MBA留学のハイライト(前半)
こんにちは。
Masaです。
今日は私のMBA留学経験の中で、ハイライトとなったイベントについて書いてみます。
それはビジネスコンペです。
日本でも増えてきましたが、カナダでは企業がスポンサーとなり、大学生のビジネスアイデアを募るビジネスコンペがよく開かれます。
ビジネスコンペとは
このコンペは企業側、学生側の双方に思惑があります。
企業は上位入賞のアイデアを実際に採用してビジネス展開することもあります。
普段自分たちで思いつかないような面白いアイデアを学生に求めているわけです。
また同時にコンペを通じて優秀な学生を見つけて採用のオファーを出すこともできます。
さらに学生に向けて自分たちのブランドを定着させる広告効果もあります。
一方、学生にとっては、スポンサーとなる企業に自分を売り込むチャンスでもあり、何と言っても上位入賞を果たせば賞金がもらえるのが魅力です。
私が通っていたトロント大学のMBAのコースでも、こういったコンペがよく開かれていました。
多くの場合は個人ではなく3-4人でチームを組んでコンペに臨むことになります。
こういったイベントは大学の正規のイベントではなく課外活動ですので、学生に参加の義務はありません。
あくまで自分の売り込みや賞金狙い、あるいは自らの力試しといった要素がモチベーションになって自主的に参加をします。
ひょんなことから参加
私は学生期間中、2回ほどこのコンペに参加しました。
正直言って、学業だけで四苦八苦していた私はコンペに参加する意欲も余裕もなかったので、こういったコンペに参加するクラスメートを見て、「すごいなー」と感心しているばかりだったのですが、1回は友達に誘われて、1回は選択授業の課題で強制的に参加させられました。
1つ目の友達に誘われたコンペは、キットカットで有名なネスレがスポンサーのコンペで、トロント大学MBAの学生だけが参加したコンペした。
テーマはネスレが出しているある商品のマーケティング戦略。
チームメンバーは中国人2名、日本人2名。
今回参加しようと思ったのは、このテーマとメンバーが面白そうだったからでした。
このメンバーは普段から仲良くしているメンバーなのですが、私を除く3名が3名ともかなり個性的です。
(ちなみにこの3人、先日ブログで書いたのリーダーシップの4分類で行くとドライバータイプ2名にエクスプレッシブ1名。つまりジャイアンが2人と磯野カツオが1人というチーム構成です。ちなみに私は目玉おやじのアナリティカルタイプ。)
プロジェクト開始早々にぶつかり合いが始まり、中国人1名が途中で脱退、結果的に3名のチームになりました。
3名になってからも私以外の2名の意見のぶつかり合いは激しいものがありましたが、とにかくインパクトとクリエイティビティのあるアイデアを出そうということで方向性は一致し、提案を作り上げました。
1次審査はコンペの実行委員(MBAの上級生)の前でのプレゼン。
3名ともネイティブではないのでプレゼンはどうしても不利です。
まあ、しかし課外活動として3人で1つのものを作り上げた体験は面白いものだったなと思いながらプレゼンを終えました。
まさかの
1次審査のプレゼンを終えて、やれやれと思いながら普通に授業に出ていたのですが、突然教室のドアが開き、コンペの実行委員が現れると
「おめでとうございます!あなたが決勝ラウンドに選ばれました!」
と高らかに発表されてしまいました。
な、なんと決勝に進出してしまったのでした。(驚)
教室中の目線がいっせいに集まり、そして大きな拍手が。。。(汗)
ホントにあせりましたよ。
コンペってそれなりに意欲のある学生とか余裕のある学生が出るので、参加者は基本的に「こいつ優秀だなあ」という人ばかりです。
そんな中で決勝に行けるとは思ってなかったし、そして、そんな発表のされ方するとは思ってなかったし。。
慌ただしく、教室を後にして決勝のプレゼンが行われる部屋に移動しました。
決勝のお楽しみ
決勝に残ったのは3チームです。
その時点で既に入賞は確定、賞金も確定(!)ということで1次審査よりはリラックスしてプレゼンできました。
そして結果は2位!
いやあ、よく頑張ったな自分、って思える瞬間でした。
この決勝ラウンドの楽しみは、他の2チームのプレゼンを聞けるということでした。
優勝チームの1人は、多分学年で一番プレゼンがうまいカナダ人。
彼のプレゼンは本当に見ていて惚れ惚れしました。
しゃべりだしてから5秒で会場の空気が変わるのが分かるんです。
そして見ているものを惹きつける引力。
これぞプレゼンテーションというものを目の当たりにしました。
ちなみにその彼は、前日に行われた別のコンペでも優勝だったとか。
コンペ荒しですね。
このコンペの戦利品は賞金500ドルとネスレのチョコレートの詰め合わせ5キロ(!)でした。
この後、数か月かけて我が家で消費しました。
さて、もう一つのコンペですが、さらにすごい経験でした。
長くなりましたので、次回投稿で書きたいと思います。
最後までありがとうございました。
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