カナダ移住日記:日本出国編その2

カナダ移住日記:日本出国編その2

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こんにちは。藤本です。

カナダ移住日記の2回目を書いてみたいと思います。

前回は出発2か月前までに必要なことを並べてみました

今回は出発1か月前に必要な内容になります。

 

海外送金手段の確保(1か月前)

日本から現地への送金の手段を確保します。

海外送金を行う手段はたくさんあるので、ネットで調べながらリーズナブルさ(手数料)と、利便性(ネット対応、送金額上限等)を考慮して選択すると良いと思います。

ただし海外送金用の口座を開くのは、認証までに少し時間がかかったり、申し込みを郵送物でやり取りするケースもあるので、早めに準備しておくと良いです。

私は元々使っていた楽天銀行の海外送金口座を準備しました。

 

ちなみに為替レートが一番良いのは、日本円を現金で持ち込んで、現地の両替で変換する方法です。

カナダドルがたくさんある場所でカナダドルを買う方が安く買えるという単純な理屈です。

一人10,000ドルを超える持ち込みは、入国時に申告が必要ですが、申告しても常識的な範囲内であれば、特に問題になることはないです。

トロントのような都心だと、両替ショップもたくさんあります。

ただ、ショップによって交換レートはずいぶんと違いますので、レートの良い店はしっかり調べるようにしましょう。金額が大きい場合は損害も大きいので。

 

戸籍謄本の入手(1か月前)

子供がいる場合、移住後に出生証明が必要な場面があります。

例えば小学校の入学手続きや、子供手当を得る場合です。

出生証明は、日本の戸籍謄本を現地の領事館で翻訳してもらいます。

 

このとき、使える謄本が発行してから何か月以内と決まっているケースがあるので、あまり早い段階で入手せず、出発1か月くらい前に発行してもらうと良いです。

また領事館での翻訳を依頼する場合は、戸籍謄本は戻ってこないので、出生証明が必要になる回数分ほど謄本は入手しておきます。

ただ子供が2人いる場合は、1通の戸籍謄本で二人分の証明になります。

うちは予備も含めて3通ほど持っていきました。

 

パスポートの更新(1か月前)

パスポートは海外でも更新できますが、色々と煩わしいので、残りの期間が当面の滞在予定より短ければ、更新してしまった方が良いです。

パスポートの更新は平日でないと手続き出来なかったり、発行まで時間がかかったり、受け取りは本人でなければいけなかったりするので、計画的に更新手続きをすると良いでしょう。

 

国際免許証の発行(1か月前)

カナダの場合、日本の免許証があれば現地の免許証が発行されますが、手続きに行くまでの間に、引っ越し等で車を運転する可能性がある場合は、国際免許証を発行しておきます。

国際免許証は即日発行できるので、割と直前でも大丈夫です。

 

無事故証明の発行(1か月前)

カナダは自動車の保険が高いです。

それを安くする手段として、日本での無事故証明を使うという手があります。

無事故証明は、警察が発行するものと、保険会社が発行するものがあります。

このうち、保険料の引き下げに役立つのは後者だと言われます。

私の場合は、車を持っていなかったので、保険会社の証明は無く、警察の方のみ発行してもらいました。多分ほとんど効果はないと思いますが。。

ちなみに無事故証明は発行までに1週間ほど時間がかかりますので、余裕を見て申請しましょう。

 

荷物の選別とそれぞれの見積もり・予約(1か月前)

日本にある持ち物は、大きく5つに分けます。

・手荷物として現地に運ぶ
・別送品(航空便)で現地に運ぶ
・別送品(船便)で現地に運ぶ
・日本で保管する
・処分する(販売・リサイクル・廃棄)

上の3つが現地に運ぶものになりますが、航空便は1-2週間で届きますがかなり割高、船便は航空便よりは安いですが、それでもかなりのお値段、かつ届くのに2-3か月かかります。

手荷物として運ぶものも、もちろん航空機のルールで上限があります。

なので、引っ越し費用を抑えるには、本当に必要なもの以外は、なるべく現地に運ばないという選別が必要です。

あとそもそも法律上、現地に持ち込めないものなどもあったりしますので、そのあたりも気を付ける必要があります。

 

うちの場合は、家にあった家具や衣類、食器などの9割は処分することにしました。

処分するものの中でも販売できそうなもの(未開封品や書籍、使用期間5年以下の家電)は、オークションやリサイクルに出して、残りは廃棄処分にしました。

カナダでの生活には必要ないけど、どうしても捨てるに忍びないものや、日本に戻ったときにもしかしたら使うかもしれないもの(アルバムとか、子供のランドセルとか)の数点のみ、実家で保管してもらうことにしました。

残り現地に運ぶもののうち、すぐに必要になるもの(パソコン類、手続き関連の書類、当面の衣類・靴、当面のベビーフードとおむつ、現地の知り合いへのお土産等)を手荷物に、残りはすべて船便としました。

船便の中で最も大きいのが子供の電子ピアノで、あとは炊飯器などのキッチン家電、衣類、子供のおもちゃ、書籍などです。

 

船便とリサイクル、不用品の処分は、それぞれ業者に見積もりを依頼します。

それぞれの分野で、複数の業者に見積もりを依頼して、対応の良さと価格で依頼先を決めていき、あとは実際の引き取り日や作業日を予約しておきます。

予約日は、出発の1週間前ほどになると思いますが、最後の1週間は、きちんと逆算して日程を決めていきます。

例えば、不用品処分をした後も、細かいゴミが残っていたりしますが、出発日までにごみが出せる曜日がなかったりすると、ごみが処分できなくなってしまいます。

あと、エアコンの取り外しを最初にやってしまうと、残りの引っ越し作業はエアコン無しでやらなければならなくなります。

 

現地での保険の契約(1か月前)

カナダは基本的に全員が医療保険に入ります。

ただ移住後、どのタイミングから保険に入れるかは州によって異なります。

オンタリオ州の場合は、保険(OHIP)に入れるのが、到着後3か月後からになりますので、その間は民間の保険を予約しておく必要があります。

 

日本での一時滞在先の確保(1か月前)

日本で住んでいる住宅は、出発前に、家具の処分を行いますが、基本的に寝具などの家具を処分した日から、その住宅で生活することが出来なくなります。

そのため、出発までの間に一時滞在する場所を確保しておきます。

このとき、元の住宅には、家具を処分した後も、細々としたゴミの掃除や、ガスの閉栓、住宅明け渡しなど、何だかんだと立ち寄る必要がありますので、一時滞在先は、なるべく元の住宅に近い方が良いです。

実家や親類の家が近い場合は、そういう場所に滞在すると便利ですが、無い場合はウィークリーマンションなどの近い滞在先を確保しておきましょう。

 

不動産エージェントとのコンタクト(1か月前)

現地で不動産エージェント無しで物件を探すのは、かなり大変です。

エージェントはエリアごとの家賃や、治安、学校の情報なども詳しいので、相談する価値は高いと思います。

私がお願いしたのは日本人のエージェントでしたので、日本人にとって住みやすいエリアなどの相談も出来ました。

最終的に物件を契約するのは、現地に入ってからになりますが、予めエリアや物件の情報をもらって、予算を立てたり、契約に必要な書類(例えば残高証明や、収入証明など)について教えてもらったりしました。

日本と違ってオーナー側から報酬をもらうシステムのようで、仲介手数料もかかりませんでした。

 

 

ということで、出発1か月に行う作業はこんなところです。

次回このシリーズでは、さらに出発直前に必要な項目について挙げてみたいと思います。