コロナ禍の学校生活

コロナ禍の学校生活

9月に半年ぶりに学校が再開し、1か月と少しが過ぎようとしています。

 

今の状況ですが、毎日のように地域のどこかの学校で陽性者の報告があります。陽性者が出ると、同じクラスなどの濃厚接触者とみなされる生徒や教員は自宅待機となるようです。

 

我が家の子供たちの学校ではまだ陽性者は出ていませんが、すぐ隣の学校では学校再開後早々に報告がありましたし、もういつ連絡があってもおかしくないなと思っています。

 

このような状況なので、働く親はびくびくしている毎日です。

 

オンタリオ州では8年生(中学生)以下はマスクを着用の上、毎日授業を行っています。おかげで我が家の次女は毎日とても学校を楽しんでいます。

 

ただ9月に第2波と思われる形で州の状況がとても悪くなったので、完全オンラインを希望する家庭も多く、次女の友達も途中で学校に来なくなってしまいました。また、先生の配置も9月当初とはがらっと変わりました。

 

オンライン授業希望の家庭が増えたのであれば、対面授業ではクラスあたりの人数が減るかなと期待していたのですが、実際は3クラスあった対面のクラスが2クラスに減らされて、1クラスあたりの人数は増えてしまいました・・・

 

この点について感染リスクを高めると抗議をしている方も多いですが、まぁ予算の関係もあるので仕方ないと我が家は思っています。毎日学校に通っている限り、リスクはつきまとうので。

 

感染リスクは避けたいが、オンライン授業も困るという場合はLearning Podといって少人数の子供たちを集めて先生を雇い、勉強を教えてもらうという形をとっている家庭もあるようです。

 

9年生(高校生)以上は1日おき、しかも午前中だけの対面授業で、午後は毎日自宅でオンライン授業を受けます。

 

長女の授業の様子を見ていると、高校生は基本カメラをオンにしないので、先生が一方的に話す授業をずっと聞いている感じです。

 

面白いのはオンライン授業であっても先生から「ペアをつくって」と言われるとのことでした(こちらの授業は生徒同士でプロジェクトをやらされる機会が多いです)。

 

ある授業で突然ペアを作るように言われた長女は、画面で生徒の名前だけが表示されている中でどうしたらいいのかかなり困ったそうです。

 

人種もバラバラなので、名前だけでは性別すらわからず。教室授業だと近くの席にたまたまいる人に声をかけたりするのでしょうが…。

 

とまどっている間に、ある子から「一緒にやる?」とメッセージがきて、その子とやることに決めた長女。男の子なのか女の子なのか、どんな子なのかまったくわからないまま、プロジェクトが始まりました。途中で音声で話す機会があり、男の子だと判明したようですが、結局最後まで実際に会うことはなく終わったようです。

 

改めて、他人と接するとき、見た目とか、雰囲気とか、そういった情報がないと人は戸惑うものだなぁと思いました。

 

さてこちらの高校生の4年間は将来のキャリアの方向性を決める大事な時期です。

 

そのためボランティア活動が必須だったり、さまざまなクラブ活動が提供されていたりするのですが、今年はそれらも中止だったりオンラインだったりして、これまでと同じような経験はできません。

 

とても楽しみにしていた高校生活なのですが、まったく違うものとなってしまっています。

 

日本人のお母さん達と話していると、このままこちらの状況がひどくなる一方だったら日本に帰って日本の学校に子供を通わせようか…という人たちもいます。

 

確かに、映画鬼滅の刃が大人気!といったニュースをみていると、映画館をずっと閉鎖したままの街に住んでいる人間としては同じ惑星の話とは思えないほど。Go Toキャンペーンとか、本当にすごいなと思います。

 

早く子供たちが普通の学校生活を送れる毎日に戻って欲しいなと思いつつ、当面は無理だろうなと現実を受け入れる努力をしています。