カナダの大学の選び方(難易度編)
こんにちは。
Masaです。
大学の選び方として色々な視点を紹介してきましたが、本日で一旦最後にします。
最後の視点は入学の難易度です。
TOEFL,IELTS,GRE等のテストスコアの最低点、平均点
カナダの場合、大学間の差はそれほど大きくはないですが、ランキングがあるように、難易度にも違いはあります。
本来は入学の難易度を考えず、行きたいところに行ければ最高なのですが、英語力が低い、高校の成績が良くないなどの事情がある場合は、難易度から大学を選択するという方法も検討する必要があります。
難易度の判断指標としては、まずは以下の指標を確認します。
英語力(TOEFLまたはIELTS)の最低点
GMAT/GRE等の最低点または平均点
このうち、英語力(TOEFLまたはIELTS)の最低点に関しては、英語圏での生活経験のない留学生には必要な受験資格になりますので、各大学のホームページに必ず記載があります。
日本人にとっては、最後はこの英語力、すなわちTOEFLやIELTSのスコアが、行く大学を決める要素になるケースはあると思います。
つまり、出願締め切りまでにどうしても英語のスコアが上がらず、その時点で持っているスコアで入学可能な大学を探すというケースです。
最低点は、同じ大学でも、学部や大学院、専攻によって違う条件だったりするので、各校のホームページで確認するようにします。
次に、大学院で、GMATやGREのスコアが必要な場合ですが、この場合も、もし出願最低点が決められていれば、同じく受験資格になりますので、ホームページに記載があります。
最低点でなくても、平均点や80%の生徒がこの範囲に入っているといった情報は提供されているケースがあるので確認します。
最終学歴での成績(GPA)
そのほか入学難易度としては、高校や大学の成績の平均(GPA)や合格率も気になるところではあります。
しかし、特に学部で留学生の場合は、各国の成績の出し方が違うこともあって、それに特化した数字は出ていないことが多いです。
ただ、参考としてカナダ人の入学者の平均成績は出ていることがあります。
例えばオンタリオ州の大学であれば、オンタリオ大学協会のホームページにカナダ人の高校生向けに大学(学部)の情報がまとまって出ています。
もちろん、カナダの高校の成績の出し方と日本の高校の成績の出し方は違うので、数字そのものには意味がありませんが、各大学の相対的な位置づけは見て取ることができます。
参考までに主だったオンタリオ州の大学を挙げてみるとこんな感じです。
大学 | 高校の平均成績※1 | 合格率※2 |
クイーンズ大学 | 88.7% | 39.8% |
ウォータールー大学 | 87.7% | 35.5% |
マクマスター大学 | 86.3% | 45.0% |
トロント大学 | 85.3% | 44.4% |
ゲルフ大学 | 83.1% | 44.6% |
オタワ大学 | 82.9% | 39.2% |
ヨーク大学 | 81.6% | 52.5% |
カールトン大学 | 81.0% | 55.7% |
ブロック大学 | 80.6% | 55.2% |
ウィンザー大学 | 80.4% | 58.2% |
出典:Council of Ontario Universities
※1 : 全学部合わせた数字
※2 : 人文・社会学系学部での第一希望者の合格率
この数字は学部によって変わりますし、留学生の場合、カナダ人とは事情が異なることもあると思いますが、 何も無いよりはイメージが持てるのではと思います。
ということで、行きたい学校を決める1つの目安としての入学難易度でした。
本来は、難易度だけで学校選択をするものではありません。
特に、既に行きたい学校、学びたい授業があって、出願までに準備する時間がある場合は、最初から難易度を気にして選択肢から外すのはもったいないです。
英語力は日本にいても、やればある程度伸びますし、現役の学生であれば学校での成績、既に卒業している人もエッセイやインタビューなどで挽回のチャンスはあります。
こういった難易度に関する情報は、むしろそれを目標に頑張るべき材料として使ってもらえればと思います。
最後までありがとうございました。
-
前の記事
カナダの大学の選び方(カリキュラム編) 2013.09.07
-
次の記事
カナダの大学の選び方(まとめ編) 2013.09.10