スコットランド独立問題とケベック独立問題

      2014/09/22

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こんにちは。藤本です。

先週末はスコットランドの独立問題がニュースを賑わせましたね。

今回のスコットランドのケースは住民投票という穏やかな形で進行したの特徴でしたが、独立問題はウクライナ、パレスチナのように軍事衝突に至るケースも多く、注目を集めます。

実は世界では独立を主張する動きがある地域は非常にたくさんあります。気になる人は以下からどうぞ。

(参考:独立主張のある地域一覧

 

カナダにも独立問題はあります。

独立を主張する地域はケベック州です。

カナダの歴史を紐解くと、元々カナダはケベックを中心にフランスの植民地として繁栄した歴史があります。

しかし18世紀にイギリス軍の攻撃を受けてフランス植民地の大部分がイギリスのものになりました。

その後、イギリスからの移民が増え、人数でも社会的地位でもフランス系よりイギリス系が優位になっていきました。

当時の政府機関における主要言語は英語で、英語系労働者の平均所得はフランス語系労働者の所得より高いという状況でした。

そのフランス系の不満が噴出したのが1960年代です。

ケベック州の社会保障、課税権、外交における権限拡大を要求する分離独立運動が盛んになりました。

 

ケベックが分離するとカナダが東西に分断される上、国力全体が弱まるため、時の連邦政府はケベック州の主張をある程度受け入れざるを得ませんでした。

今に続く英仏2言語を公平に扱う二言語公用語化、そしていかなる民族グループも他のグループに対して優位ではなく、公平にあつかわれるべきという考えの下、多文化主義政策が取られるようになります。

独立と言っても、ケベックの場合、カナダからの完全分離を目指しているわけではありません。

目指しているのは軍隊、通貨、市民権などはカナダと共有しながら法律の制定、課税、条約締結について主権を持つという緩やかな独立です。

この独立に向けて、ケベックでは過去2度州民投票が行われています。

1980年に最初の州民投票、このときは59.5%対40.4%で独立は否決されました。

続いて1995年に2度目の州民投票。このときは50.6%対49.4%という今回のスコットランドよりも際どい差で、かろうじて独立は否決されました。

 

2度による否決で、その後独立主張の動きは沈静化しています。

今後再び動きが活発化するかは分かりませんが、今後カナダに留学することを考えている方は、カナダの二言語公用語政策や多文化主義政策に、こういう背景があったことを理解しておくと良いと思います。

最後までありがとうございました。

 


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