実録!妻からみた夫の起業(その1)
- 2018.06.20
- 妻から見た夫シリーズ
- 起業
こんにちは。藤本です。
だいぶ前に「妻から見た留学」シリーズをブログに投稿しましたが、これが割と好評だったので今回「妻から見た起業」シリーズを始めることにしました。
同じような境遇にいる人(あまりいないかもしれませんが)にとって少しでも参考になれば幸いです。
初めに
こんにちは。
このブログでは約5年ぶりに登場の妻です。
では夫が会社を辞めて起業してしまった妻の経験談を書かせて頂きます。
2009年5月に夫がトロント大学でのMBA留学を終え、娘3歳を連れて私たちは帰国しました。
夫は休職していた会社に経営コンサルタントとして復帰し、すぐに激務の生活に戻りました。
それでも夫は仕事が好きだったのでそんなに苦にしていないように見えましたし、私も娘を保育園に預けて大学職員として働き始めたので忙しくも充実した毎日でした。
しかし、だんだんと夫の仕事の忙しさが異常なレベルになってきました。
夜、私が寝た後、日付が変わった頃に帰ってきて、朝私が起きたらもう出勤しているような状態。
ひどいときには本人は今の季節が何なのか、わからないような状態だったと言います。
その頃から次第に夫は起業を口にするようになりました。
でも私としてはすぐに賛成はできませんでした。
何せ起業というのは
・超優秀
・テニスが上手で笑顔が素敵なさわやかスポーツマン
・友達が多くいつも周りに人がたくさんいる
・常に片手に日経新聞を持っている
・シュッとしてて太ってない
といったキラキラした特別な人がするものだと思っていたのです。
(こんな感じ?)
夫はこれらのどれも当てはまらないし、起業というのはほとんどの人が失敗するもの、とどこかで読んだことがあった私は
「起業じゃなくて転職でもいいのでは?」
と何度も言いましたが、夫の意思は固く、全く聞く耳を持っていませんでした。
私は夫の頑固さをよく知っているし、このままではうつ病になってしまうかもしれないという気もしたので私なりに悩みました。
「もし起業してみて生活できないと判断したらどうするの?」
と確認したら、夫は
「その時は就職活動をする」
と言いました。
私としても、年齢的には厳しい状況になるのは間違いないけれど、夫のこれまでのキャリアを考えたら再就職は不可能ではないだろうと判断し、自由にしてもらうことにしました。
とにかくチャレンジしないと気が済まないのだろうということが明らかでした。
そして2014年の年末で退職することになりました。
「マネジャーに辞めるって言ってきた!」
とウキウキな様子で私に報告する夫を見て、私は「もう引き返せない…」と思いました。
Xデーが近づくにつれどんよりしてくる私とは対照的に「起業したらあれがしたいこれがしたい」と夫は楽しそうにビジネスプランを練っていました…。
一方で、その頃国立大学の非常勤職員だった私は、学内の試験に合格して2014年4月から常勤職員として勤務できることになりました。
これは全く想定していなかったのですが、とりあえず公務員と同じ安定した立場で働くことができるようになり、気持ち的には随分楽になりました。
こうして、ひとまず我が家の中で、夫は起業することが決まりました。
そんな決断に対して、周囲の人たちの反応は様々でした。
次回は、起業する夫に対しての周囲の反応について書いてみたいと思います。
-
前の記事
言語アウェイの世界で生きる 2018.05.15
-
次の記事
実録!妻からみた夫の起業(その2) 2018.06.27