オンタリオ州で運転免許を取る(その2)

オンタリオ州で運転免許を取る(その2)

前回の記事の続きです。

 

インストラクターはパキスタン人のおじさんです。トロントで生活していると、病院や銀行など、様々な場面で日本語でサービスが受けられたらいいのになーと思うことがありますが、なかなかそうはいきません。でも質問しやすいし、わかりやすく説明してくれるおじさんでよかったです。おじさんと毎週1回、2時間、1か月半ほど練習しました。

 

最初はかなり嫌々でしたが、やはりちゃんとオンタリオ州のルールをわかっていなかったのでいい機会となったように思います。赤信号でも右折ができるというのは日本と違う交通ルールとして有名ですが、他にもはっきりとは理解していなかったことがありました。例えば…

 

右左折をしたら、曲がった先も同じレーンに居続けないといけない

例えば右折をした後すぐに左折したいからといって左のレーンに入ることはできず、まずは一番右のレーンに入ってから車線変更をするというルールです。

 

左折をする際、対向車線の直進を待っている間に交差点に進入してもいいのは一台だけ

これは夫も知らなくてビックリしました。周囲を見ても大抵2台は交差点内で待っているので、何となく2台までは交差点内で待って、黄色信号になってから左折してもいいのかなと思っていました。

 

ちなみにGライセンスをとるためのテストは主に高速道路での運転(車線変更含む)、縦列駐車、3ポイントターン(方向転換)、緊急停車、駐車(前向きもしくは後ろ向き)です。

 

テストはいろいろな場所で受けられますが、おじさんのお勧めはスカボローのPort Unionです。一度Downsviewでもおじさんと練習しましたが、下道も高速も車が多くて車線変更がかなり難しかったです。その点Port Unionは大して混んでません。とくにお昼前後がお勧めです。とある掲示板には金曜日の1時ごろが一番いい、という情報がありました。理由は金曜日で試験官も浮かれていて、ランチ直後でお腹がいっぱいだからだそうです…

 

友人の知り合いの方は4度テストに落ちた後、Orangevilleというトロントから40キロ離れたところで受けたら受かったそうです。なんとOrangevilleでは高速道路がテストに含まれないそうで、おじさんに聞いてもかなり受かりやすさは違うと言っていました。

 

私はおじさんのお勧め通りPort Unionで路上試験を受けて高速を運転し、車線変更を4回しなければなりませんでしたが、すっごく運転しやすかったです。4回とも私の横、後ろには車が全然いなかったので、時速100キロでもスムーズに車線変更できました。テストの場所選びはかなり重要なように思います。

 

ポイントは高速道路に合流する前に加速レーンで時速100キロまで加速すること、高速道路運転中は頻繁にミラーをチェックして周囲の状況を確かめること、ルームミラー、サイドミラー、ブラインドスポットの確認を大げさなまでにすること、住宅街では時速40キロを維持すること、急ブレーキは極力避けること、あたりでしょうか。

 

あと重要なのは、テストを受けるときに使う車は自分の車でもインストラクターの車でもいいのですが、バックモニターは使えないことになっています。おじさんは試験官によってはバックモニターがついている車の場合はモニターに張り紙をして隠すこともあると言っていましたが、実際にモニター付きの車でテストを受けたことのある人に聞くとそういう経験談はなく、チラ見するくらいなら問題ないという人が多かったです。

 

おじさんの車にはモニターが付いておらず、私が普段乗っている車はモニター付きなのでテストのときはどうしようか迷いましたが、高速に乗り慣れているのはおじさんの車だったし、おじさんの車の屋根には教習所の広告がでかでかとくっついているので、きっと高速に乗る時には周囲が私を避けてくれるだろうという思いもあり、おじさんの車でテストを受けました。

 

モニターがまったく使えないというのは不安でしたが、サイドミラーに小さいブラインドスポット用のミラーがついていて、これがあれば駐車時にラインが見えるのでとても便利でした。早速カナディアンタイヤで買ってきて自分の車にもつけました。これお勧めです。

 

日本から移住してきてこちらで路上試験を受けることになる方はあまりいないかもしれませんが、もしこちらで挑戦される方がいらっしゃれば参考になれば幸いです。