カナダの大学の選び方(州の選択編)

      2015/04/14

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こんにちは。

藤本です。

前回はランキングという観点で大学の選び方を見てみました。

今回は、もう一つ重要な要素であるエリアの観点について見てみます。

 

ちょっと分かりにくい「州」の感覚

カナダでエリアの話をするときに避けては通れないのが「州」という単位です。
日本人にとっては「州」という感覚がちょっと分かりにくいため、ここではざっくりと説明します。

州という単位は、日本で言う「県」のようなイメージもありますが、実際は、県よりは更に強い権限を持っています。
このため、州が変われば色々なものが変わりますので、国が変わるまでは行かないですが、それに近いくらい制度が異なります。

有名どころでは公用語が違います。
ケベック州ではフランス語
ニューブランズウィック州では英語とフランス語
それ以外は英語
が公用語です。

税金の率は違います。
消費税(州税)が最も高いプリンスエドワードアイランド州では10%ですが、最低のアルバータ州では0%です。

お酒はケベック州ではスーパーでもコンビニでも買えますが、それ以外の州では定められた専門店以外では入手できません。

驚くべきことに義務教育の長さも違います。
ケベック州では11年、他州では12年です。
カナダでは日本でいう「文部科学省」のような教育を管轄する機関が国にはなく、教育についてはすべて州に権限があります。
従って、義務教育の長さも州によって異なるというわけです。

ということで、どの州に住むかによって制度面ではだいぶ違いがあるわけです。

 

地形、気候、文化が異なる各州

一口に州といっても、例えばオンタリオ州はそれだけで日本の国土の3倍近くと、かなり広いので、一概には言えませんが、ざっくりと各州の特徴をまとめてみます。
バクっと捉えてみてください。

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◆ブリティッシュコロンビア州(BC州)
唯一、太平洋に面している州で、アジアとの結びつきが強く、移民、観光客も多い。
主要都市はバンクーバー、ビクトリア、ケロウナなど。
南西部のバンクーバー、ビクトリアはカナダでは最も温暖な地域。
西部カナダでは最も発展している州。
産業は工業、林業、漁業、観光業とバランスが良い。

◆アルバータ州(AB州)
BC州とロッキー山脈を挟んで隣同士。平原3州の1つ。
主要都市はカルガリー、エドモントン、バンフなど。
冬場の寒さは厳しいが、ロッキー山脈のフェーン現象で暖かい日もある。
西部カナダではBC州に続いて発展している州。
産業として石油産業が大きく、その収益の大きさで州税は0%

◆平原2州(サスカチュワン州、マニトバ州)
アルバータ州の隣に位置する大平原の2州で、非白人の割合は少ない。
主要都市はサスカトゥーン、レジャイナ(サスカチュワン州)、ウィニペグ(マニトバ州)など。
大陸中央に位置するため冬寒く、夏暑い気候。
BC、AB両州に比べると経済的には停滞。
主要産業としては農業。

◆オンタリオ州(ON州)
中東部に位置し、カナダ全体の1/3の人口が集中する政治・経済の中心。
経済の中心地ということで移民も多い。
主要都市はトロント、オタワ、 キングストンなど。
気候はBC州に続いて穏やか。
主要産業は製造、金融、通信など。

◆ケベック州(QC州)
オンタリオの東隣で、フランス系移民が多く、唯一フランス語のみを公用語とする点で独特なポジション。
主要都市はモントリオール、ケベックシティなど。
気候は冬の寒さが厳しい。
経済はオンタリオ州に次ぐ規模であり、主要産業としては農業、製造業など。

◆大西洋4州(プリンスエドワードアイランド州、ノバスコシア州、ニューブランズウィック州、ニューファンドランド・ラブラドール州)
大陸の大西洋沿岸および大西洋の島からなる。各州とも人口100万人以下にとどまる。
多民族化はもっとも進んでいないエリア。
ニューブランズウィック州はバイリンガルが多く、カナダ唯一の英仏の2公用語州。
主要都市はハリファックス、モンクトンなど。
主要産業は農業、林業、漁業で、経済的にはそれほど発展していない。

◆北部3準州(ユーコン準州、ノースウェスト準州、ヌナブト準州)
北部の広大なエリアだが、最も人口が少ないエリア。
なかでも先住民人口の比率が高い。
気候はかなり寒冷で北部では白夜、極夜が見られる。
主要都市はホワイトホース、イエローナイフ、イカルイトなど。
主要産業は鉱業など。
準州には学位を授与する大学は置かれていない。

 

カナダの大学は州との結びつきが強い

ほとんどの大学が州立であるカナダにおいては、大学選びに当たっても当然、どの州に行くかによって異なることがあります。

例えば学費。
大学の学費も州によって開きがあります。
下記のように、高い州と安い州では2.5倍以上の開きがあります。

カナダ人平均学費(2013年)

学部
(カナダドル)
大学院
(カナダドル)
ブリティッシュコロンビア 5,015 7,593
アルバータ 5,883 4,746
サスカチュワン 6,017 3,656
マニトバ 3,729 4,292
オンタリオ 7,180 8,041
ケベック 2,774 2,969
ニューブランズウィック 5,917 5,449
ノバスコシア 5,934 7,613
プリンスエドワードアイランド 5,470 4,100
ニューファンドランド&ラブラドール 2,649 2,456
カナダ平均 5,581 5,695

(出典:Statistics Canada : University Tuition Fee 2012/2013

 

また、上で説明したように、カナダでは、州によって強みとしている産業も異なりますが、
大学は、州立ということもあって、こういった地元産業との結びつきが強い面が見られます。

例えば、地元との結びつきという面では以下のような大学があります。

アルバータ州の石油産業と結びつきが強いカルガリー大学
サスカチュワン州の農業と結びつきが強いサスカチュワン大学
オンタリオ州の金融産業と結びつきが強いトロント大学
オンタリオ州の政府機関と結びつきが強いオタワ大学
プリンスエドワードアイランド州での島の研究を行うプリンスエドワードアイランド大学

 

ということで州という観点から見た大学選びの切り口でした。

もう少し細かく都市の観点で見た選び方はこちらをご覧ください。

カナダの大学の選び方(都市の選択編)

 

最後までありがとうございました。

 

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