悪天候の1週間

悪天候の1週間

こんにちは。藤本です。

4月も半ばですが、トロントでは先週末かなりの悪天候となりました。

夜中には強い風と雪がコンドの窓に叩きつけられ、子供たちが怖がるほど。

事故も多かったようで、夜通し救急車のサイレンが外から聞こえてきました。

 

月曜日の朝、学校は休みにはならないことを確認し(スクールバスはキャンセルになりました)、いつもは友達と市バスに乗って登校する長女を車で送っていくことに (友達は悪天候のため学校を休むことにしたそうです)。

雪が降ってもいつもはすぐに除雪されて特に運転に支障がない大通りでも、季節外れの大雪だからか除雪がされておらず、立ち往生している車もちらほら見られました。

前の車が通った跡が残っていない場所はかなり運転しにくかったです。

 

ちなみに日本では悪天候で警報が発令されると学校が休みになりますが、こちらではそういったルールがないらしく、基本的にトロントの公立小中学校はどんな悪天候でも休みにならないようです。

そのため、「なぜこんな悪天候で学校が休みにならないのか。子供や先生の安全を学校はどう考えているのか」という抗議が殺到し、なんとTDSB(トロント教育委員会)宛に4月16日は学校を休みにするべきと言う署名運動まであったようです。

 

一方で、「学校が休みでなくても悪天候で危険と思うのであれば親の判断で子供を休ませて家で一緒に過ごせばいいだけ。仕事を持つ親は学校が休みになるととても困る」という意見もあります。

 

共働きが多く、デイケア(託児)料金がとても高額なトロントでは「悪天候だから学校は休みにするべき」と言えること自体がprivilegedである(特権があるという意味ですが、恵まれているといった方が近いと思います)という人もいます。

確かに、子供をデイケアに預けるだけでも保育料が月1,200ドルかかり大変なのに、それに加えて、親が家を出る時間が早いため子供をデイケアや学校に送り届けるナニーを雇う家庭も多く、育児と仕事の両立はここカナダでも大変なことです。

そういった家庭からすると悪天候でも学校が休みにならないのはありがたいことのようです。

 

また、医師、看護師、消防士、停電の復旧対応をする人たちは子供の学校が休みだからという理由で仕事を休むことも簡単ではなく、そういった人たちにも配慮すべきという意見もみられました。

そういうわけで、これからもトロントでは悪天候の時の学校閉鎖に関するルールは特に作られなさそうです。

 

それにしても、トロントニアンは雪に慣れているからか、これだけの悪天候でも苦労しながら登校や出社する人が意外と多く、勤勉な日本人とあまり変わらないなと思いました。

 

それではまた。