学校再開プラン

学校再開プラン

最近、オンタリオ州では新規感染者の数をかなり抑えることに成功しています。ビジネスもかなり再開しているので、このまま感染拡大を抑えられるかどうか、気になるところです。

 

しかしそんな中、いまだに9月からの学校再開プランについて揉めに揉めています。

 

州の教育省から発表があったプランでは主に

 

・幼稚園からG8まではこれまで通りのクラスサイズで、週5日の授業を行う

・G4から上はマスク着用が義務、G3以下は推奨

・G9(高校生)以上は週の半分を登校、残りはオンライン授業。クラス人数は15名までに制限

・登校を希望しない生徒向けにオンライン授業を提供

 

というものでした。

 

個人的には9月から学校が始まることを強く願っていたので、この発表をみてほっと一安心でした。残念なのは高校生になる長女が半分しか学校に行けないことですが、次女は週5日通えるわけだし、と納得していました。

 

ところが幼稚園からG8まではクラスサイズの変更無しという点について保護者と教員から大反発が起こっており、9月の学校再開すら怪しい雲行きになってきています。

 

というのも、教員組合がクラスサイズを縮小しないのならば訴えることを検討すると脅しをかけているからです…。当然、州の学校すべてでクラスサイズを半分にするなんてことになると莫大な予算と時間が必要となるのでそう簡単なことではありません。まず建物の増築が必要になりそうです(現状ですら最近の生徒の増加に対応できずにプレハブ教室でなんとかしのいでいる学校がたくさんあるというのに…)。

 

本当に訴訟なんてことになったら、9月の学校再開はまず無理となり、まったく見通しが立たなくなります。

 

正直、昨年度は何度もストライキで学校を休みにし、コロナ休校中のオンライン学習は(準備時間もなかったのである程度は仕方ないとはいえ)かなり質が低く、そして今度はこれかい…と思ってしまいます。子供が教育を受ける権利はどうなるんでしょうか…。

 

時々このブログを通してトロントへ子連れで留学したいという方からご相談を受けるのですが、トロントの公教育はあまりお勧めできないかもしれないと最近は思っています。(もちろん個々の先生は素晴らしい方もたくさんいますし、学校が始まると子供たちは楽しく通ってたくさんのことを学んでいることが分かるのですが)

 

ちなみに我が家がトロントに移住した理由の一つは、中学受験が当たり前で塾での長時間の勉強が必須という日本のシステムが子供に合っていないように思ったことでした。カナダでは日本と違って大学入試というものがないですし、圧倒的に大多数の子供が高校まで無料の公立にすすむので自分のペースで勉強できるのがよいと思っていたのですが、ここ最近の流れでやっぱり私立の方がいいという家庭も増えているように思います。私立でないといい教育が受けられないとなるのは残念なことですが。

 

9月から無事学校が始まるのか、しばらく安心できない日が続きます。