高校説明会

高校説明会

オンタリオ州の高校は9年生から12年生の4年間です。いま8年生の長女は来年秋に高校に入学することになるので8年生対象の高校説明会に行ってきました。

 

カナダでは基本的には高校は居住しているエリアの公立高校に通うことになるのですが、特別プログラム(アート、スポーツ、理系科目など、特定の分野に力を入れているプログラムや、IBなど特色のあるプログラム)を希望する場合は住所に関係なく入試を受け、合格すれば通えることになります。

 

また、Optional Attendanceといって、自分が住む学区とは違う学区の高校に出願することも可能です。その場合は抽選になるようです。

 

高校はそれぞれ結構特色があって雰囲気も違うので、この時期8年生は興味のある学校を見学に行って、場合によっては難しい選択を迫られることになります(ちなみに学区内の高校に行く場合は受験もないし、スポットは保障されています)。

 

我が家の場合、今住んでいるのはTDSB(トロント教育委員会)管轄ですが、来年の夏にはYRDSB (ヨークリージョン教育委員会)管轄のエリアに引っ越そうと考えているので、説明会も頑張って遠出しました。

 

去年長女が7年生だった時にも参考のため説明会に行きましたが、今年はまた違う学校を3校見学しました。やはりそれぞれ特色があったので見に行ってよかったです。

 

どの学校もまずはプレゼンテーションから始まるのですが、Student Councilのメンバーが生徒目線で話をする学校や、先生や校長先生がずっと話す学校もありました。

 

クラブ活動や地域での活動をやたらと強調する学校もあれば、卒業生の名門大学への進学実績を強くアピールする学校も。

 

去年と今年、あわせて6校見に行きましたが、私は親の視点から、以下の理由で強く魅力を感じた高校が1つありました。

 

まず、校長先生のプレゼンテーションが素晴らしかったこと。

 

公立なので当然どの学校もオンタリオ州のカリキュラムに沿っているのですが、その中でもリーダーシップとクリティカルシンキングの育成に力を入れていると明言していたのは他の学校にはない特徴でした。

(そしてリーダーシップとはいわゆるリーダータイプの子だけが持つ素質ではなく、だれでも持っているもので、周囲にいい影響を与えられることをリーダーシップと呼んでいる、と話していたのもまさに私のイメージとピッタリです)

 

次に、設備が新しいこと。その高校は校舎が新しく、生徒同士がプロジェクトのためにすぐにミーティングを開けるような工夫がたくさん施されているそうです。

 

また人種も割と多様であるように見えました。「割と多様」、と言うと意外かもしれませんが、York Regionは学校によっては95パーセントが中国系という学校もあるとか。そういった学校は学力テストの結果は高い傾向にあり、それは重要なことなのですが、やはりいろいろな人種の人たちと交流してほしいと思っています。

 

問題点は…この学校がかなり中心地から離れていること。まだまだ開発途中で綺麗なタウンハウスがたくさんありますが、この学区内に住むと今よりはかなり不便な生活になるだろうなと思っています。

 

とはいってもオフィスに通勤をする必要がない我が家なので、住む場所を選ぶ上で一番重要なポイントはやはり学区。通うのは子供なので、子供の意見を一番重視しようと思っています。

 

それにしても、どの高校でも在校生がボランティアで出迎えてくれるのですが、みんな明るくてはきはきしていて、質問したらしっかり学校のいいところをアピールしながら分かりやすく説明してくれるプレゼン力の高さに驚かされました。