日本の働き方、欧米の働き方
こんにちは。藤本です。
今日は久しぶりに本のご紹介です。
カナダに留学しようとしている人は、そのまま現地で就職を考えている人も多いと思います。
でも現地の実態をよく知らないで就職しようとすると「こんなはずではなかった」と思うこともあるかもしれません。
なぜなら、日本にいると欧米の企業での働き方に関する情報は断片的にしか入ってこないからです。
そこで、いろんな面で日本と同じ感覚で考えてしまいます。
あるいは、ワークライフバランスが取れている、女性が活躍している、実力主義である、といった良い面が強調されることが多いので、そういった良い面のみを見てしまうのかもしれません。
この本は、現実的に日本の働き方と欧米での働き方を比較しています。
そして、上記のような良い面は一面で、そうでない部分や、日本の働き方の良い部分が良い部分も冷静に議論されています。
例えば・・・
日本と違って、欧米の企業では先輩や上司と飲みに行く機会はない。その理由は単に文化の問題ではなく、先輩や上司との人間関係が○○だからである。
そういった人間関係になるには理由があって、企業の制度や採用の仕組みが○○だからである。
欧米型企業では日本型企業に比べて、出産・育児を経験した女性が再び社会復帰するケースも多い。
それは、○○という働き方をしている人の話であって、××という働き方をしている人にはあてはまりにくい。
欧米型企業であっても、ワークライフバランスを目指す働き方と収入を目指す働き方とは両立できるわけではない。
なぜなら・・・
なぜ、欧米の大学生は死ぬほど勉強するのか?
それは○○によって、働き方や選択肢が大きく変わるためである。
こんな感じで、働き方の違いを示す実態とその背景が明確に説明されています。
そういう意味では、現地で働こうと考えている人にとっては、少し考えさせられる内容かもしれませんね。
と同時に、なぜ日本の企業では、異動が行われるのか、一斉の新卒採用が行われるのか、女性が活躍しにくいのか、そして大学生はあまり勉強しないのか、というところまで日本の企業の雇用についての実態も書かれています。
全体的に、話が大企業の話に偏っていると、ちょっと日本寄りな感じはありますが、まだ働いたことが無い人にとって、働き方の現実や実態を知るにはとても良い本だと思います。
将来の進路を考える人はご一読をお勧めします。
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