インフラが整ったことで産業構造が変化するかもしれない分野

      2014/03/25

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こんにちは。

留学コンサルタントの藤本です。

前々回は技術発で変わる分野、前回はニーズ発により変わる分野ということで書いてきましたが、今回はインフラが整ったことで変わる可能性がある分野について書いてみます。

この分野は、発想とか技術自体は以前からあったけれども、それを実現するインフラが整ったことからいよいよ変わるかもしれないという分野です。

今回は以下の3つについて書いてみます。

  • ビッグデータ
  • 教育
  • 金融

では順に見てみます。

 

ビッグデータ

これを読んでいるあなたはFacebookやってますか?
Lineはどうでしょう?
Gmailは使っていますか?

上記のサービスを使っている方は、必ず利用時に登録データや利用データを収集するという旨の規約に同意したはずです。

上記サービスに限らず、Googleを使って検索すれば検索ログが、Youtubeを閲覧すれば閲覧ログがGoogle社に蓄積されます。

インターネット以外でも、携帯を利用すれば利用ログ、携帯を持って移動すれば移動ログが携帯電話会社に残ります。(GPSを使ってなくても基地局で把握しています)

定期券やICカードを使って電車に乗れば電車移動ログ、カーナビを使えば車の走行ログ、他にも家庭の電力使用のログ、病院の利用ログ、カードを使えば店の買い物ログがそれぞれの会社に残ります。

必ずしも個人の特定ができるデータばかりではないですが、今やさまざまな形で人の動きがデータで記録されるようになっています。それも本人が意識すらしていないところで。

こう書くと、とても恐ろしい世界のように感じますが、既にそうなってしまっていますし、逆にそこから大きな恩恵を受けることもあります。

アマゾンで本を買った時に、おススメの書籍が出てきて思わず買ってしまった方いませんか?
私はよく買わされます(笑)

また人の動線を記録することで、店のレイアウトが分かりやすくなったり、道路の拡張工事が行われたりもします。

こういった発想そのものは昔からありましたが、かつては大量のデータを保存するにはコストがかかったり、データを取得する手段がなかったりしました。
ですが、インターネットの発達で細かいデータが取得できるようなインフラが整ったり、クラウドサービスで大量のデータが扱えるようになったりしたことで、企業も大量のデータを扱えるようになりました。

前々回で書いたゲノムの情報なども同じですね。

こういった動きに伴い、集まったデータをどう活用すべきか、あるいは活用するためにどう分析すべきかといった議論が多くされるようになっています。

一昨年くらいからビッグデータという言葉や、データサイエンティストという職業が取り上げられるようになってきましたが、大量のデータを取り扱うインフラ企業やサービス業で求められているのが、こうしたデータから価値が生み出せる人材です。

今はインターネット企業が先行している分野なので、データの活用方法としては広告という出口が多いですが、分野によっては人々の安全を守ったり、快適な生活を実現したり、といった社会的意義の高い目的にも利用できます。

このような分野に興味を持てるなら、コンピュータ、統計学、ビジネスなどの分野から専攻を選んでみてはいかがでしょうか。

 

教育

昨年教育界で大いに注目を浴びたのが、無料オンライン講座(MOOC)でした。
MOOCについてよく分からない方は以下からどうぞ。

900年の大学の歴史が変わる?MOOCのインパクト

MOOCの登場により、基礎的な教育コンテンツの提供はオンラインで行われるという流れが出来上がったように感じます。

オンラインで知識を無料で共有するという意味ではこれまでWikipediaが大きな役割を果たしてきましたが、さらに権威ある大学が動画を使い、双方向でコンテンツを提供するようになったことで、教育を提供できる範囲は発展途上国を含めて大きく広がりました。

この分野の次の方向性は個別対応化ではないかと思います。
つまり、個人個人の要望に応じた教育コンテンツが提供されるようになるということです。

そのためには限られた数の大学がコンテンツを提供するだけでは不十分で、例えば一般の専門家やその分野に造形の深い人などもコンテンツ提供を行っていく流れになるのかもしれません。

特定の分野に関して知識やスキルを持った人がインターネットを介して、その知識やスキルを求める人にコンテンツを提供していくということです。

このようなことを実現していくインフラとしてはこれも昨年、クラウドソーシング、個人による電子書籍出版といったサービスが立ち上がったことで確立されつつあります。

教育分野は、今後大きく変化するのではないかと思われます。
恵まれない人に対する教育の提供であったり、専門家の知識の有効活用、雇用の創出、と大きな意義を持つ流れです。

このような分野を大学で直接学ぶのは難しいかもしれませんが、興味があるなら、教育工学、ビジネスといった専攻が候補になりそうです。

 

金融

金融業界を大きく揺るがすかもしれないのがビットコインです。
ビットコインとは無国籍仮想通貨で、無国籍のため為替変動の影響を受けたり、銀行を介さず通貨のやり取りができるため異なる国への送金なども手数料が安く済むというのが最大のメリットです。

一方で、発行主体がないことから信頼性について不安な声もあったり、違法取引の温床になるとの話もあったりします。

この辺りの評価はまだ定まっていませんが、既にビットコインを使った買い物ができる企業も増えており、またキプロスの大学ではビットコインで授業料の支払いができるというニュースがあるなど、着実に存在感は増しています。

こちらはどうでしょうか?

為替手数料ゼロ?!常識をくつがえした海外送金サービス「TransferWise」

こちらは海外送金時にある通貨で振り込みたい人と受け取りたい人をマッチングさせることで海外送金手数料を低く抑えるというサービスです。

これらのサービスの台頭は、ある意味インターネットの本質を表している現象だと思います。
物流もそうですし、教育もそうですが、インターネットはより便利なサービス、より安価なサービスを出現させ、そのサービスに比較して不便なサービス、高価なサービスを弱体化させてきた歴史があります。
アマゾンの出現は既存の本屋や小売を弱体化させましたし、電子書籍の出現で印刷業界は大きな打撃を受けています。

これら仮想通貨や送金ビジネスの出現によって弱体化するのは、通貨発行権を握っている各国の中央銀行や手数料ビジネスを行っている金融機関。
これらのサービスが、国際決済のデファクトのような存在になると、金融業界も大きな影響を受けるのかもしれません。

金融の分野は今後どんな新しいビジネスの変化があるのかはまだ見えないところがありますが、もしこんな分野に興味があるなら、経済学、ファイナンス、情報工学などを専攻の対象として考えてみてはいかがでしょうか。

 

ということで、数回に渡り、学部や専攻を選択するためのヒントとして、今後変化が起こりそうな分野について投稿してみました。

ここに挙げたものは今後変化が起こる分野の一部だと思いますし、挙げたものももしかしたら期待するほど変化は起きないかもしれません。
ですが、何か興味のある分野が見つかるきっかけになれば幸いですし、ここまで取り上げたもの以外でもどんどん情報に触れて行って興味ある分野を見つけてもらえればなと思います。

最後までありがとうございました。


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