安いからアジア?留学先選びは費用だけではない、という話
こんにちは。
Masaです。
留学することを決めた場合、次にどの国に留学すべきかというのが問題になると思います。
最近アジア留学は人気ですが、もし安いという理由だけで選ぶのならば、もう少し考えてみましょう。
もちろん私も費用は留学先を決めるにあたって大事な要素ということは理解しております。
でも同時に、費用だけで行き先を絞ってしまうのは色んな意味でもったいないなと思っています。
選択肢を広く見ること
例えば英語圏といった条件なら主要な国だけでも
アメリカ
イギリス
カナダ
オーストラリア
ニュージーランド
アイルランド
マルタ
香港
フィリピン
シンガポール
マレーシア
インド
といった選択肢が挙がってきます。
留学先を決めるときは一度世界地図を広げて、視野を広げてみるといいと思います。
世界には多くの国があります。
留学先を選択するときに考えるべきこと
国の選択をする際によく挙げられる判断材料としては
- 生活費・学費
- 治安
- 気候
- 英語のなまり
- 教育水準
といった要素です。
こういった要素は大事でしっかり検討するのは言うまでもありませんが、更に考えてもらいたいことがあります。
留学することの大きなメリットの1つに「異文化理解」があります。
これは言葉だけ聞くとイメージしにくいかもしれませんが、もう少し具体的に言うと、滞在した国の文化を、慣れ親しんだ日本文化との差を感じることで、理解するというイメージです。
この差を認識することで、日本の素晴らしさにも大いに気づかされますし、反対に日本の至らない点や、滞在した国から見習うべきところ、あるいは滞在した国が抱える課題などの問題意識を持つことにもつながります。
異文化はこのように日本との差という観点で認識することが多いため、その国のある面が日本と似ていればあまり気づくことはなく、日本と大きく異なれば気づきを得やすいということになります。
例えばアジアの国なら日本人と物事の考え方とか仲間意識とかの価値観が似ているところがあって、そういう意味では気づきは少ないかもしれません。
しかし、貧困問題や環境問題、福祉問題など、あまり日本では意識しない問題には気づかされることが多いでしょう。
欧米の国なら、思考法や考え方、議論の進め方、個人主義的なところなどは日本との違いが大きく、良い点悪い点含めて、感じることはたくさんあると思います。
反面、貧困問題などには直接触れることは少ないかもしれません。
このように留学して得られるものが、国によって大きく違います。
お金の話も大事ですが、その国で異文化としてどのようなものに触れられそうか、という点も是非考えて頂きたいなと思います。
留学経験はその後の人生も決める
さらに言えば、その国で得られた異文化体験が、その人の「世界観」とか「グローバル観」を形成する重要なパーツになります。
例えば、アメリカ留学経験がある人の「グローバル観」はアメリカでの体験をベースに語られることが多いです。
同じように、フランス留学経験者ならフランスが、中国留学経験者なら中国がベースになることが多いです。
そういった世界観は、その後の人生やキャリア選択に大きな影響を及ぼします。
私の場合は、カナダ留学を通じて、政策としての移民の在り方やワークライフバランスという価値観、スモールビジネスや起業に対する環境、などといった「異文化」に触れたことで、移民、起業という方向に舵を切ることになりました。
ここまで分かりやすく影響される人もいないかもしれませんが(笑)、留学後に、留学経験を活かして何かをしようと思った時に、留学滞在した国との関わりの中で考えることが実際問題としては多くなります。
そうなったときに、どんな選択肢があるか、どうありたいか、といったことは、留学する国を決めるにあたって一度は考えてみる価値があるのではないかなと思います。
冒頭に安いだけでアジア留学を選ぶならもう少し考えようと書いたのは、アジア留学そのものを否定したいわけではありません。
費用という短期的な視点だけで考えるのではなく、異文化理解や将来への影響という中長期的な側面も含めて、考えて欲しいということです。
もちろんそれらの意味合いも含めてアジアが良いと考えるなら、迷わずアジアに行くべきです。
アジア留学については費用面のメリットがかなり強調されているため、費用面だけで何となく留学先を選ぶ人がいそうな気がして、こんな投稿をしてみました。
留学先を選択する際の1つの参考になれば幸いです。
最後までありがとうございました。
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