アマゾンとブックオフの違い?レクチャースタイル VS ディスカッションスタイル

アマゾンとブックオフの違い?レクチャースタイル VS ディスカッションスタイル

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こんにちは!

留学コンサルタントの藤本政信です。

 

カナダの大学の授業(特にMBA)では授業はレクチャースタイルとディスカッションスタイルに分かれます。

レクチャースタイルというのは講師が講義をしていくスタイル、日本でもおなじみですね。

一方、ディスカッションスタイルはケース(1つの企業について背景と課題が書かれた15ページ程度の読み物)に基づくディスカッションメインの授業です。

MBAの授業で言えば経済学や会計学の授業はレクチャー中心、マーケティングや経営戦略の授業はディスカッション(ケース)中心といった感じです。

この2つを理論編と実践編という捉え方をされる場合がありますが、ちょっと違うかなと。

例えて言うならレクチャースタイルがアマゾン、ディスカッションスタイルがブックオフみたいな感じでしょうか。
もっとよく分からない例えだったかもしれませんが(笑)

 

レクチャースタイルでは内容を体系だって教えてもらえるため、何かの知識を体系的に得たい場合は適しています。

例えば読みたい本があるとき、アマゾンだと検索すれば一発ですよね。
読みたい本がなくても、分類分けが詳細にされているので、読みたい分野で絞り込んでいけば候補の本がズラっと出てきます。

 

ディスカッションスタイルはブックオフみたいな感じ。
大まかな分類はありますが、何か見つけたい本があるときには必ずしも探しやすいとは言えません。

しかし、行って棚を眺めていたら思いもよらない掘り出し物が見つかる、そんな経験あると思います。
ディスカッションスタイルの授業ってまさにそんな感じです。

 

レクチャースタイルの場合、終わった後に「学んだ感」があります。
授業も完全に一方通行ではなく、適度にディスカッションの時間が入るため、授業への参加感はあります。

ただし、どうしても受け身的な時間が長くなるので、興味のない授業や、既にその分野に詳しい人にとっては退屈な時間になる場合もあります。
レクチャースタイルの授業中、前の席の生徒が開いたノートパソコンで株をやったり、インターネットを閲覧している光景もたまに見ました。

 

一方、ディスカッションメインで進む授業が多いのは海外の大学と日本の大学の最も大きな違いの1つです。
ゆえにこのスタイルの授業を求めて海外に行かれる方も多いですね。

ディスカッションメインの授業での、講師のファシリテーションのうまさを知る、世界各国から来た生徒の様々な価値観を知るだけでも海外の大学に行く価値はあると思います。
もちろん全ての授業が刺激に満ちた素晴らしい授業ばかりではありませんが、日本の大学にいたときに4年間いて一度も出会えなかったような授業が、カナダではいくつもあったというのは事実です。

ただし、ディスカッションメインで進む場合に、その価値を受け取れるのはディスカッションの中身が理解できることが前提です。
初めて英語の授業を受ける場合、教授の英語は聞き取れても、生徒同士の早口のディスカッションは聞き取れないということはよくあることです。

また、生徒たちも発言することが目的になっていて、必ずしも本質的なディスカッションにならないケースもあります。
これは講師の技量にもよるのですが、結局まとまりがないまま授業が終わって、「何を学んだんだ、今の授業は?」という授業にもなり得るということです。

ブックオフに行って、探したい本を時間をかけて探したけど見つからなかった、という経験ありませんか?

 

私の経験上、お勧めなのは、長時間の授業であればディスカッションスタイル、短時間の授業であればレクチャースタイルです。

長時間レクチャーを聞き続けるのは集中力も持続せず、どうしても退屈してしまいます。
一方、短時間でディスカッションをしようとすると、どうしても議論が深まらず消化不良になってしまいます。

留学後になるかもしれませんが、授業を選択する際の参考にしてみてくださいね。

最後までありがとうございました。