大学留学に必要な英語力はどのくらい?
こんにちは。藤本です。
今日は、大学に留学する場合、どのくらいの英語力が必要かという話です。
ここでは「入学を許可される英語力」と「授業についていける英語力」を分けて考えます。
個人的にこの両者には少し違いがあると思っています。
まず入学を許可される英語力ですが、これは学校ごと専攻ごとに入学に必要な英語力を公表しています。
具体的にはTOEFLやIELTSなどの英語試験の最低スコアという形です。
他にも付属の語学学校の上級クラスを修了しているなどを条件としているところもあります。
TOEFL、IELTSの最低スコアは学校や専攻によって違いますが、カナダの大学、大学院の場合はTOEFLで100点、IELTSで7.0あればほとんどの学校の基準はクリアできます。
学校、専攻によってTOEFLの場合だと93点以上とか80点以上とか、IELTSも6.5以上とか6.0以上など、もう少し条件が緩くなっているところもあります。
ですので、自分の志望する学校、専攻が設定している最低スコアが入学を許可されるのに必要な英語力ということになります。
・・・と、ここまでが「入学を許可される英語力」です。
次に「授業についていける英語力」ですが・・・
基本的に入学基準を満たすスコアを持っていたとしても、入学後、最初はかなり苦労すると思っていた方が良いと思います。
私も当時iBTで100点、IELTSで7.0に相当するスコアを持って大学院に行ったわけです。
しかも最初はプレコースと言って英語が第二言語の人だけを集めた語学学校に行ったわけですが、初日で凹んで帰ってきました。
勝手に同じくらいの英語レベルの人たちが集まると思っていたのですが、あまりに自分一人が英語が出来ない感じがしてショックでした。
そして2ヶ月ほどの準備を終えて本番コースに入ったときに更に打ち砕かれました。
授業の10%も聞けない。
宿題も何を出されたか分からない。
ディスカッションになった場合は更に悲惨で、何も理解できない。
でも、そんなものです。
英語で授業を受けるのが始めての場合は、それが当たり前、くらいの開き直った感覚で行くと良いと思います。
原因は色々あると思いますが、
- TOEFLやIELTSの試験問題と違って長時間の講義を聴き続けなければならない
- 講師の英語スピードは比較的ゆっくりだけど生徒の英語スピードはかなり早い
- カナダの学生とバックグランドが違うので例えば冗談などで笑えない
- 知らない口語表現や単語が出てくる
- 単純に英語でレクチャーを受けることやディスカッションをすることに慣れていない
のような要素があります。
でも安心して下さい。
入学基準を満たしているということは学校が認めた最低限の基礎力はあるということです。
なので、基本的には授業についていける力はあるのです。
あとはマインドも含めて単純に慣れが必要というだけのところもたくさんあります。
これは時間がある程度解決してくれます。
何より大事なのは、授業で必要とされるレベルと今の自分とのギャップを感じることです。
それが実感できれば、自然と次に何が必要か見えてきますよね。
なので、入学後の授業についていくだけの英語力については「あればあるほどいい」が答えなのですが、その英語力を身につけるには「まずは飛び込んでみて、そして習うより慣れろ」でいいと思います。
人間、目標と現状にギャップを感じるとそれを埋めようともがいて、その結果が成長につながるのだと思います。
最後までありがとうございました。
-
前の記事
夏を制する者は・・・ 2015.07.17
-
次の記事
なぜ世界で争い事が絶えないのか 2015.07.24