「どこ」よりも「何」、「過去」よりも「今後」が求められる英文履歴書
- 2014.01.21
- エッセイ・履歴書・推薦状・インタビュー対策
- 留学, 英文履歴書
こんにちは。
留学コンサルタントの藤本です。
留学で学校側から提出を求められる書類として英文履歴書がありますが、この英文履歴書は日本の履歴書の感覚で書くと評価されないものになってしまいます。
それは日本での履歴書は「どこ」をメインに書くのに対して、海外向けでは「何」をメインにするということです。
もう少し具体的に書いてみます。
日本で履歴書を書くときはどこに所属してきたか、ということをメインに書きますよね。
○○大学を卒業して、○○会社に入社し、○○という部門で○○の事業に携わってきました。
これは「今までどこに所属してきたか」をメインにして、「何をして来たか」がそれに従属するという書き方です。
この書き方の前提として、日本にいる分には、学校名を出せば何となくどんな学校か分かりますし、上場企業であれば会社名を名乗れば何の会社かだいたい分かるということが挙げられます。
これが海外向けに書くとなると、まずどこに所属したか、という情報はあまり意味を成しません。
これは、海外の人にとっては日本の組織名を聞いても、どんな学校か、どんな会社かはよく分からないからです。
従って必然的に、「何をして来たか」がメインになってきます。
さらに、この「何をして来たか」は単に過去の経歴を言うだけではなく「私が今後どんなことが出来るか」を想像できるような書き方にする必要があります。
つまり、単に
「○○の事業に携わってきた」
という「組織」が主になった「過去の履歴」ではなくて、
「○○をテーマにした△△人規模のプロジェクトでプロジェクトリーダーをして□□という成果をもたらした」
という「個人」を主にした「動き方・成果」を書きます。
これによって、
「○○というテーマについての知識がある」
「△△人の組織をリードするスキルがある」
「□□という成果をもたらした経験がある」
という「今後」に向けて出来ることがアピールできるわけですね。
このような履歴書を作るのは、言うのは簡単ですが、実際自分のものを書くとなると結構労力を使います。
過去の出来事をすべて書けばいいというものではありません。
- 相手が求めている知識・スキル・マインド・経験とは何か?
- 自分の強み・売りは何か?
- 過去の経験で、アピールできるものがあるか?
を総合的に考えて取捨選択し、ストーリーを作っていく必要があります。
さらにエッセイやインタビューなどで「なぜこの学校に出願するのか」と問われた際に必要となる将来の希望との一貫性も求められます。
学校側が出願者に履歴書やエッセイを課すというのは、こうしたことも含めて見ますよ、というメッセージでもあるわけです。
あなたの英文履歴書は単に過去の所属歴だけになってませんか?
最後までありがとうございました。
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