実録!妻からみた夫の起業(その3)
- 2018.07.06
- 妻から見た夫シリーズ
- 起業
前回に引き続き、妻から見た夫の起業シリーズ第3弾をアップします。
失業保険
2014年1月から夫は毎日家にいるようになりました。
一般的には会社を辞めたら失業保険の申請をする人が多いと思います。
が、夫はこれを断固として拒否しました。
そもそも失業保険というものの存在をあまり意識したことがなかった夫。
私は過去に会社を辞めたときに申請し、待機期間を経て受給し始めた途端再就職が決まったので再就職手当をもらったことがありました。
そこで夫に説明。
自己都合で会社を辞めて就職活動をする人は待機期間3か月が過ぎたら失業保険がもらえるんだよと。
でも、起業したり、起業準備をしている場合は例え収入が無くてももらえないらしい、と。
すると夫は即答で
「じゃ要らない」
と。
転職する気は全く無いし、3か月も起業準備ができないなんてありえない。
もっと早く会社を辞めて起業すればよかったと後悔しているくらいなんだから1日も早く起業しないと!!と。
もらえれば結構な金額なのに、全く興味を示さない夫にちょっと驚きましたが、それだけ起業したかったんだなと改めて認識しました。
こうして夫は会社を辞めた翌日に起業し、当面の我が家の収入源は私の大学での仕事だけとなりました。
夫の家事
夫が退職する前は激務で家にいなかったため家事育児はすべて私がやっていましたが、家にいるならなんかやってよということで、朝ご飯は夫が作ることになりました。
ちなみに私は何事に対してもかなり適当な人間で、夫はきっちりとした性格の真反対のタイプです。
家事の進め方も全く違います。
朝ご飯を担当すると決まってから、夫は「月曜日は卵、パン、コーンスープ…」と曜日ごとにメニューを決め、毎週その通りに用意すると決めました。
が、料理が苦手な夫は市販の物ばかり用意したので娘の口に合わず、朝食の担当はすぐに私に戻りました。
仕方ないので次は食器洗いをお願いすることにしました。
当時食洗機を持っていなかったので、夫は汚れた食器やお鍋の山を前に、食器乾燥機の容量を考え、どういう順番で洗うべきかを決めてから取り掛かっていました。
そしてその手順通りに洗い上げ、容量の小さい食器乾燥機の中に、きっちり食器を納めていました。
目についたものを手あたり次第片付けていき、あー今日は全部入らないやー、といって自然乾燥でいっかとカウンターに放置する私とはえらい違いです。
結婚してから10年以上の間、ずっと家事をやってこなかった夫がすすんで食器洗いをするようになって、
「やっぱりこれはタダ事じゃないな…」
と実感しました。
逆に夫は夫で、この時家事を引き受けたことがモチベーションとなり
「早く稼いで家事を免除されるように頑張らないと」
と思っていたらしいです。
こうして新生活はスタートしました。
最初は夫が1日中家にいるというのが変な感じでした。
しかしその3か月後に私も職場で正職員となり、加えて部署が変わって急に忙しくなり、年に数回アメリカ出張もあるような立場になったので、夫の事業がどうなっているのか気にしている余裕がなくなりました。
私もずっと家にいる状態だったら、悩んだり、イライラすることもあったでしょうが、同じタイミングで自分が忙しくなったのは、そういう意味では良かったのかもしれません。
が、実際にはいろいろと問題もありました。
次回はそのあたりについて触れてみたいと思います。
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