カナダの大学の1年間

カナダの大学の1年間

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こんにちは。藤本です。

4月に入り、学生の方にとっては、今週から新学年が始まるという時期ですね。

カナダの大学の場合は、冬スタートのコースもありますが、メインは9月が新学年スタートの時期になります。

ということで、今日はカナダの大学の典型的な1年間の過ごし方を書いてみます。

 

まず上記で書いた通り、9月が新学期スタートの時期です。

ただし日本の大学のように一斉に入学というわけではなく、冬学期に入学する学生もいるので、あまりまとまった入学式のような行事はありません。

その代りコース開始時には、オリエンテーションのようなものがあるケースが多いです。ここでクラスメイトと顔合わせをしたり、最初の学期の教材が配布されたり、パソコンにコースで使用するソフトをインストールしたり、簡単な話を聞いたりします。

私のときは2泊3日のキャンプが最初にありました。そこで友達を作るきっかけも出来ました。

 

その後、本格的に授業が始まります。

英語での授業が初めての場合は、最初苦労することは多いと思います。

授業のスピードやクラスメイトの授業への姿勢、課題の量などに圧倒されることもあるでしょう。

また1年の始めは連絡事項やイベントへのお誘いも多いので、メールボックスに大量のメールが届きます。

多分最初の1週間はとても長く感じるでしょう。

 

そのバタバタに慣れてきたころ、10月後半に、クォーター制(4学期制)の場合は早くも第1クォーターが終わります。

このクォーターの期中や期末には試験があるわけですから、授業開始後4-5週間後には中間試験が、8-9週間後には期末試験が訪れるわけです。

慣れない人にとってクォーター制が大変な理由は1つはこのスピード感にあります。

セメスター制(2学期制)の場合は、同じ10月後半が秋タームの中間試験の時期になります。

試験期間中はどの学生も勉強に打ち込みます。図書館は夜遅くまで盛況です。

10月後半の試験期間が終わると、1週間程度の秋休みが入る学校・コースもあります。

9月から走り続けてきてやっと一息つける時期です。

ちなみに私が通っていたMBAのコースではクォーター制かつ秋休み無しという一番キツイ組み合わせだったので、ようやく一息つけたのは年末の冬休みでした。

 

10月末~11月頭からはクォーター制であれば第2クォーター、セメスター制であれば秋タームの後半が始まります。

この時期は、第1クォーターや秋タームの前半に比べるとペース配分が掴めてきて、だいぶ楽になると思います。

それもあって課外活動や友達とのパーティなども増えてきます。

反面、サマータイムが終了し、一気に冬の訪れを感じる時期です。

キャンパス内でも美しい紅葉が見られる学校は多いでしょう。

ただ気温も急に下がることがあるので体調管理などには気を付けるべき時期です。

私は1年目のこの時期に発熱や腹痛を引き起こしてしまい、それが試験時期と重なってとても苦労した思い出があります。

その期末試験は12月半ばです。

これが終われば冬休みということで、みんな頑張って乗り越えます。

 

期末試験を終えると、クリスマス休暇兼冬休みに入ります。

9月にコースが始まって以来、最初の大きなお休みということで、クラスでパーティが企画されたり、それまでの鬱憤を晴らすかのように学生が弾ける時期です。

ここまでは着いて行くので精一杯だったと思いますが、ここでようやく学生生活を振り返ったり、将来のことを考えたりする余裕が生まれてきます。

街も華やかで、イベントなんかも行われているので、冬のカナダを最も楽しめる時期でもあります。

 

冬休みは1月前半までです。

この冬休みに冬タームとして授業が行われることもあります。

この冬休みは期間が短いので、集中的に短期間で終わる授業が多いです。

興味がある授業があれば、 取っておくと単位が早く取れるので、後々楽になります。

 

そして1月半ばからは第3クォーターまたは春タームがスタートします。

この時期には、身体的にも精神的にも、秋タームよりも、さらに慣れてくると思います。

そして、3月頭に試験を終えると、1年の最後の期間である第4クォーターまたは春タームの後半がスタートです。

 

3月に入るとサマータイムが復活して、まだまだ寒いながらも長かった冬の終わりを感じることが出来ます。

そして、ぼちぼち夏休みの過ごし方も気になってくる時期です。

夏休みにインターンシップをするなら、この時期が活動のメインになってきます。

早い人は年明け早々から夏のインターンシップのための活動をしています。

授業にスーツで現れる学生もちらほら出てきます。

学校の授業とうまく折り合いをつけながら活動をしていきましょう。

 

4月末または5月頭の期末試験を終えると、晴れて1年間が終了です。

そして待っているのはカナダで最高の季節である夏休みというわけです。

次の学年のスタートは9月ですから、カナダの大学の通常のコースの場合、夏休みは3-4か月あるということになります。

これはとても贅沢な時間です。

夏のカナダは、大きな街では毎日のようにイベントが開かれ思う存分楽しむことができます。

その他にも、インターンシップで経験を積むも良し、旅行三昧も良し、語学学校に通って英語力をさらに高めるも良し、です。

学校でも冬休みと同じようにサマータームで授業が開講されていることもありますので、その授業を取ってさっさと必要単位を積み上げていくというのも有りですね。

どんな時もそうですが、だらだら過ごすと3-4か月の夏休みと言えどもあっという間に過ぎ去ってしまうので、しっかり準備して過ごすと良いです。

私の夏休みは、インターンシップを2か月半行い、短期間で終わる授業を1つ取り、英語のコースにも通い、アメリカへの旅行も2回行って、ソフトボールのチームに入って活動し、それ以外は家族で色々なイベントを見て回ったり、将来について考えたりする時間に使いました。

今思い出しても、これほど充実した時間はなかったなと思います。

そうして充電して、また次の1年に備えるというわけです。

 

いかがでしょうか?

海外での学生生活のイメージは少しは掴めて頂けたら幸いです。

最後までありがとうございました。