落第 そのときどうする?
こんにちは。
Masaです。
日本も海外も大学で単位を取るときに成績がつきます。
このとき、あまり考えたくないことですが、海外の大学で、成績がF(落第)だった場合、かなり厳しい状況になります。
一般に、落第の重みは、日本と海外の大学ではだいぶ違います。
大学・大学院留学を考える人は知っておくべき大事なことなので書いておきます。
実は、全く自慢にならない話ですが、私は日本の大学でも、カナダの大学院でも落第を食らった経験があります。(考えてみるとある意味貴重かもしれません)
特にカナダでの経験は、正直あまり思い出したくない経験ですが、何かのお役に立てばということで、思い切って書いてみます。
◆日本の大学の場合
私が落とした授業は必修の数論の授業で、出席は取らない、授業は眠い、内容は難しいの三重苦の授業でした。
その上、教授は学生の間では「オリンピックの年にしか合格させない」(要は4年に1度しか合格させない)と言われるほど、厳しい成績をビシビシつける教授で、現に受講者の50%以上が落第という授業でした。
このときは翌年、同じ落第組が大勢いる教室で同じ授業を再履修してパスしました。
再履修だから、落ちたらマズいという雰囲気はあまりなかったように思います。
卒業年度が遅れることもありませんでした。
卒業後の成績証明書にも最終成績だけで落第の事実は残りませんでした。
◆カナダの大学院の場合
まず成績についてですが、論文やプレゼンで成績が決まる授業に関しては、落第点がつくことはほとんどありません。
落第するとしたら提出物を出し忘れたとか、よっぽど授業に出席しなかったとかという場合です。
一発試験で成績が決まるものも論述系は通常は大丈夫です。
危ないのは試験で成績が決まり、かつ正解・不正解が明快なものです。
MBAで言うなら、統計学、会計、ファイナンス、マクロ経済、ミクロ経済、オペレーションマネジメント、マーケティングリサーチあたりでしょうか。
この場合、明確に数値で点数が出てしまうので、試験で大きな計算ミスをした、試験に出た単語の意味を読み違えた、体調が悪かった、などの理由で落第を食らうことがありえるわけです。
私が落としたのもこのタイプの授業でした。
(理由はあったのですが、ここでは省略します)
MBAにおける落第は、原則キックアウト(強制退学)となります。
キックアウトとなると学生ビザも無効となり、早々に帰国しなければなりません。
ただし、学校により、色々と救済措置があります。
私の場合、学生課から呼び出しがあり、手紙を受け取りました。
その手紙には、数日後に開かれる教授会に、事情酌量書を提出する権利があると書かれていました。
もちろん途中で帰国なんてしたくありませんから、その酌量書は必死で書きました。
酌量書の内容については学生課に相談しました。
そして、教授会から1週間後、無事に再履修が認められました。
この間は、不安で食欲もなく、うつろに過ごした1週間でした。
そして無事、再履修でパスできました。
卒業が遅れることもありませんでした。
ただし、成績証明書には永遠に落第の記録が残ってしまいました。
海外で就職するには不利な点です。
一方、余談ですが、再履修の副産物としては、再履修者同士で仲良くなれました。
この授業の再履修者は数人いたのですが、それまで面識のない人もいて、それが意外にいい奴だったりして、ちょっと仲良くなれたのは唯一良かったことかもしれません。
ということで落第については
まず落第しないことが第一です。
落第して退学の危機にさらされると精神的にとても辛いです。
落第しないために試験一発で成績が決まるような授業は入念に準備しておきましょう。
試験以外にもレポートや授業貢献でポイントが稼げるなら、なるべくそちらを頑張って、試験でミスしたときリスクを減らしましょう。
もし落第したら
まず情報をしっかり集めましょう。
落第は退学につながるのか、救済措置はあるかなど。
そして救済措置がある場合、学生課などに相談して、出来ることはすべてやりましょう。
私の場合は、まだ救済措置がレターで書けたので良かったかもしれません。
学校によっては、教授会での口頭試問が求められるケースや、再履修が認められても卒業が遅れるケースもあるようです。
卒業が遅れる場合は、かなりの決断が必要かもしれません。
卒業を遅らせることができず、再履修、卒業をあきらめるという人もいるかもしれません。
でも個人的には、時間が経てば状況が変わることも多いので、まずは再履修して、滞在する権利を確保すべきだろうと思います。
いずれにしても一人で早急に決めるのではなく、じっくり周囲の意見を聞くべきだと思います。
学校によっては救済措置がなく、一度の落第で即退学というところもあるのかもしれません。
でも通常は、大学側にとっても学生はある意味お客様です。
退学者を出せば収入も減りますし、そもそも退学者を出すような入学選抜を行っているのか、という批判を避けるためにも、多くは1回目の失敗には救済措置を設けています。
留学される方にとって、今日の記事は役に立つ場面が来ないことを願っていますが、万が一、そういったときになったときは思い出してもらえれば幸いです。
最後までありがとうございました。
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