ブリティッシュコロンビア州の大学

ブリティッシュコロンビア州の大学

peyto-lake-485322_1280

こんにちは。藤本です。

カナダ最大の全国紙であるThe Globe and Mailによるカナダの大学についての紹介記事があります。

CANADIAN UNIVERSITY REPORT

 

昨年のバージョンもご紹介しましたが、各校の特徴がよく出ていると思いますので、今年も抜粋してご紹介したいと思います。昨年とはフォーマットも変わっているので、見比べてみると良いですね。本日はブリティッシュコロンビア州の学校です。

参考:(昨年バージョン)カナダの大学の特徴(ブリティッシュコロンビア州)

 

The University of British Columbia (UBC、ブリティッシュコロンビア大学)

キャンパス:バンクーバー(メイン)、ケロウナ
学生数:61,200名

記事記載の主な特徴

・29の分野でQS世界大学ランキングにランクインしている
・ビクトリア大学、サイモンフレーザー大学に比べて研究費は約5倍
・競争は激しい、24,000人の学生がの1学年7,800の席を争い、理系学生は高校の平均成績が92%になる
・学部教育の改革を進めていて教授一人あたりの学生数は国内でも最も低い数字を達成している
・学生満足度はカナダの平均を下回っている
・学生はよく勉強し、競争的であるとも言われる
・課外活動は充実している

 

Capilano University (キャピラノ大学)

キャンパス:ノースバンクーバー(メイン)、シーシェルト、スコーミッシュ
学生数:14,000名

記事記載の主な特徴

・カレッジから大学に変わった
・PhDを持っている教授が少ない
・音楽、アニメーション、イラスト、運動トレーニングなどの職業訓練プログラムを提供している
・今年、芸術系プログラムの停止に関して学生と教授陣の対立があった
・現在スコーミッシュキャンパスの語学・文化コースを先住民の言語まで拡大している
・学生コミュニティは親密でサポートしてくれる

 

Emily Carr University of Art + Design(ECUAD、エミリー・カー美術大学)

キャンパス:バンクーバー
学生数:2,000名

記事記載の主な特徴

・革新的で双方向的なデザインプログラムで名声を保っている
・ヘルスデザインラボというプログラムでは実際にヘルスケア分野の顧客と一緒に働く経験ができる
・2016年にキャンパスを移転予定
・卒業生の5人に3人がクリエイティブ分野で仕事を探し、29%が独立して仕事をしている

 

University of the Fraser Valley (UFV、フレイザーバレー大学)

キャンパス:アボッツフォード(メイン)、チリワック、ミッション、ホープ
学生数:13,200名

記事記載の主な特徴

 

・36名以下の小規模クラスと教授へのアクセスの良さは学生の評価も高い
・しかしその分取得できるコースが限られ、予定通り卒業する妨げになっている
・勉強するスペースが少ないが、充分なスペースを持った学生ビルが近い将来完成する予定
・ベーカー山を眺めるキャンパスは美しい

 

Kwantlen Polytechnic University(クワントレン工科大学)

キャンパス:サリー(メイン)、リッチモンド、ラングリー、クローバーテール
学生数:19,200名

記事記載の主な特徴

・入学生が増加しており、サリーシティセンターへの新たなキャンパスや醸造関連の2年ディプロマコース設置も計画中
・課外活動は少ないため新たな人との出会いは少ないが、小さなクラスサイズが補完している
・2か国語を話す学生が多く、高校から入学する学生の約半分は入学前にESLに所属している
・社会人経験のある教授が多く、現実社会への準備に向いている

 

University of Northern British Columbia (UNBC、ノーザンブリティッシュコロンビア大学)

キャンパス:プリンスジョージ(メイン)、ピースリバー、テラス、プリンスルパート、クエスネル
学生数:4,200名

記事記載の主な特徴

・石油、ガス、林業に関連する資源分野で働く学生のための準備にフォーカスしている
・興味ふかい研究機会は多くあるが、co-opの機会は限られている
・来年から学生寮に住む1-2年生の学生は毎日の食事プランに入らなければならない

 

Quest University (クエスト大学)

キャンパス:スコーミッシュ
学生数:700名

記事記載の主な特徴

・設立7年になる私立大学
・学生は毎月1つのコースを20まで取れるというプログラムで評価されている
・授業料は高いが、学校予算の1/3は奨学金に使われ、他のBC州の大学と同程度の授業料で済む学生が多い
・学位が他の大学で認められないのではないかと心配する学生もいるが、スタンフォード、ロンドン大を含むトップ校に入学させた実績もある
・小さなサイズのため学生はお互いをよく知っている

 

Royal Roads University (RRU、ロイヤルローズ大学)

キャンパス:ビクトリア
学生数:4,900名

記事記載の主な特徴

・軍事カレッジが前身だが、現在は改革されて働く人を対象にしたオンラインと対面の両方でプログラムを提供するプロフェッショナルスクールになっている
・最近環境科学、ビジネス、観光など11の学部プログラムを加えた
・授業料が高いのと奨学金が限られているため費用は高めだが、関連分野における卒業後2年の収入は平均的なBC州の大学卒業生より高い

 

Simon Fraser University (SFU、サイモンフレーザー大学)

キャンパス:バーナビー(メイン)、サリー
学生数:33,700名

記事記載の主な特徴

・柔軟な3学期制とco-opプログラムで有名
・地理のプログラムは世界的に有名
・天文学コースをこの秋から開始
・大きめのクラスサイズ
・学生の調査では評価が高くない
・入学者の平均GPAはBC州でトップの88.3%
・山の上にあるコンクリートのキャンパスは殺風景

 

Thompson Rivers University (TRU、トンプソンリバー大学)

キャンパス:カムループス(メイン)、ウィリアムレイク
学生数:25,500名

記事記載の主な特徴

・MOOC(大規模オンライン無料講座)で単位が取れる
・クラスサイズは小さく教授へのアクセスがしやすい
・カムループスは文化施設は少ないが、スキー、マウンテンバイク、ハイキング等のアウトドアは楽しめる
・12,000人の学生は通信教育かオンライン教育を受講していてキャンパスでは見かけない

 

Vancouver Island University (VIU、バンクーバーアイランド大学)

キャンパス:ナナイモ(メイン)、ダンカン、パークスビル、パウエルリバー
学生数:18,000名

記事記載の主な特徴

・社会的弱者への教育に力を注いでいる
・政府の保護下にある学生に無償教育を実施したBC州で最初の学校
・生徒の中の先住民の割合は10%に達する
・ナナイモは退屈な街

 

University of Victoria (UVic、ビクトリア大学)

キャンパス:ビクトリア
学生数:47,000名

記事記載の主な特徴

・海洋工学の分野では世界的に有名
・UBCよりもクラスサイズはずっと小さい
・教授へのアクセスに関する学生の評価は良くない
・教授を(教育よりも)教育的研究に集中させる流れがある
・温暖な気候とインフラ環境のおかげで自転車通学者が多い

 

次回はアルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州の大学について抜粋してみます。

最後までありがとうございました。