日本人としてもっと自信を持とう

日本人としてもっと自信を持とう

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私は日本人というのは素晴らしい強みをもった民族だと思っています。

でもこのことは海外留学を経験するまではあまり意識しませんでした。

日本国内ではどうしても自身たちのことを卑下する傾向が強く、メディアでも教育でも日本人のマイナス面を強調する場面が多いです。
日本人の素晴らしさを定義し、誇りを持たせるという場面があまりありません。

しかし、海外にいると日本の素晴らしさに気づきます。

まず世界から見るとちっぽけな島国ながら世界第3位の経済大国です。

私もMBAの授業で、経済やInternational Businessの授業を受けましたが、必ず日本はアメリカ、EUとの比較対象として出てきますし、ケーススタディにも非常に多く日本の企業が出てきます。

私自身、学校で知り合った友人から、日本ではどうなのか、なぜ日本はそうなのか、という質問は良く受けました。

また文化においても、長らく独自の文化を保っている世界では珍しい国家であり、日本の文化のファンという外国人は歌舞伎からマンガまで本当に多いです。
アメリカのサミュエル・P・ハンティントンによると、世界を8つの文明圏に分類したときに唯一1つの国で文明圏を形成する国とされています。
悪く言えばガラパゴスですが、良く言えば世界に唯一無二のユニークな国なのです。

しかし、そんな特殊な文化が批判を受けることもあります。

よく日本人は主張しない、日本社会では出る杭は打たれる、という批判があります。

これは自己主張よりも秩序や気配りを重視するという日本人の姿勢、文化から来ているわけです。
でも、この文化を、一方的に批判すべきではありません。

例えば、東日本大震災時には、あれほどの混乱にも関わらず、人々が秩序を守っていたことに世界中が驚きました。

つい先日は、駅のホームから落ちた乗客を周囲にいた人全員で力を合わせて助けたという報道が世界を駆け巡り、やはり世界中から賞賛の声が届きました。

またこれはあまり報道されてないかもしれませんが、原発が止まって電力不足になったときは、日本人は一丸となって節電に励みました。
私も真夏の室温29℃設定の会議室で右手に水の入ったペットボトル、左手にうちわを持って打ち合わせをしていました。2時間もすると頭がぼうっとなってくるのですが、それでも日本人は粘り強く、この危機に耐えました。

こういった日本人の冷静さ、協力姿勢が、どこから来ているかと言えば、それは自己主張よりも秩序や気配りを重視する日本人文化から来ているわけです。

海外、特に欧米では役割分担が明確化しすぎて、勝手に他人の手を貸すのは越権行為としてむしろマイナスにとらえられがちです。
でも、日本では多くの人が自然にできることです。

また日本人は、細かすぎる、些細なところを気にして本質でないところに時間を使いすぎる、ゆえに残業が多い、という批判も受けます。

まあこれは個人的には分かる気もしますが、でもこの繊細な性格が、ミスや不良品が極端に少ない高品質なサービスや、時間通りにきっちりとやって来る電車、みたいな日本の良さ、強みにもつながっているわけです。

このように、日本人には世界に誇れる文化があると思います。
その文化は特殊ゆえに批判を受けることもありますが、その特殊性を強みに転嫁できれば、どの国にも真似できない存在感が示せるはずです。

日本人が日本をもっとポジティブに誇れるようになることを願っています。

最後までありがとうございました。