何のために学問をするのか【書評】学問のすすめ
こんにちは。藤本です。
9月になりましたね。
ここ数日大阪では気温も下がって過ごしやすい日が続いています。
季節は夏から秋に向かっていますね。
秋は読書の秋ということで、今日は久しぶりに本の紹介です。
今日ご紹介するのは「学問のすすめ」です。
言わずと知れた福沢諭吉の代表作で、明治時代、当時の人口3000万人に対して300万部以上売れた(つまり10人に1人が読んだ)とも言われる大ベストセラーです。
私たちは何のために学問をするのでしょうか?
いい大学に入るため?
いい会社に入るため?
そんな薄っぺらい目的ではなく、本質を見つめましょう。
「学問のすすめ」は学問をするにあたっての本質的な心得について書かれた本です。
- 形だけの学問には意味がない
- 個人として独立を図り、その結果として一国としての富強を達成する
- 活用なき学問は無学に等しい
といった学問の本質が分かりやすく、しかし明快に書かれています。
伝統的に良いとされたもの、当時新しい外国の考え方についても、明確な論理で批判すべきものは批判しています。
考えてみれば、私たちは6歳で小学校に入ってから高校卒業まで12年間も、生活時間帯の大半を学問に捧げながら、実は何のために学問をするのかということの本質について教わる機会がほとんどありません。
人から言われたからする、周りがそうだからする、という姿勢ではいつまで経っても学問に対して受け身になってしまいます。
ましてやわざわざ留学をして海外で学ぶことを考えるなら、何のために学ぶのか、は一度は考えておくべきことでしょう。
本書は「学問のすすめ」の現代語訳で「148分で読めます」という謳い文句の通り、さらさら読める内容になっています。
留学に臨む前に、学問について「自分の頭で考えてみる」きっかけにしてはどうでしょうか。
最後までありがとうございました。
-
前の記事
移動距離が大きいと物事が立体的に見える法則 2014.08.29
-
次の記事
インタビューシリーズ:「やれば何とかなる」を何度も経験した留学(前編) 2014.09.03