オンタリオのワクチン接種状況

オンタリオのワクチン接種状況

今のオンタリオ(人口1500万人弱)の状況は1日当たりの感染者数が約3,400人、ICUに入っている人が890人という状況です。相変わらず大変な事態で、多くのお店が閉まっており、子供の学校はオンライン授業になっていますが、今の波のピークは越えたとされています。

 

州政府は5月中にワクチン接種を一気に拡大したいとしていて、現時点で成人の4割が1回目のワクチン接種を終えたとのことです。

 

カナダはアメリカやイスラエルやイギリスと同じように、去年12月に世界で最も早くワクチン接種を始めた国の一つです。しかし国内に生産拠点を持たないため、すべて輸入に頼る必要があり、なかなか供給がスムーズにいきませんでした。お隣アメリカは国内優先でワクチンの輸出規制をかけていたため、遠いヨーロッパから輸入するしかなかったことも要因の一つと言われています。

 

当初は医療従事者、高齢者施設の居住者や介護者から接種が始まりました。その後、エッセンシャルワーカーが多く住むエリアでの陽性率が際立って高いことや、妊婦の重症化率が上がっていることから、優先順位がどんどん変更となり、今は郵便番号や年齢、職種などで接種できる条件が異なりとても複雑になっています。それでも5月末までには18歳以上のすべての希望者が接種予約できるようになる予定です。

 

このような情報が日々刻々と変わるため、ついていけない人も多く、不満も出ています。

 

しかし個人的にはこの臨機応変にワクチン接種の優先順位を変えていくというやり方は素晴らしいと思っています。毎日外で働いて物流やインフラを支えているエッセンシャルワーカーに対してはどんどんワクチンを優先してまわして欲しいと思うので。

 

そういった人たちが多く住むエリアではすでに18歳以上のすべての人がワクチンを受けられるようになっています。Pop-Upクリニックといって、集団接種を行う場所を一時的に立ちあげ、予約なし、保険証なしの人でもどんどん接種しています。

 

毎朝ローカルニュースで情報を発信しているトップドクターDr. Bogochの言う通り、まさに “Vaccinate like mad (がむしゃらにワクチンを打ちまくれ)”を実行しています。

 

このような状況の中、ついに私もワクチンの予約ができました。

 

今こちらで受けられるのはファイザー、モデルナ、アストラゼネカの3つです(もうすぐジョンソンエンドジョンソンも加わります)。アストラゼネカは以前から薬局で40代以上が打てるようになっていました。毎日自宅で仕事をしている我が家はあまり感染リスクは高くないと思われるため、ファイザーかモデルナを接種できるタイミングになるまで待つことにし、先日順番が回ってきたのですぐにホームページで予約をしました。予約はとっても簡単で、接種場所は家の近くのコミュニティセンターです。接種後は熱が出る人も多いと聞くので、タイレノールも用意し準備万端です。

 

と、ここまで順調で、とてもありがたいのですが心配なことが一つあります。それは2回目の接種が今のところ4か月後と言われていること。

 

カナダはイギリスと同様、まずは広く1回目の接種を終わらせるという作戦なので、2回目を受けていない人がたくさんいます。このやり方はメーカーが推奨するものとは違うので、あまりに間が空くのは気になります。しかもイギリスでもここまでは空けてないと思うんですよね…。

 

とはいえ1回目の接種終了後の効果についてのデータも出てきていますし、恐らく今後供給量が増えて2回目までの間隔は予定よりも短くなるだろうと言われているので、州政府の言うことを信じ、ただ待つのみです。