5つの海外正規留学メリット(前半)

5つの海外正規留学メリット(前半)

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留学することのメリットと言えば、

「英語が学べる」
「世界にネットワークができる」

が定番の答えですが、ここでは少し違った観点で私が思っている大学・大学院への正規留学のメリットを挙げてみたいと思います。

 

①留学前に無理やりにでも英語を勉強せざるを得ない環境に置かれる

まあ「英語が学べる」と似た答えですが、単に英語圏に行って生活していれば英語ができるようになる、というのとは違います。
ポイントは「留学前に」という部分です。

日本人が大学に正規留学するには学校から課されているTOEFLなりIELTSなりの最低スコアをクリアする必要があります。
この大学正規留学に合格するレベルのスコアというのは、海外経験の無い人にとっては、結構難しいレベルになります。スコアを取るには、それなりに英語を勉強しなければなりません。

英語を上達させるには、ある一定の期間、集中して学ぶ必要があります。
日本人の英語がなかなか上達しないのは、この学習期間中にモチベーションが持たずに挫折してしまう人が多いからです。
これを乗り切るには、強い意志、集中力、自分の弱点を冷静に見つめる力などが必要です。

そう考えると、留学前のTOEFLやIELTSの学習は、最低スコアに届かなければ留学できないという危機感と、冷徹にも明確な数字でスコアという現実を知る機会を同時に与えてくれる、実に良い方法なのです。
考えようによっては短期間で英語をモノにする最も効率的な方法なわけです。

試験のための英語と生きた英語とは違うという意見もあると思います。
でもTOEFLやIELTSはよく出来た試験です。大学合格レベルのスコアが取れれば、それなりに英語が使える人になっています。
もちろん、例えTOEFL100点取れても、現地では最初全然英語が分からないという経験をすると思いますが、TOEFL100点あれば基礎力は出来上がっています。
あとは慣れで”英語ができる人”になれるわけです。

私も自分の英語力が最も高かったのは実は留学直前だったのではないかと思うことがあります。
もちろん留学後に色々「慣れ」の部分が加わって英語力は上がっているのだとは思いますが、単語力などは明らかに留学前にTOEFLを勉強していたときが最強でした。

 

②人生の過ごし方を考える良いきっかけになる

留学の準備中には、今後の人生を考える機会がいくつかあります。

まず、海外に正規留学をするにあたっては、周囲の人に、「なぜ留学するのか」と何度も聞かれると思います。

日本では就職をするのは当たり前なので、「なぜ就職するのか」なんて誰にも聞かれません。
でも「留学」となるとあまり当たり前の選択ではないので、周囲の人たちに理解してもらい、協力・応援してもらうためには、「Why 留学?」に対して答えが必要です。

更に留学にはお金も時間もかかるのことなので、自分自身を納得させるためにも「Why 留学?」は考えておく必要があります。

また留学先によっては「なぜその学校か」というエッセイを提出する必要があります。
このエッセイで期待される答えは、ただ単に「○○を学びたい」ということではありません。

「私の人生には○○という目標があり、これまでの人生で△△ということは学んできた。しかし最終の目標のためには□□が足りず、そのパーツを埋めるためにこの学校を選んだ。」

という人生目標とセットになった説得力ある答えが必要です。

普通に高校、大学と進学した人にとっては、5年後10年後の目標なんて、あまり考える機会がないことかもしれません。
であるがゆえに、留学準備期間にこうして将来の人生目標について考えることは貴重な機会です。

一度無理矢理にでも、将来の目標を置いてしまえば、仮にそれがどんなに現実味のないものであっても、それはそれで人生における1つの指針になります。
もちろん、留学前に立てた目標が変わることも大いにあって良いわけです。「目標が変わる」というのは、最初に立てた目標があったからこそなわけで、その分、目標に対する考え方は深まっているはずです。

こういった人生目標について考える機会があることが、実は留学の大きなメリットではないかと思います。

続きは次回。