言語の専門家の話を聞いて思ったこと
こんにちは。藤本です。
今週末、あるセミナーを受けに東京に日帰り出張してました。
カナダのラバル大学で教えている言語学博士の溝江達英先生の話を聞いてきました。
この日のテーマは「なぜ日本人はいつまで経っても、なかなか英語をマスターすることができないのか?」でした。
色々興味深い話を聞けましたが、今日はそのうち2つを紹介してみます。
聞き流すだけはダメ
先日、ただ留学したって英語は身に付かないという話を書きました。
多くの人は「留学したら英語が出来るようになる」って思っていますが、全然そんなことないですよ、という話でした。
それと似ているのですが
「大量に聞き流せば英語を聞けるようになる」
という話は無いですよ、という話です。
「聞き流すだけで」という商品はたくさんありますね。英語を勉強した人なら一度や二度はそういった商品に興味を持ったことはあるはずです。
「聞き流し」という言葉自体が使われるようになったのは割と最近かもしれませんが、そういったコンセプトの商品は私が子供の頃から昔からあったように思います。
でも溝江先生も、そんなことはあり得ないとおっしゃってましたし、私自身もそう思います。
スキルを伸ばす、能力を伸ばす、自分の限界を超えるのに、簡単でお手軽な方法なんて無い、ということです。
大人になってから英語を身につけた人は「英語を英語で考える」はムリ
これは私自身もそう感じていましたが、溝江先生でもそうなのかと思って、ちょっとほっとしました。
よく、頭の中で英語で考えろなんていいますが、言語学的には9歳を越えると、母国語がすべての基礎になるらしいです。
溝江先生は13か国を操るそうですが、頭の中で考えるのは常に日本語だということです。
そしてそれを他の言語に変換してアウトプットしているとのこと。
私もそうですが、もちろん単語レベルだとか、良く使う決まり表現のレベルなら、英語のまま頭に入っているんで、何も考えずに英語で出てくる場合もあります。
でも、何を言うか考えるときって、日本語がベースなんですね。
ということは、英語がスムーズに出てこないときって、その前に頭の中で思い浮かべた日本語が英語にしやすい日本語じゃないときなんですね。
これってとても大きなポイントだと思います。
他にもお話を聞いていて、色々インスピレーションが湧いたことがあるので、それらは追々、こちらのブログで書いていきたいと思います。
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