限らない話も多いですが、海外に住むということは、必ず日本にいるより条件がよくなる面と、悪くなる面があります。
私はカナダの場合は、メリットがデメリットより大きいと思いますが、海外に行くかどうかを決めるには最終的にはこれらの要素を比較して決める必要があります。
最後までありがとうございました。
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