海外の大学の勉強は大変か

海外の大学の勉強は大変か

 

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こんにちは。藤本です。

海外の大学生はよく勉強するという話を聞かれたことがあるかもしれません。

そんなに海外の大学の勉強は大変か?と聞かれたら、私は経験者として「ハイ、大変です」と正直に答えています。

ただし、その大変さの中には色々な要素がありますので、同じ日本人でも大変さの度合いは人によって少し変わるかもしれません。

私の感覚で海外の大学の勉強の大変さを分解すると以下の4つくらいがあるかなと思います。

 

英語が理解できない大変さ

当たり前ですが、授業の講義も教科書も全て英語です。
教科書は読めば分かりますが、一番辛いのは授業中、教授の講義やクラスメイトの発言が聞き取れないことですね。

どうも宿題が出たらしい(雰囲気でそれは察することが出来ます)⇒でも何が宿題か分からない
授業中、教授に指名された⇒でも何を聞かれているのか、その前のディスカッションの話も着いて行けていない

これが一番厳しい場面です。
帰国子女とかリスニングが得意でない人にとってはまずぶち当たる大変さだと思います。

 

ディスカッションのスタイルに慣れない大変さ

日本の学校ではあまりクラスで積極的に意見を戦わせるということが少ないかもしれませんが、海外の大学では多いスタイルです。
教授から知識を学ぶだけではなく、他のクラスメイトの意見からも学ぶということです。
レクチャー形式の授業だけでなく、チームプロジェクトなどもあるケースがあります。

もちろん、その場にいる参加者は積極的にディスカッションに貢献することが暗黙のルールです。
日本ではグループの中で発言していない人がいれば、司会者がその人の意見も聞こうと指名する優しさや気遣いがありますが、海外だと自ら発言しなければ無視されるのみです。

この大変さは英語力とも関わるところですが、英語力がある人でもディスカッションでの発言が苦手な人もいたりするので、別の大変さということにしておきます。

 

課題と予習中心のスタイルに慣れない大変さ

学年や専攻にもよりますが、例えばMBAの場合は、授業の事前に課題が出ていて、それをやった上で授業に臨みます。
学習の主体は自身の予習、そして授業はその予習した中身を確認したり、意見を戦わせる場ということです。

日本だと授業で初めて習ったことを復習していくという感じですが、逆ですね。

そして各授業とも膨大な課題が出ます。
5つ授業を取っていれば5つの授業の課題を同時並行でこなしていくという感じです。

ここで問われるのがタイムマネジメントです。
ネイティブの学生にとっては最も苦しむのがこの部分です。

個人的には元々仕事でマルチタスク(複数の仕事を同時並行でやる)のスタイルでやっていたこともあって、この部分は他の大変さに比べるとそうでもありませんでした。

 

自分の判断軸がない大変さ

学部ではあまりないかもしれませんが、大学院レベルになると、正解のない意見が分かれるようなテーマに対して自分の意見を述べるという場面が出てきます。

全員ではありませんが、外国人はこういった場面で、即座に自分の意見を表明し、その理由を述べるということに慣れていると感じます。
日本人は、正解のある問題を解くトレーニングは受けていても、正解のないテーマについて考えるというトレーニングを積む機会が少ないため、やや苦手な分野ではないかと思います。

しかもこういったテーマというのは抽象的なテーマが多いため、具体的なテーマに比べて、英語で表現するのが難しいんですよね。

時間はかかるかもしれませんが、自分の中での判断基準のようなものを作っていく必要があります。

 

いかがでしょうか?

1つか2つしか当てはまらなければ、大変さにも割と早く慣れると思います。

4つとも当てはまる方は、それなりに大変だと思っておいた方が良いかもしれません(笑)。

でも安心して下さい。

4つ要素があれば、4つの要素を1つ1つ克服していけばいいんです。

4つ一度に考えると本当に大変ですが、1つ1つの要素で見ていけば対策も考えられます。

そして多くの大変さを乗り越えれば、それだけ多く成長するということです。

是非前向きにチャレンジして下さい。

最後までありがとうございました。