新型コロナウィルス4
- 2020.03.23
- カナダの生活
日々状況が悪くなっています。
外出禁止令までは出ていないのですが、今はもっぱらSocial Distancingという言葉が使われ、外では他人から約2メートルは離れるようにと呼びかけられています。スーパーやドラッグストアとテイクアウトの飲食店以外ほとんど開いていません。
息が詰まりそうな毎日ですが、いつも忙しい長女もたくさん次女と遊んでくれ、明るい子供たちのおかげで少し癒されています(二人とも学校は好きだけど、休日もそれはそれで嬉しいのだそうです)。
こちらでは今日でマーチブレイクが終わりで、予定ではこれから2週間休校ですが、休校期間はもっと長引くだろうと言われています。
そしてこの休暇が終わるタイミングでオンタリオ州の教育省からオンライン学習について発表がありました。
フランスやアメリカなど、休校にしている国では素早くオンラインコースが立ち上げられたという記事をよく見ていたので、カナダでも始まると聞いてちょっと期待していました。
何せ長引いていた教員組合のストライキの主な要求項目の一つにオンラインコースを開講するなというものがあったので、この新型コロナ肺炎を機にオンライン化が一気に進むのかな?と。
そして教育省担当大臣が満を持して発表したリンクを見てみたら…思っていたものとはだいぶ違いました。
はっきり言うと、ただの「オンラインで学習できるウェブサイトの一覧」というところでしょうか。一応オンタリオのカリキュラムに沿っていて、英語とフランス語どちらも用意した、ということがポイントのようではあります。
数学はチューターのサポートをマンツーマンで受けられるプログラムがあるようですが、使い勝手のほどはわかりません。
私の勝手なイメージでは学年ごとに時間割のようなものがあってそれぞれの科目の授業をオンラインでみながら学び、出された課題を提出するようなものと思っていたのですが。今回発表されたサイトを見て、これでは本人の相当のやる気がないと活用できないだろうなと思いました。
カナダ人の友人にそういうと、カナダでは教育を担当する組織が一本化されておらず、それぞれの州の管轄になっていることが問題とのことでした。州の中で教育省、教育委員会、教員組合、私立学校、校長先生などなど考えが異なる組織や人がいて、オンラインコースの提供もとても難しいのだそうです。
その友人によると明日以降先生から生徒に今後についてメールがきて、自宅学習や宿題について話があるかもしれない、でもまったくわからないとのことでした。
仕方ないのでやはり家庭でできることを考えなければなりません。基本はとにかく英語と数学です。英語は半年ほど前から近所の公文のリーディングに通っていますが、宿題のワークシートを今までの倍に増やすことになりました。
また、数学は日本語でも学べるので、スタディサプリを使って先取り学習を始めています。スタディサプリはさすが、動画授業がかなり分かりやすいですし、なんと月額1980円です。うちは数学だけしか利用していませんが、英語、国語、理科、社会も学べます。正直これで学べば塾も学校も不要なのでは…と思ってしまいます(が、ペースは自由なので本人もしくは親のやる気は相当必要です。また学校の教科書に沿って進めるので、日本の私立トップ校の入試問題に出るような難問奇問みたいなものには対応できないと思います)。
とは言え、親も子も家からあまり出られない毎日で、とてもストレスを感じやすい状態です。勉強をさせないと!!と意気込んでも何もいいことはないなとも思っています。英語と数学の決まった量をこなす以外は、一緒に映画を見たり、日本語の本を読んだり、姉妹とたくさん遊んだりして過ごそうと思っています。
当然今回の事態はまったく前例のないことで、すべての人が大変な思いをしています。自分たちにできることをして、じっと耐える以外ないのかなと思っています。早く「あの時は大変だったねー」と話したいです。
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