実録!妻からみた夫の起業(その5)
- 2018.08.01
- 妻から見た夫シリーズ
- 起業
前回に引き続き、妻から見た夫の起業シリーズ最終回をアップします。
カナダでの新生活
2016年8月、怒涛の忙しさで日本を発ち、カナダに到着しましたが、ゼロから生活を立ち上げるのはなかなか大変でした。
まず家探し。
最初の3週間ほどアパートに滞在して家を探しましたが空き物件そのものが少ない上に、カナダに到着したばかりの私たちは大家さんからすると信用が全くないので気に入った家があっても断られることが続きました。
9月から長女の学校が始まるのに、家が決まらず、見に行く物件すらなくてやることがない日々を過ごすこともあり、不安が募りました。
結局、1年分の家賃全額前払いで契約することが出来ました。(大家側からは1年分前払いしろと要求することは違法らしいですが、借り手側から申し出ました)
このときは駐在員のように日本の企業がバックについていない、不安定な立場であることを実感せざるを得ませんでした。
この最初の家は特に狭かったので、この頃レッスンを受けられた皆さんには二女の声が聞こえてきたと思います…申し訳ないです…
それからしばらくはやはり長女が学校生活に慣れるまでいろいろ大変で、夫の仕事について心配している余裕がありませんでしたが、夫は多くの生徒さんにレッスンを提供してきた経験から、それまでになかった教材を作りたいと、ブースターパックを完成させ、少しずつビジネスは軌道に乗ってきたようでした。
初めてのセミナー開催
移住してから約1年半後、初めて家族で日本に一時帰国しました。
2週間強の滞在の間に夫は東京と大阪でIELTS対策セミナーを開きました。
意外にも既に夫のレッスンを受講したことがある生徒さんからの参加申し込みが多く、セミナーの内容よりも、せっかくの機会だから藤本さんにお会いしたいです!と言って下さる方が結構いました。
また、東京と大阪以外の遠方からの参加もあり、数時間のセミナーだけじゃ申し訳ないということで、セミナー後に簡単な懇親会を開くことにしました。
スカイプを使っていろいろな方と毎日のようにお話している夫ですが、懇親会のような場では何を話していいのか分からないと言うので、雑談が生きがいのような私も参加することに。
とはいえ、皆さん夫が講師として話すセミナーに申し込みをして下さった方たちなので、嫁はできるだけ目立たないようにしよう…と思っておりました。
(あまり信じてもらえませんが実は控えめな性格です)
ところが当日準備でウロウロしていると参加者の方から「奥さまですか?」と話しかけて頂いたり、「嫁から見た留学ブログ、面白かったです!また書いてください!」と言われたり…これは嬉しい驚きでした。
そしてセミナー参加者のうち、半分以上の方がその後の懇親会にも参加してくださいました。
改めていろいろお話を伺っていると、皆さんそれぞれの置かれた状況で夢に向かって頑張っておられることや夫のレッスンや添削サービスを評価して下さる方がたくさんいることがわかり、誰かの役に少しでも立つのであれば私も頑張ろうと強く印象に残る経験となりました。
これまでを振り返ってみて
夫が会社を辞めることになった時、私は不安で夜中にふと目が覚めることも多くありました。
夫を私の扶養に入れていたことによって、旧態依然とした勤め先から何かと詮索をされることもありました。
でも今は、何とかここまでやってきて、少なくとも夫はストレスフリーの生活を送っていて何よりだなと思います。
会社を辞める前の疲弊しきっていた不健康そのものの夫を思い出すと別人のようです。
そうは言ってもまだまだ道半ばで、もっと達成したいことがあるようなので、暮らしが落ち着くのはだいぶ先になりそうです。
ということで、長く書いてきた「妻からみた夫の起業」シリーズですが、一旦これで終了したいと思います。
ありがとうございました。
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