オンライン授業が続いています
- 2021.01.28
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オンタリオ州では冬休み後、本来なら1月4日から学校が再開するはずでしたが、休暇後の感染拡大防止のため幼稚園から中学校まで全員が1週間(高校生は3週間)の予定でオンライン授業に移行しました。その間に感染状況が悪くなって延長され、一部の地域以外は今もオンライン授業中です。
思えば去年3月の初めてのロックダウン時は子供たちは何の学習サポートもなく、それからしばらくして突然オンライン学習が始まったわけですが、あの時に比べれば今のオンライン授業はずっと質が上がっています。
去年は次女(幼稚園児)の先生は割と年配だったこともありインターネットが使いこなせていないような感じで、ただただ混乱を極めていましたが、今はそういった問題もなく、毎朝のカナダ国歌から始まって(ちゃんと起立するよう言われます)読み聞かせやゲームを通して主に数字や単語について学んでいます。また頻繁にダンスの時間があり、次女は楽しく参加しています。
クラスが2つに分けられて少人数になる時間帯もあるので、先生とのやりとりもできています。オンライン授業になって次女の英語力は落ちるだろうと想定していたのですが、横で聞いているとそれなりに理解し、質問にも答えているので、ある程度維持できているようです。
とはいえ、オンライン授業がうまくいくかどうかはその子の性格や家庭環境によってかなり異なります。
次女は家でのんびり過ごすのも好きなようですが、学校に行きたくて精神的にかなりダメージを受けている子供も多いようです。(なんとアメリカのラスベガスでは子供の自殺が増えたため学校の再開を決めたとの報道もありました→こちら)
また子供が多かったり、生後間もない赤ちゃんがいる家庭や、共働きやシングルペアレントの家庭ではオンライン授業をこなすのはとても難しいケースもあります。家庭内暴力を受けている子供が心配という報道もよく見かけますし、身体面、精神面、言語の面などで特別な支援を必要とする子供が取り残されていると問題視する声もあがっています。
そう思うと一日も早く学校の再開が望まれます。
今の時点では2月11日に再開する予定になっていますが、まさに今、予定通り再開するのかさらに延長するのか、注目されています。
3月の春休みまで延長すべき!という声と、今すぐに学校を再開すべき!という声で社会が分断されているような印象もあります。
延長すべき派は
・変異株が怖い
・再開すべきという人は自分が楽をしたいだけ、学校は託児所じゃない
・教師や事務職員の安全を考えるべき
・子供はオンライン授業からも多くを学ぶことができる
と言い、
再開すべき派は
・子供にとっては新型コロナ肺炎のリスクよりもメンタルや学習面へのダメージの方が深刻な問題
・家庭が幸せな場所じゃない子供もたくさんいる
・休暇中に感染拡大したのだから学校が開いている方が感染は抑えられる
・子供を学校に通わせたくない人はオンライン授業を受け続ければいいだけ、その権利は与えられている
と言って全く理解し合うことがありません。
というわけで州知事や教育省のトップは何を言っても多くの人からボコボコにたたかれます。大変な仕事だなぁと思います…。
とにかく今はワクチンの普及を待つしかないという状態です。が、納入がかなり遅れていて、全く想定通りに進んでいません。せっかくオープンした大規模ワクチン接種会場も、ワクチンが届かないので閉鎖されてしまったような状況です。
契約上、国民の総数の何倍ものワクチン数を確保していたというカナダでもこの事態です。
トルドー首相は9月までには希望者全員に接種をしたいと言っており、ファイザーやモデルナのCEOと難しい交渉をしているそうです。
日本でもワクチン接種の準備が始まっているようですが、予定通りに事が進むことはまずないと思っていた方がいいかもしれません。
とはいえ、これからアストラゼネカやジョンソンアンドジョンソン(接種は1回でいいという優れもの)のワクチンが世に出だしたら、がらりと状況は変わるかもしれません。
結局のところ、人類にとって前代未聞の事態なわけなので、じたばたあがいても仕方ないと思い、我が家は淡々、粛々と目の前のやるべきことをこなしていこうと話しています。
(今回のブログで全く触れなかった長女は学校の課題をこなしながら、毎日ネットフリックス鑑賞を楽しんでいます)
※カナダ在住者の方へ
子供の学校の休校により普段通り仕事ができない方は政府から週に450ドル支給されますので、該当するかどうか確認しましょう!
要件はこちら
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