カナダ永住権取得への道(前半)

カナダ永住権取得への道(前半)

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こんにちは。藤本です。

カナダ留学を目指される人の中にはカナダ移住を目指す方がかなりいらっしゃいます。

私は移民コンサルではないので、永住権全般については詳しく語れませんが、私自身の永住権取得までの道のりを書いてみたいと思います。

 

まず最初に断わっておきたいのはカナダの永住権取得の手段は1つではないということです。

カナダの永住権は様々な方法があり、人によって可能性は様々だということです。

もっともこの移民制度は本当にコロコロよく変わりますので、この記事を読まれた時点で私と同じ方法で取得できるとは限らない点はご了承下さい。

 

私が取得した方法は数多くある中で技能移民(スキルドワーカー)という方法でした。

これはカナダが必要としている人材の要件を発表し、その要件に見合った人を一定数移民として受け入れるという制度です。

この技能移民としての要件は大きく2つあります。

 

1つはカナダ移民局が発表しているポイント制度で必要なポイント数を越えるということです。

ここには年齢、学歴、職歴、英語力、カナダでの就学・就業経験、カナダでの親戚の有無、カナダの会社からのオファーの有無、などがポイントに関連してきます。

このうち高卒以上(国は問わず)、一定以上の英語力(IELTSなら全セクション6.0以上)、1年以上の就業経験(国は問わず)が必須条件で、あとは必須ではありません。なので、カナダに住んでいなくても、カナダに行ったことがなくても、カナダの会社への就業予定がなくても、他でポイントを稼いで一定ポイントを越えれば申請資格が得られます。

 

もう1つが移民局が移民として受け入れたい職種と受け入れ人数の上限を毎年発表するのですが、この職種に相当する就業経験が過去10年以内にあるということです。

こちらの職種については毎年変わるので、当てはまるものがあれば申請できるというものです。

職種については誰にも予測が出来ないものなので、上手く当てはまる職種の募集が出るかは運としか言いようがありません。

また応募の職種が発表された瞬間に世界中から募集が殺到するケースもあるので、時間との勝負という側面もあります。

特に私が申請を予定していた経営コンサルタントの職種は競争率が高いため、募集開始のその日のうちに提出先に書類を届ける必要があるという情報を聞いていました。

 

さて、私が永住権取得に向けて動き出したのは3年前でした。

移住を本格的に考えたというよりは、権利として取れるものは取っておこう、そんな気持ちだったと思います。

当時は申請の条件が今よりも緩く、職種も過去の傾向からある程度予測が出来たので、申請できるだろうと想定し各種書類を準備して、例年の募集開始のタイミングである7月1日を待っていました。

しかし、通常であれば募集開始の数日前に発表になるはずの募集職種の情報が一向に出ません。

そして募集開始となるはずだった7月1日の前日に、急遽その年の募集が延期になるという発表が出されました。

この延期の理由は、移民制度の大幅な見直しとなっていました。

どのように見直されるかは発表になっていなかったので、準備した書類は保留したまま次の発表を待つことになりました。

 

次の発表があったのは翌年1月だったと思います。

ここで英語力でIELTS各セクション6.0以上の条件が加わったためIELTSを受験しました。

さらに次の募集開始が5月になることが分かり、5月まで何も出来ないまま時間が過ぎました。

 

5月。まず先行して募集に必要な書類が発表になり、新たな形式で書類を準備しました。

そして運命の募集職種発表。

ここで恐れていたことが現実となりました。

申請を予定していた経営コンサルタントの職種が募集職種のリストから外れていたのです。

この年の募集は職種も募集人数もかなり少なめで、申請を予定していたけど申請できずに涙を飲んだ方も多かったと聞いています。

 

私も駄目だったかと一瞬思いましたが、リストを眺めているともう一つ可能性のありそうな職種を発見しました。

それがプログラマーの職種でした。

それは私の直近のメインの職種ではありませんでしたが、過去10年以内にプログラマーとしての経験があったことと、情報処理関連の資格を持っていたこと、大学の学部は情報学科だったことで、こちらの職種で申請することにしました。

 

次の関門は応募が上限人数に達する前に書類を提出することです。

プログラマー職も募集開始早々に上限人数まで応募が殺到することが想定できました。

とにかく時間がない状況です。

で、ここで立ちふさがったのがもう1つその年から新たに加わった条件である学歴の証明でした。

カナダの大学・大学院を出ている場合は特に証明は必要ないのですが、それ以外の国の学歴に関しては卒業証明書をカナダ国内の専門の機関に送って審査を受ける必要があります。

私は経営コンサルタントで申請するつもりでいたのでトロント大学MBA修了の学歴を使うつもりでいましたが、プログラマーとして申請するとなると日本の大学の情報学科卒業の証明がどうしても必要でした。

そこで大学に問い合わせ、専門機関に卒業証明を送り、審査をしてもらいました。

もちろんこの間、審査機関は通常ではありえないほどの審査要請が殺到したはずです。通常必要な日数を越えてもなかなか審査結果が出ませんでした。

 

やきもきしながら結果が届くのを待っていたわけですが、それがようやく届き、すべての書類と合わせてFedexでカナダに送りました。Fedexは高いですがスピードは抜群です。

そうしてバタバタしながらもようやく申請を終えました。2013年5月のことでした。

募集開始から1週間経っていましたが、私としては目いっぱいのスピードで申請したつもりでした。

でもその間、世界の移民希望者たちがすごい動きをしていたのを後から知ることになったわけです。

 

長くなりましたので続きは次回書きたいと思います。

・・・と思いましたがその後の様子は過去にすでに投稿していました。

こちらをご覧ください。