カナダの保育園事情

カナダの保育園事情

こんにちは。藤本です。

長女(11歳)は以前から現地の小学校に通っていますが、もうじき2歳になる次女も今月からデイケア(保育園)に通い始めました。

保育園に関しては、妻にお任せしていたので、以下妻に、トロントのデイケア事情について書いてもらいました。

 

日本で長女が通っていた保育園での経験をもとに、日本と比べてトロントのデイケアで、少し驚いたことをご紹介します。

 

トロントは保育料が高い

トロントのデイケアに次女くらいの年齢の子供を預けると月1,200ドル程度が相場です。

年齢が上がっても1,000ドルくらいなので、日本よりはかなり高い保育料です。

ただトロントでは所得によっては補助金を受けられる制度があります。

ウェイトリストがあるので必要な時にすぐに受給できるわけではないのが不便ですし、デイケアの空きがないと意味がないので希望するデイケアのウェイトリストにも登録する必要があり、トロントでも保活はかなり大変です。

 

トロントのデイケアは空きがない

我が家の場合は友人から教えてもらったデイケアに問い合わせてみたところたまたま空きがあったので入れることになりラッキーでした。

自宅から車で10分ほどのところで交通の便はよくありません。

本当は徒歩圏内で地下鉄の駅がすぐ近くのデイケアが希望でしたが、そちらのウェイトリストは数年待ちとのことでした。

 

デイケアではずっと靴を履いている

日本の保育園では季節に関係なく裸足でいることをずいぶん推奨されていましたが、トロントでは当然ながらずーっと靴を履いて過ごしています。

そのためかどうしても室内が汚れがちな気がします。

一度昼寝が終わる前に娘のお迎えに行ったら靴を履いたまま寝ていました。

 

カナダは予防接種歴に厳しい

これはデイケアに限らず小学校などでもそうですが、こちらでは規定の予防接種が終わっていないと集団生活をさせてもらえません。

日本では保育園が予防接種歴を聞いてきたことは一度もなかったと思います。

任意の予防接種も多いですし、子供によって接種歴はバラバラなのではないでしょうか。

 

次女はほとんどの予防接種を日本で受けているので母子手帳をデイケアに入る手続きの際に提出しました。

長女の時よりはだいぶ日本の予防接種制度もカナダに近づいてきていて、母子手帳でも日本語と英語が両方表記されている部分が多くなっているのですっかり安心していましたが、やはり数日後事務の方から「何とか理解しようとしてみたけれどよくわからないから説明してほしい」と言われてしまいました。

よく見るとロタやおたふくなど任意の予防接種の欄がクリニックの方が手書きで書いてくださった日本語のみ。

海外では日本よりも予防接種歴が重視されるので、海外に出られる方はやはり英語の記録を病院で作成してもらっておいた方がよさそうです。

 

余談ですが長女が日本で小学校に通っていたころ、毎年必ずどこかの学年、クラスがインフルエンザで学級閉鎖になっていましたが、こちらではこの冬長女の小学校でインフルエンザが流行しているという話を全く聞きませんでした。

やはり予防接種が無料で受けられる制度のおかげかなと思いました。

 

親の負担が少ない

長女は日本の保育園を3つ経験しましたがそれぞれ入園前の準備が大変でした。

サイズを指定されるバッグ、シーツ、布団カバーを用意し、名前をつけたり個人に割り当てられたマークのアップリケを毎日かぶる帽子に縫い付けたり。

園が替わると要求されるものが変わるのでそれまで使用していたものは使い道がなくなるのももったいないなぁと思っていました。

 

毎朝行う親の作業(着替えやハブラシ・コップの設置など。月曜日はシーツや布団カバーもセットしていたような)もいろいろとあり、出勤前に1分1秒を惜しみながらやっていました。

また金曜日にはシーツや布団カバーを持って帰る必要があり、私は自転車通勤だったので雨の日などは本当に大変でした。

 

トロントのデイケアでは上記のようなことは一切ありません。用意したのはオムツ、おしりふき、保湿クリーム、着替え、ブランケットだけです。

 

連絡帳のように冊子になったものはありませんが、次女のデイケアでは毎日帰る際に小さな紙に今日食べたものや遊んだ内容が簡単に書かれたものを手渡してくれます。

その紙には親が記入する欄(夜寝た時間、朝起きた時間、朝食べたもの、朝の健康状態など)もあったので、その辺は日本と一緒だなぁと思っていたら、その欄は特に伝えたいことがなければ書かなくていいそうです。

思えば日本の保育園では毎日何を書こうか出勤前にあせりながらかなり知恵を絞っていた記憶があります…

 

 

ということで、次女がデイケアに通い始めてまだ1週間ですが、早く慣れて友達から刺激を受けながら楽しんでほしいと思います。