就職活動の様子
こんにちは!
留学コンサルタントの藤本政信です。
カナダに卒業目的の留学をする場合、そのまま現地での就職について考える方も多いと思います。
今日は、カナダの現地での就職活動の様子について書いてみます。
カナダでは日本のように学生が一斉に就職活動をするということはありません。
なので、日本の大学のように卒業までに就職が決まっていないといけないというプレッシャーもなく卒業までは学業に専念、卒業してから職探し、みたいな人もいます。
もちろん、卒業時点で職を決めていたい人もたくさんいるので、そういう人は在学中から就職活動をしています。
本当に人それぞれという感じです。
私の同級生たちも卒業の時点では職が決まっていない人はたくさんいました。
(一般に卒業生の就職率のような数字がありますが、あれも卒業時点での就職率を示しているとは限らないので注意が必要です)
で、まずスタートは個人個人で会社に履歴書を送ることからです。
ここではある意味厚かましさというか、会社側も全部の会社が丁寧に採用案内をしているわけではないので、たとえ採用案内を出していない会社でもどんどん履歴書は送ってしまうくらいの勢いが必要になります。
学校によっては履歴書を登録しておくシステムがあって、そこに登録しておくと、その情報を見た企業の採用担当者から直接連絡が来る場合もあります。
こちらの方が効率はいいですよね。
また大きな大学や有名校になると企業側からやってきて説明会やネットワーキングの場が提供されます。
向こうから来てくれるということはそれだけ採用の意欲があるということですから、これは貴重な機会になります。
このような説明会が開かれるとういうことは有名校に行く一つのメリットということになります。
この説明会ですが、一般的には30分とか1時間とかの説明会があるのですが、メインはそこではなく、その後のネットワーキングの時間です。
これは説明会の後に設けられる自由に担当者と話をする時間です。
ここで採用担当者と話をして顔を覚えてもらえたりするとのちのち応募したときに有利になります。
このコネクション作りというプロセスが日本の就職活動とは大きく異なるところです。
最初ちょっと面食らうのですが、現地のカナダ人たちは皆さんガツガツとコネ作りしています。
ちなみに現地の就職を決める要素としては
コネ > 人物・専門性・学校の成績・学校名
という感じです。
意外かもしれませんが、カナダはかなりのコネ社会です。
コネがある場合は文句なく強いです。
このコネというのは例えば説明会のような場所で担当者と意気投合したとか、その企業が主催するコンテストに応募して優秀賞を取ったとか、たまたま役員とスポーツジム仲間だったとか、そんなコネも含みます。
でも一番一般的なコネは
その会社でのインターンシップの経験がある
ということでしょうか。
なので、カナダの学生はインターンシップもとても熱心です。
コネがない場合は一般応募枠になるわけですが、特に大企業などでは多くの履歴書が殺到したときには学校名で最初のスクリーニングを行うことがある、と聞いたことがあります。
これも有名校に行くことのメリットの1つかもしれません。
そして、そこから先は面接での受け答えやグループディスカッションでの対応状況などで選別されます。
この段階では学校名よりは、人物、専門性、成績を見られます。
この辺りは日本の就職活動と同じです。
まとめると、どの学校を卒業するのか、という要素は説明会が開かれるという部分や書類選考の段階では有利に働きます。
その後は人物や専門性が見られるということです。
当たり前といえば当たり前ですね。
ということで現地の就職を狙う場合は、
・コネ作りに貪欲になること
・進みたい分野で求められる専門性をしっかり身につけること
・履歴書や面接のための対策をしっかり行うこと
が大事です。
現地での就職活動のイメージを持って頂ければ幸いです。
もちろん日本で就職する場合はまた全く違うプロセスになりますので、機会があれば整理してみたいと思います。
最後までありがとうございました。
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