なぜ世界で争い事が絶えないのか

こんにちは。藤本です。
最近、安保関連のニュースが多いですが、安全保障の裏側には国と国との対立・衝突という現実があります。
これは日本だけでなく、世界中で同じです。
世界では紛争が絶えません。
で、その悲惨さが報道されることは多いですが、なぜその紛争が起こっているのかという根っこのところはあまり考えさせられる機会が少ないです。
だから普通にニュースに接していると、何となく、悪い人たちが己の欲望で紛争を起こしている、くらいの感覚になるのではないかと思います。
でも紛争には必ず原因があります。
その原因を理解せずに「紛争は良くない」って言ったところで説得力はありません。
なぜその紛争が起こっているのかを理解しなければなりません。
例えば、留学したとします。
そこで、紛争地域出身者と出会うことがあるでしょう。
もしかしたら、母国が対立している国の出身者同士とグループワークをしなくてはならないこともあるかもしれません。
もちろん同じ国出身でも人によって意見は違いますので、ステレオタイプで捉える必要はありませんが、でも国民感情として、あの国は好きではない、という感情を持った人たちはいます。
私も実際にそういう場面に遭遇したことはあります。
そんなときに、ちゃんとその背景を知っていることで、コミュニケーションの在り方は変わってきます。
そういった国の紛争からただ目を背けるのではなく、しっかりと原因を理解していくことが、国際人としての基礎になると思います。
では、そういった原因をどうやって理解していけばよいか?
対立や紛争には色々な原因があるように、理解していく方法も色々ありますが、今日はその1つ「地政学」という考え方と「歴史」を組み合わせて、紛争の原因を解説している本をご紹介します。
「地政学」とは永久的に変わることのない地形が文化、政治、経済などにいかに影響をもたらすかを学問にしたものです。
日本の学校で学ぶことはほぼないと思いますが、なぜ各国がそのように動くのかを、とても分かりやすく説明してくれており、覇権国家が変化しようとしているこのタイミングで、日本を出て世界と触れようとしたときには、頭に入れておくべき知識の1つであることは間違いないと感じています。
この本では、世界各国で起こっている対立の構図や、歴史的背景がとても読みやすく書かれています。
例えば・・・
ベトナムと中国が対立する理由とは?
なぜタイは植民地化を免れたのか?
ウクライナ内戦が起こった理由とは?
なぜIS(イスラム国)が出現したのか?
ソマリアが国家として破綻した理由とは?
といった内容です。
これらの紛争は、その当事者がその場で起こしたものではなく、その背景に大国の思惑や歴史的経緯があって起こっていることがよく分かります。
世界に出て行く前に、世界を俯瞰する一冊として、お勧めです。
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