GMAT/GREについて

GMAT/GREについて

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こんにちは!

留学コンサルタントの藤本政信です。

GMAT、GREに関して過去投稿が無いことに気づきました。

ということで、本日はGMAT、GREについてです。

 

GMAT/GREとは

どちらも海外の大学院進学に必要な試験です。

カナダの大学院の場合、全ての学校、専攻で必要とされているわけではなく、全くスコアを求めていない学校・専攻や、必須ではないがスコア提出があればプラスに評価する学校・専攻などもあります。ビジネススクールでは多くの場合必須になっています。

TOEFL/IELTSは留学生の英語力を測る試験で留学生のみが必要ですが、GMAT/GREは大学院に進学するための学力を測る試験で、留学生だけでなくネイティブスピーカーにも課せられる試験になります。

留学生向けではないということで、当然使われる英語は高度なものになります。

以前は主にビジネススクールはGMAT、それ以外はGREという分かれ方をしていましたが、最近ではどちらのスコアでも受け入れる学校が多くなっています。

どちらの試験も言語能力(読解・文法)が試されるVerbalと数学力が試されるQuantitativeが試験の中心です。

この2つプラス、Writingのパーツがあります。

TOEFLやIELTSで課されるListeningやSpeakingのパーツはありません。

 

GMAT/GREの難易度は

Quantitativeに関しては日本の高校で数学をやっていればレベルとしては簡単で、専門用語さえ覚えれば比較的簡単に攻略可能です。

問題はVerbalで、ネイティブの言語能力を判断する試験であるため、例えばGMATではネイティブを含んでも51点満点中、平均で28点前後という厳しい試験になります。

文法的には正しいけれど、より良い表現がどれかを選ぶ、という一見ノンネイティブには不可能とも思える問題が続くわけですが、試験には必ず正解があるわけで、正しく対策を続けることでスコアも獲得できるようになります。

またGMAT/GREは共に受験回数に制限があって(現在は1年間で5回まで)、TOEFL、IELTSのように何度も挑戦するということが出来ないこともGMAT/GREを難しく感じさせている要因です。

受験生の中にはGMATやGREに比べればTOEFLなんて遥かに楽、という方もいらっしゃいます。

もちろん英語そのもののレベルはGMAT/GREの方がTOEFL/IELTSよりもずっと難しいわけですが、TOEFL/IELTSはListening、Reading、Writing、Speakingという英語の基本的な運用能力を求められるため、テクニカルな部分よりも本当の英語能力が身につくまではスコアが揃わないことがあります。

反面、GMAT/GREはよりテクニカル的なところというか知識的なものを問われる要素が強いため、インプットの量や練習の量がスコアに比例しやすいところがあります。

帰国子女などで、元々英語の基本能力がある人にとっては、ある程度詰め込みが必要なGMAT/GREはずっと難しい試験に感じるのかもしれません。

逆に私のように元々英語の基本能力が弱く、そして日本の大学受験で詰め込みに慣れている人にとっては、むしろTOEFL/IELTSの方が苦労するのかもしれません。

実際、私の率直な感想としては、TOEFLはもう勘弁して欲しいテスト、GMATは苦手だったリスニングもなく研究のやり甲斐がある面白いテスト、という印象でした。

もちろん終わった後だから言えることであって、GMATの勉強をしているときはそれなりに苦労はしましたけどね。

 

GMATの勉強をする意味

とここまで書くと、GMATやGREをなるべく避けた方がいい、という考えを持たれるかもしれません。

それはそれで1つの戦略だと思いますが、GMATの勉強をする意味について最後に加えてみたいと思います。

GMATの試験問題の中には、上記のように

「文法としては正しいけど、より適切な表現を選ぶ」

みたいな設問があります。

こういった設問は、まるで感覚的なもので選ぶ設問のようですが、そうではなくて、ちゃんとした根拠があるのです。

例えば代名詞「it」はその前後に出てきている名詞を指すわけですが、その指す内容が複数考えられる表現より、1つしか考えられない表現の方が適切だ、という英語の原則があります。

こんな英語の基本原則に照らし合わせて良い表現を選んでいくわけですね。

たとえ意味が分かって、文法的には間違っていなくても、英語原則に照らし合わせて好ましくない表現の英語は、レベルが低い、教養が低い英語と見られます。

もちろん日常会話の中でそこまでこだわる人は少ないですが、アカデミックライティングや、ビジネスライティングでは必要になってくるスキルです。

例えば契約書の中で「it」が指す内容に2つの可能性がある、みたいな表現になると困るわけですね。

GMATの勉強をするとこういった英語原則について学ぶことが出来ます。

 

GMAT/GREはどのように勉強するか

GMAT/GREについての参考書というのはほとんどありません。

過去問などからエッセンスを抽出して自力で学習できる人はいいですが、やはり専門家の指導を仰ぐのが効率的だと思います。

私自身も留学準備中は専門の学校で勉強しました。

私が通い、かつ大きな効果があったのが青山TGセミナーです。

このブログでも何度かご紹介していますよね。

このプログラムの特徴は教養としての英語を学べるということ。まさに上記で書いたような英語の原則を教わることができます。

 

最後までありがとうございました。