時代の要請によって産業構造が変化するかもしれない分野

      2014/04/15

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こんにちは。

留学コンサルタントの藤本です。

さて、前回は技術発で変化するかもしれない分野について書いてみましたが、今回はニーズ発で変わるかもしれない分野です。
今回も、これらの分野の中で興味がある分野があれば、学部や専攻選びの参考にして頂ければと思います。

ニーズ発というのは、今後の社会構造の変化や、それに伴う時代の要請にこたえる形で産業が大きな変化を起こすと考えられる分野です。

今回は以下の3つについて書いてみたいと思います。

  • 環境・食糧・水
  • エネルギー
  • 高齢化

順に見てみます。

 

環境・食糧・水

この分野の大きなきっかけは人口増加と気候変動です。

世界の人口は現在71億人と言われていますが、2030年には82億人に、そしてその後ゆっくりと増加し続け90億人超でピークを迎えると予測されています。

世界の気候については、まだ正確に予測できないことが多いですが、温暖化が進行し、干ばつ地域が増えるという説があります。

人口が増え、干ばつ地域が増える、この2つの要因から必然的に出てくるのが、食糧不足と水不足という課題です。

このために、食糧供給・水供給に関する根本的な解決法が求められるようになります。

例えば食糧では干ばつに強い農作物の開発や、これまで農業を行っていなかった地域の農地化、水では海水の淡水化や、淡水消費の多くを占めている農業用水の効率的利用法などです。
あとそもそも温暖化の原因と言われるCO2対策についてもあります。

従来より環境分野はお金になりにくいと言われ、せっかく環境のことを学んでもそれを活かせる分野が少なかったのですが、今後食糧問題など具体的な課題が顕在化してくれば、専業プレーヤーが出てきたり、ビジネスとして大きく伸びる可能性があります。

世界の危機に貢献できる意義のある分野でもあり、一度顕在化してしまえば世界規模で必要とされる仕事です。

またカナダという国は、こういった環境問題や食糧問題でも注目できる国の1つです。
詳しくは以前書いた以下の書評を見てみて下さい。

カナダは世界に存在感を示せるか?【書評】2050年の世界地図 迫りくるニュー・ノースの時代

カナダは元々自然が豊かで自然と共存するというお国柄なので、学問においても環境に関する研究は盛んです。

農学ではUBCやゲルフ大学が、環境学ではUBCやトロント大学が世界的評価を受けていたりします。

この分野に興味がある場合は、それに関連した分野、例えば農学、環境学、生物工学、地質学などの分野を考えてみるとよいと思います。

 

エネルギー

人口増加は、食糧不足や水不足と同じくエネルギー不足ももたらします。
特に東南アジアにおけるエネルギー不足は今後深刻になると言われます。

シェールガスがアメリカで実用可能になってきたため、供給に関しては当面の危機は免れたかに見えますが、同時に環境問題との両立が問題です。
そこで、クリーンエネルギーを使った発電という話もあるのですが、私はむしろ発電よりも蓄電の方に注目したいと思います。

蓄電、つまり電池ですね。

今の電気の最大の特性としては、消費するのと同じタイミングで、同じ量を発電しなければならないということです。
つまり食料品のように在庫しておくことが出来ないということですね。

そして人間社会の特性として、昼間電気を大量に消費し、夜は使わないという波があります。

この2つの特性から、電力供給者は、常に昼間の電力消費ピーク時に合わせて発電設備を持たなければなりません。

電力不足と言われるのも、要するにピーク時に発電できるだけの発電設備がないことが問題で、夜中に必要とされる発電量は確保できていることが多いんですね。
これが、例えば夜中や午前中に発電した電気を蓄電しておいて、昼や午後のピークに合わせて蓄電した電力が使えるようになると劇的に電力不足の問題は解決します。

そのための蓄電池の開発や普及は、日本では電気自動車の普及とともに徐々に広がりつつありますが、世界ではまだまだこれからの分野です。

電力不足だけでなく、環境問題も解決できる可能性を持つなど、こちらも世界に対して貢献できる仕事ですね。

電池については化学、エネルギーについては環境学や資源学といった分野で学ぶことができます。

 

高齢化

最後に高齢化です。

日本は高齢化と言われて久しいですが、日本だけでなく世界中で高齢化が問題になっていく国はあります。
高齢化というと先進国のイメージがあるかもしれませんが、タイ、ベトナム、中国なども高齢化が日本以上のスピードで進むとも言われています。

高齢化に伴って医療、福祉、宅配などのサービス分野の需要が高まることは予想できますが、注目したいのはロボット・センサー分野です。

これは介護の分野でもそうですし、暮らしの安全を守るためのセキュリティや、生活に楽しみを与えるレジャーの分野でもあり得ると思います。

例えば介護では、従来よりロボットによる介護の可能性が言われていましたが、今後本格的な高齢化の世界になれば、介護する人手が世界的に不足してしまいます。
そうなると「ロボットで介護するなんて」ということは言ってられなくなるのかもしれません。

それにロボットと言っても、かなり人間のサービスに近いものが実用化されるのではないかと思います。

例えば会話ができるロボット。
iPhoneをお持ちの方はSiriと会話をしたことがあるかもしれません。
案外、人間ぽく会話してくれるので、相手が機械であることを忘れて話しかけたりしてしまいます。

また高齢化の分野では日本は世界の最先端ですから、そこで培ったノウハウを世界に輸出できるポジションにいます。
グローバルな感覚も活かせる分野です。

こういった分野を大学で学ぶには、人間工学、ロボット(機械・電気)工学、ソフトウェア工学などの分野を見てみるとよいかもしれません。

 

ニーズ発で変わりそうな分野として3つほど紹介してみました。
上に挙げた分野で何か面白そうと思う分野があれば是非調べてみてください。

次回はインフラが整ったことで変化が起こりそうな分野について投稿してみます。

最後までありがとうございました。


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