MBA留学のハイライト(後半)

MBA留学のハイライト(後半)

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こんにちは。

Masaです。

前回に引き続きMBA留学時代に経験したビジネスコンペについてのお話です。

 

カナダ最大のビジネスコンペ

2回目に参加したコンペは、カナダ最大の企業であるRBC(ロイヤル・バンク・オブ・カナダ)がスポンサーとなるビジネスコンペです。
参加者はトロント大学だけでなく、カナダ中の学生で、優勝チームへの賞金は2万ドル!(約200万円)というケタが違う規模です。
参加チームが多いため1次審査は書類のみ、決勝ラウンドはRBCの経営陣へのプレゼンという流れです。

このコンペへの参加のきっかけは学校の授業の課題でした。
2年次の選択授業で取ったコースで、クラスでチームを組んで、このRBCのビジネスコンペに提出する提案を作りなさい、という課題でした。
いわばこのクラスを選択した学生にとっては強制的な参加だったわけです。

2年目だったこともあり、私もすでに授業の要領を掴んでいたので、日本人と中国人でチームを組み、そんなに難しく考えることもなく課題を出しました。

それっきりその課題のことはすっかり忘れていたのですが、、、

ある日突然のメールが届きます。

「おめでとうございます!あなたのチームが決勝ラウンドに選ばれました!」

頭が「?」だらけでしたが、どうやらこの難関のコンペの書類審査を通過し、決勝の5チームに選ばれたということが分かりました。

急いでチームメンバーと連絡を取り、決勝に向けての準備をすることにしました。

決勝に向けてプレゼン資料を作る中で、またもや日本人VS中国人のコンフリクトはありましたが、何とか準備を終えました。

 

いざ決勝の舞台へ

このコンペはカナダ最大規模のものだけあって、単なるプレゼンだけでは終わりません。

決勝の数日前に決勝ラウンド進出者全員が集められてメディアトレーニングなるものを受講します。
なぜ、そんなものが必要かというと、決勝当日、メディアが同行して色々とインタビューを受けるんです。
そこでのインタビューの模様は、インターネット上で配信されるので、しっかりした受け答えが出来るようになるためのトレーニングというわけです。
はい、この時点で私は既にドキドキものです。

決勝のプレゼンは朝から行われるのですが、参加者は前日から集合しなければなりません。

集まった学生はシークレットのイベントがあるとだけ聞かされています。
そしてドキドキしながら連れられて行くと、そこはテレビ局。
そこでテレビ局の収録を見学するというサプライズでした。

その後、高級鉄板焼きであるBENIHANAで腹いっぱい夕食を食べ、さらに参加者の学生とRBCメンバーとでカクテルパーティ。夜はトロントで一番格式高いと言われるフェアモントホテルへの宿泊というコースでした。

もちろんこれらの費用はスポンサーであるRBCが全額負担します。
学生の身分ではとてもではないですが、経験できない贅沢です。

ちなみにこの日からメディアはずっと動向していて常にカメラが回った状態です。
私もずっと緊張し続けてました。

翌日プレゼンはRBCの役員会議室で副社長以下5名の役員に向けて行われました。

カナダで一番大きな企業の役員会議室。
それはそれは豪華な部屋でしたよ。

部屋の真ん中に端から端まで5メートルくらいある大きな一枚のテーブルが鎮座しています。
コの字とかロの字ではないです。
一枚の板です。
机の真ん中にペンが転がって行ったら机の上によじ登らないと取れません(笑)。

私も経営コンサルという仕事柄、日本でも役員会議室に入ることもありますが、あんな豪華な部屋は初めてでした。

何とかプレゼンを終えて役員会議室を出たところで、カメラの前でお待ちかね(嘘)のインタビュー。
これもかろうじて放送コードギリギリのしどろもどろのインタビューを終えた後、昼食を取ってしばしの休憩です。

夜は再びパーティ。まずはこのコンペに関わったRBCのスタッフ100名くらいと立食のカクテルパーティがあり、その後、RBC役員と席についてのフルコースディナー。

もう前日からの緊張と疲労と過食とで、フラフラでしたが、何とか終了しました。
このパーティで決勝の結果が発表され、残念ながら我がチームは優勝はできませんでしたが、入賞で賞金5,000ドル(約50万円)をゲット

最後は決勝に参加した他大学の学生同士で飲みに行って解散。
いやー、長い2日間でした。

 

心に残る体験は課題活動にある

前回のネスレのコンペと合わせて、2回しかコンペには参加してないのに2回とも決勝に残れた私は本当にラッキーと言わざるを得ません。

しかし、この2つのイベントは留学期間中、間違いなく私の心に残る体験でした。

正規の授業もいいですが、心に残る経験というのは案外、こういった課外活動にあるものなのかもしれません。

いずれもネイティブのいないチームでしたが、その分、内容勝負で勝ち進めたということ、そして国内一の企業の役員相手にプレゼンをする機会がもらえたことなど、なかなか日本ではできない体験をすることが出来て、ある意味自信になりました。

自信だけでなく、臨時の収入まで得られたこともお金のやりくりに苦労していた私にとってはありがたい話でした。

さらに、RBCの決勝を一緒に戦ったチームメイトの中国人は、このコンペのパーティが縁でRBCの役員とコネを作り、見事に卒業後の就職オファーを取り付けました。

そんな様々なメリットがある課外活動、留学期間中は大変だとは思いますが、積極的に参加するといいことがあるかもしれません。

 

最後までありがとうございました。