起業に恐怖がある場合は
- 2016.03.29
- 起業
こんにちは。藤本です。
前回の投稿「起業という選択肢について」は、何人かから反応を頂きました。
「起業というと自分には遠い世界のことのように思えていたのに、選択肢に入れても良いかも」という感じの反応も頂けてすごく嬉しかったです。
私自身、起業家と接することがなければ、きっと同じように感じて、選択肢に入れることもなかったでしょう。
私が起業に対しての意識が変わった最初のルーツを探ると、それは、社会人2年目のときだったと思います。
その当時、あるIT系の資格を取るために毎週末、ある研修に通っていました。
そこで、自分の会社以外の知り合いが多くできたわけですが、その研修の参加者の中に、起業している人たちが多くいたんですね。
その人たちの中には、いかにも経営者っぽい感じの人もいたのですが、一人で起業している人なんかと話してみると、本当に普通の人という印象の人も多くいました。
でも、色々話とかを聞いていると、会社名は酒を飲みながら考えた、とか、うちは従業員全員にこの資格を取らせる、とか、普段会社で同僚と話をしていたら、絶対聞けないような、そんな話を聞けて新鮮だったんですね。
で、何だか急に起業というものが身近に感じるようになりました。
もっともそのときは「へー、起業したら会社名って自分で決められるんだな~」くらいの素朴な新鮮さだけで、この時点で、将来起業するという選択肢は全く持っていませんでした。
次の転機は、留学でした。
カナダには大企業というものがあまりありません。
その代わり、個人事業や、中小企業の割合は日本より高いと言われます。
なので、カナダで生活していると、起業している人とも何人か出会う機会がありました。
あるカナダ人は、自宅で一人でコンピュータ関連の仕事をしていて、昼間しっかり仕事した後、夕方からは友達と食事に出かけたりして、のんびりライフを楽しんでいました。
別の日系カナダ人の女性は、ビーズで作ったブレスレットのようなものを持ってきて「私これを売る商売を始めようと思うの」という話をしていました。
「何だか自由だなー、企業に就職しなければ食っていけないという概念を取り外したら、こんなに自由なのか」
というのが、当時の私の気付きでした。
この経験で、それまで働き方と言えば100%就職という選択肢しかなかったところに、初めて起業という選択肢が入ってきました。
価値観が大きく変化したわけです。
もちろん、この時点でも実際起業することについては、まだ「うまく行って、起業できたらいいな~」というくらいのものでしたが。。。
3つ目の転機は、留学から帰国後、再びカナダに移住することを考えたときでした。
カナダ移住を考えたときに最大の障壁は仕事です。
しかしカナダで企業に就職するというのは簡単なことではない、というのが私の留学時代の感覚でした。
現地では外国人となる私は、経歴を活かす以外に就職の可能性はほとんどありません。
その私の過去の経歴は経営コンサルタント。
何より、言語力が求められる仕事です。
現地で経営コンサルタントとして就職するのは容易なことではありません。
日系企業なら多少可能性はあるかもしれませんが、確実性は全くありません。
また日本と違って解雇の確率も高いので、その意味で、就職を当てにするのは怖いと感じました。
そこで、私の思考は自然と、留学時代に得た起業という選択肢に移っていきました。
ついに起業が、第一選択肢に昇格したのです。
その後は、起業について日夜研究する日々が始まりました。
本やインターネットで情報を集め、どんな形で起業が出来るかを考えていきました。
そして調べていけば調べていくほど、自分が考えていた起業はリスクがある、怖い、というイメージがどんどん音を立てて崩れていくのを感じました。
特にインターネットを使ったビジネスは、コストもかけず一人で大きな成果をあげている人が多くいました。
人間、知らないものには自然と怖いという感情を抱くものだと思いますが、きちんと理解したら、それほど怖いものではありません。
こうして私は2014年に会社員をやめて起業することにしました。
ということで、今日は前回の流れで、起業に至る経緯を書いてみました。
新たな選択肢に対して恐怖を抱くなら、しっかり調べてみましょう。
今は、インターネットのおかげでいくらでも調べることは出来ます。
そうして、どんどん選択肢を広げていってください。
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