留学不要論について

留学不要論について

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こんにちは。藤本です。

今から20年前、私がまだ留学をするなんてこれっぽっちも考えてなかった頃のこと、私は留学したいかと言われたら、「留学なんて必要ない」と答えていたと思います。

だってお金かかるし。

英語無しでも生活できるし。

留学したら就職が大変そうだし。

早く就職したいし。

必要ない理由はいくらでも出て来たでしょう。

 

でもホンネは・・・

英語も嫌いだったし、単純に手が届かない世界だと思っていたのです。

だから、もし当時、英語の問題がなくて、留学の仕方も分かって、お金の問題も考える必要が無いという条件が整っていたら、留学したいか、したくないかと言われても「したい」と答えていたと思います。

 

なぜこんなことを話したかと言うと、これって人間の心理だと思うからです。

人間は手が届かない世界に触れると、自分の負けを認めたくないために、それを要らないものに置き換えるメカニズムが働きます。

 

例えば・・・

3億円の豪邸、都心のど真ん中で15部屋、車が5台入るガレージと広い庭付き。欲しいですか?

って言われた時に、欲しい!って思う前に

掃除が大変そう。

冬場寒そう。

そんなに部屋要らないし。

って要らない理由がどんどん出てくる人がいます。

でもそれってホンネかって言われたらそうではないんです。

手が届かないことを要らないものに置き換えてるんです。

十分にお金があれば、良い家に住みたいというのがほとんどの人のホンネだと思います。

 

有名人になりたいですか?

って言われて

プライバシーがなくなりそう。

安定しなさそう。

プレッシャーがすごそう。

と、なりたいと思うよりも、なりたくない理由が先に出てくる人も同じです。

でも、もし才能があれば、有名人になって認められたいと思うのが人間の本能だと思います。

 

だから、もし他人に留学についてアドバイスを受けるなら、かつて留学を考えたことがあるけど断念した、という人にアドバイスを求めるのは慎重にして下さいね。

断念した人は、断念した自分を正当化するために、留学不要論を展開してくるかもしれません。

器が大きい人とか、本当にその人のことを考えている人は別ですが。

 

もちろん留学した経験があって、なおかつ留学は不要という人の話には耳を傾ける価値があります。

あるいはその人の動機の弱さや計画の無謀さを冷静に見極めてアドバイスしてくれる人の意見は聞くべきです。

 

でも、ただ留学って必要ない、という留学不要論を振りかざす人に限って、留学した経験がないことが多いものです。

そんな人の言葉で、せっかくの留学の志が失われてしまうなんて、とても残念じゃないですか。

 

だからもしあなたが留学を志していると知って、留学が不要だという人に出会ったら、その言葉はどこから出てきている言葉かを冷静に見極めるようにしてみて下さいね。