子供の英語の伸び方
こんにちは。藤本です。
長女が6月末でトロントの小学校を卒業します。
去年の9月に日本の小学校から転校してからあっという間に卒業ということになってしまいます。
日本ではまだ5年生の途中なのでなんだか変な感じですが…。
ここで長女の英語学習について振り返ってみたいと思います。
海外に住んでいたら子供はあっという間に英語をマスターする、と言われることがありますが、10歳でトロントにやってきた長女にはそんなに簡単なことではありません。
現地の小学校に入ってから最初の3カ月くらいは家で時々「クラスで自分だけみんなの話がわからない」とシクシク泣いていました。
(この感覚、大人になって留学した私は痛いほどよく分かります)
今はもう家で泣くことはなくなり、すっかり学校に慣れて毎日楽しく通っています。
ですが、どれくらい英語が使えるようになっているかと言えばそんなに使えているようには思いません(笑)。
リスニングは確かに伸びたように感じます。
家族でいるときに話しかけられた英語を、私は分からなかったのに、娘は分かっているということもあるくらいです。
本人は「何となく、そんなこと言っていたように思う」というぐらい、自信なさげですが、でも学校の先生がこんなことを言っていた、という話を聞いていると、結構複雑な内容でも理解しているような感じです。
反面、リーディング、ライティング、スピーキングはまだまだです。
まあでも、単語を一言言えば、相手は大抵分かってくれるという経験を積んでいるので、楽しく学校に通っているのは英語がわかるようになったからというよりは英語がわからない自分に慣れたから、というのが近いように思います。
(この感覚も、本当によく分かる!)
トロントの中では日本人が多い小学校に通っているので、日本語を使う頻度が多く、もちろん家庭でも日本語、土曜日は日本語補習校と、日本語環境に浸かっているので英語がそんなに簡単に伸びるわけでもないのです。
周囲の日本人の子供たちは、ほとんどがネイティブの家庭教師がついていたり英語の塾に通っていたりしています。
我が家でも家庭教師などをお願いした方がいいのか少し考えましたが、結局家で時々妻が文法を教えています。
この年齢だとどうしても言語を頭の中で理屈として理解しようとするので、文法はやはり必須であり、文法を理解するには日本語で説明した方がいいのではと考えたためです。
カナダ移住の前は英会話教室に通っていた長女ですが、今思えば、英会話より公文などに通わせて文法を徹底的に叩き込むべきだったなぁ、と少し後悔しています。
文法をマスターしたうえで、現地校で生の英語に触れることができると早く英語力が伸びるのではないか、と考えています。
とはいえ、永住予定の我が家の場合は、英語を早くマスターして同級生に追いつくことも大事ですが、母国語の維持・向上も同じくらい重要です。
今は日本語でしゃべる機会は多いですが、中学・高校に進むにつれ、家族よりも友達としゃべる時間の方が増えていくでしょうから、そのタイミングで、徐々に英語の方が強くなっていくことも多いようです。
なので、現在、日本人が多いエリアに住んでいることや補習校で学べることはとてもありがたい環境でもあります。
しばらくはこのペースで頑張っていこうと思います。
-
前の記事
トロントの散歩道 2017.05.16
-
次の記事
子供の学校の先生との関係 2017.06.06