理解しやすい英文を書くためには
こんにちは。藤本です。
今週は寒い日が続きましたね。
体調を崩しやすい時期なのでお体にはお気をつけ下さい。
さて、今日は英語について書いてみます。
こちらのブログではしばらく英語関連の話題は書いてませんでしたね。
最近、英文ライティングの指導などをしていて思うのが、英語と日本語の思考法の違いは大きいということです。
例えば、日本人が書いた英文があったときに、その英文を見ただけではよく意味が分からず、書いた本人に聞いて初めて、ああそういうことか、と理解できることがよくあります。
これは単語とか文法の問題というよりも、日本語と英語の思考の違いのようなものが要素として大きいような気がしています。
日本語の思考は、基本的にボトムアップ。
「AとBという事象があって、そこから抽出される結論がC」
こんな思考法です。
文章もこの順番で情報が出てくるので、最後まで読まなければ結論が分からないです。
そしてこの順番は文章を書いている本人の意識にも影響します。
最初にA、Bの説明が入るので、その説明に意識を奪われ、Cというゴールを導く意識が希薄な傾向があります。
それでも最後に結論を抽出するので、ロジックのつながりの確認作業ができて、ロジック的には一応つながっている感じは出ます。
英語は逆でトップダウンのイメージです。
「結論はCである、なぜならAやBだからだ」
という感じです。
だから最初だけ見れば、結論が分かりますし、文章を書く人は常にその結論を強烈に意識しながらAやBの話をします。
そして日本語思考の人が、英文の書き方を学んだ上で、英文を書こうとするとこういうことが起こります。
最初に結論Cを書きます。これは英文とはそういうものだと教えられれば誰でもできます。
ここまではいいのですが、次にサポートとしてAやBの事象を説明し始めると問題が出てきます。
AやBの説明は結論Cを証明するためという意識が薄くなってしまうのです。
そして日本語のように最後に結論を述べないので、AやBを結論Cに結びつけるという意識や確認作業が忘れ去られたまま話が終わってしまいます。
その結果、AやBの話は結論Cにはあまり関係ない内容が入ったり、結論Cとの関連が良く分からない状態で終わってしまったりしてしまいます。
形は「結論Cの説明⇒Aの説明⇒Bの説明」という英語形式になっていますが、意識としては結論Cをあまり意識しない日本語思考のままというわけです。
こうなると論理展開として弱い文章になってしまいますし、関係ないことが述べられている場合は、読み手にとって理解しにくい内容になってしまいます。
こういった思考の違いは、ライティングだけでなく、スピーキングやリーディングでも応用できますよね。
英語の勉強をするときはこのような思考の違いのようなものまで意識してトレーニングすることも大事なんじゃないかと思います。
最後までありがとうございました。
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