ボトルネックの話

ボトルネックの話

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こんにちは。

Masaです。

MBAで習って、なるほどと思った理論の1つがボトルネックという理論です。

ボトルネックとは水とか飲み物が入ったボトルの絞り込まれた細い場所のこと。
ボトルの中を流れる水は、この一番細いボトルネックを通る量以上には流れ出ないという理論です。

 

醤油差しがあのカタチのワケ

この理論を使っているのが醤油差しです。
醤油差しの注ぎ口って細いですよね。
あえて注ぎ口を細くすることで、ドバっと出るのを防いでいるわけですね。
ラー油の容器もそうですね。

逆に多くの量が出るようにしたければボトルネックを太くすることが必要です。
ボトルネック以外のところをどんなに改良しても全体のパフォーマンスは変わりません。

醤油の出が悪くなったら、醤油差しの注ぎ口が詰まってないか確認しましょう。
それ以外のところを変えてみても変わりません。
まずはボトルネックを探すこと、これが大事です。

 

ボトルネックの理論を仕事に当てはめると

こういう日常的な例えだと誰でも直観で分かるのですが、それが普段何気なく過ごしている生活の中だと見過ごしがちです。

例えば、仕事で、上司とかお客さんからの指示(インプット)があって、それを処理して(プロセス)、結果を報告する(アウトプット)という場面があったとしましょう。
学生の方は、先生から宿題の指示(インプット)があって、その通りに宿題をして(プロセス)、その結果を提出する(アウトプット)という場面を思い浮かべてもいいですね。

全体としての仕事(宿題)の早さやクオリティ(パフォーマンス)は

  • インプットの能力:指示の正確な聞き取り力・理解力
  • プロセスの能力:自身の処理力、(自分が知らない場合は)専門家から必要な情報を引き出す力、(人に処理させる場合は)人に的確に指示を出す力
  • アウトプットの能力:期限を守る力、報告内容の正確性、分かりやすさ・プレゼンテーション力

などの要素で決まります。

ここで、インプットの能力とプロセスの能力がどんなに優れていても、アウトプットの能力が低ければ、つまり期限が守れなかったり、報告内容にミスが多ければ、全体としての評価は高くなりません。
逆に、アウトプットの能力が優れていても、インプットの能力が低くて、指示を正確に理解できないまま仕事(宿題)を進めてしまうと、上司や先生の満足いく報告ができません。

このように全体としては、インプット、プロセス、アウトプットの能力の中で一番低い能力が全体の評価となってしまうのです。

このときに、自分の弱点(ボトルネック)を正確に把握できず、すでに優れた部分をいくら磨いても、一人でその仕事をこなす限りは、全体のパフォーマンスは変わりません。
こう書くと誰でも分かりそうですが、意外に自分では気づいていないことが多いのです。

まずは客観的にボトルネックを把握することが重要です。
それさえ把握できれば、そのボトルネックを自力で改善するなり、得意な人に任せるなりの解決策は見つかります。

 

留学準備でもボトルネックがある

留学準備に伴う多くの困難もそうです。

留学したいのに周囲の協力や納得が得られないという人。

協力が得られないということは、相手に協力をしてもらう、納得をしてもらうというゴールに対して、何かしらがボトルネックになっていることがありませんか?
あなたの留学に対する明確な目的はありますか?
その目的のために留学があらゆる選択肢の中で最適な選択だと説明できますか?
それを強い思いとともにきちんと説明できていますか?
金銭面で支援をしてくれる人・負担をかける人に対して自分ができる最大の考慮はしていますか?
普段からあなたの留学が成功すると周囲の人が信頼するだけの言動を心がけていますか?

 

英語のスコアが上がらない人。

全体スコアが上がらないのは、細かく要素に分解していけばパフォーマンスを押し下げている要因がどこかにあります。

リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングのどこが弱点が把握していますか?
その中で、どんなタイプの質問が苦手か理解していますか?
その苦手なタイプの質問のパフォーマンスを改善するためにどのような対策があるか調べてみましたか?

 

何かがうまくいかないときは、その事象にボトルネックがないか疑ってみてはどうでしょう。
一歩下がって、客観的にそのボトルネックを見つけることができれば一気にうまくいく、ということもあるかもしれませんよ。

最後までありがとうございました。