海外に飛び出た20代、30代がそこで経験していること 【書評】Courrier Japon(クーリエジャポン)2014年1月号
こんにちは。
Masaです。
クーリエジャポンの1月号が発売されました。
今月の特集は「海外で働く」ってこんなに楽しい。
今日はこちらの感想を書いてみます。
今回はいつもにもまして多彩な国の紹介です。
各国で海外で働く日本人のインタビューが掲載されていますが、インタビューを受けている日本人のほとんどは20代と30代です。
どんな思いで海外に向かったのか、そしてその結果どうだったのか、心に残ったコメントをいくつかご紹介します。
海外に出たときの想い
(米国で働くことを選んだのは)人生の主導権を自分で握っていたかったからです。日本の場合は、会社とか社会が主導権を握っている感覚があった。(アメリカ)
いまの日本の情勢を見ていても、明るい未来が想像できなかったんです。年金を払い続けても自分が65歳になったときにもらえるとは限らないし、会社に就職してもいつクビを切られるかわからない。それなら、国にも会社にも依存しない生き方を選ぼうと思ったんです。(タイ、22歳)
⇒国や組織に依存しない生き方というのが、ズバリこのブログのテーマです。
私は、国とか組織を信用しないというわけではないのですが、自分の人生は自分でコントロールできるようにしたい、という思いがあります。
当時、僕が働いていた(日本の)会社では10歳とか20歳上の先輩が自分とそれほど変わらない生活をしていて、ここにいても先がないなと思った。日本経済も低迷していたし、失敗してもいいからマレーシアに行こう、と就職活動を始めたんです。(マレーシア)
上昇傾向にある都市の雰囲気って、東京とは違ってパワーがある。「ここは楽しい気がする」って思いました。(シンガポール、31歳)
⇒東南アジアの魅力は経済成長著しく活気があることですね。
そういう場に身を置いてしまうと日本の市場ってどうなんだろうと考えてしまうことはありますね。
仕事も大事だけど、僕の会社には「家族より大事なことなんてない」という人しかいないんです。子供の具合が悪いのに、なんで会社にいるのっていうのが当たり前で、それを僕は人間らしい生き方だと思うんです。そういう生き方がしたくて、ここに住んでいる。(マレーシア)
⇒これは私もカナダで感じたことの1つです。
人間らしい生き方、人生を楽しむ、そんな生き方に触れたことが色んな意味でターニングポイントになっています。
海外で働く日本人が持つ国際感覚
ミーティングのあいだ、誰がクリエイティブの主導権をとるかの戦いが常にある。年齢や立場に関係なく、面白いアイデアを口にした人間が勝つ。(アメリカ、39歳)
⇒グローバル最前線での働き方の感覚。
競争社会のアメリカらしさが出てますね。
会社から「もういいよ」と言われたときでも、スキルを武器に自分を他の会社に売り込めるようにならないといけない。日本を出て、そういう意識の変化はありましたね。(マレーシア)
⇒この感覚があればどこでも生きていけるんじゃないかと思います。
解雇が間近にある海外での就業経験を積んでこそ本当の意味で身につく意識だと思います。
フランス人の難点はいろいろありますし、ビジネスのやりかたにしても、長期的な視点が欠けていると感じます。フランスの企業もグローバル化が迫られている時代なのでしょうが、雇用を調整することで業績改善を図るような、米国型グローバル企業のビジネスモデルへの転換には、まだまだ大きな抵抗がありますね。(フランス、33歳)
⇒その国のビジネスで足らないところというのはある程度中に入り込んで働かないと見えてこないところです。
あるとき、解雇を告げた相手から「お前覚えてろ。次に会ったら殺す」と脅迫された。以来、解雇の通告の際は、警察官に立ち会ってもらった。(略)そんな苦労を重ねたBさんだが、「おかげで少々のことでは動じなくなりました」と駐在員生活の収穫を語る。(南米、30代)
⇒あまり経験したくないですが(笑)、しかしそういった経験が人間を大きくするのだと思います。
さまざまな国の人と、理念と目的を共有しながらチームを組み、世界規模のプロジェクトを進める。そして、その中で自分の常識が世界の常識ではないことに気づき、経験の幅とキャパシティが広がっていく。そんなスケールの大きな”チームワークの醍醐味”が国連では味わえます。(国連、26歳)
⇒どこの国にも属さない国連という特殊な環境での経験。
多様性の中で生まれる困難と充実感が感じられるコメントです。
いかがでしょうか?
20代、30代の人にとっては、同じ年代の人が世界でこんな体験をしていて、そしてその体験からこんな価値観を持っているということで刺激になるのではないでしょうか。
私も30代の1人ですが、とても刺激を受けました。
もちろん、海外で働くということは
・仕事獲得の問題
・滞在資格(ビザ)の問題
・語学の問題
・異文化理解の問題
といった数多くの関門があります。
今回の特集では、どのようにその関門をくぐっていったのかも多く紹介されていますので、一度ご覧頂くとよいと思います。
最後までありがとうございました。
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