飛び込んで見なければ分からないもの
こんにちは。
留学コンサルタントの藤本です。
「日本人は謝りすぎだ」
って論調を聞いたことありませんか?
日本人の「すみません」には英語で言う「Thank you」と「I am sorry」と「Excuse me」の3つが混ざっています。
これを正しく使い分けないで、日本語の感覚で「I am sorry」と言ってしまうとこんな感じです。
何かプレゼントをもらったときに「I am sorry」
道行く人を呼び止めるときも「I am sorry」
この場合「日本人は謝りすぎだ」を通り越して相手に意味が通じません。
私がカナダで大学に入る前に1周間ほど語学学校に行っていたことがありましたが、その時カナダに来て数日と思われる日本人が、前を歩く生徒を呼び止めようと一生懸命「I am sorry!」って呼びかけてましたが、もちろんその生徒は立ち止まりませんでした。
カナダ人のSorry事情
ところで謝りすぎな日本人に比べて
「外国人は自分の非を認めない、Sorryって言わない」
ってことも聞いたことありませんか?
Sorryって言うと自分の過失を認めたことになるので訴訟で不利になるから、と言われます。
でもカナダ人に関しては案外よく「Sorry」って言います。
歩いていて肩がぶつかったら「Oh,I am sorry!」
おしゃべりに夢中になってうっかり長時間過ごしたことに気づいたら「I am so sorry!!」
って感じで、日常生活では結構よく「Sorry」に出会います。
さすがに仕事とか責任問題に発展するようなケースでは簡単に「Sorry」は出てきませんが、それでも一度、地下鉄で駅員にクレームをしたときには「I am sorry」って言ってもらいました。
どうやらアメリカ人からも「カナダ人は謝りすぎだ」と言われるようです。
でも日本人的感覚からしたら絶対謝らない人たちよりは好感が持てますよね。
謝ることに慣れている日本人としても「絶対Sorryは言っちゃダメだ」って緊張して過ごすよりはよっぽど気楽です。
TOEFLでお馴染みのあのイディオム
同じようにTOEFLで勉強するイディオムの1つに
「I cannot disagree more.」
ってイディオムがあります。
「私はこれ以上反対できない」つまり「大反対だ」ってことを言うための表現です。
日本人感覚だと結構過激な表現で、何もそんな大げさな言い方しなくってもって感じです。
・・というか、日本でこれ言ったら完全に喧嘩売ってますよね。
でも、こういう表現ってアメリカのビジネススクールではディスカッションの中で本当に出てくるらしいです。
白黒をはっきりさせるアメリカ人らしいです。
で、カナダでもビジネススクールのディスカッションではそんな表現が出てくるのかと思いきや・・・
私は一度も聞いたことがありませんでした。
カナダ人は反対意見を言うにも、結構気を遣って婉曲的に自分の意見を言うことが多かったです。
(逆に、カナダに他の国から留学してきていたり、移住してきている人たちの方が、きつい表現が多かったりします)
これも大らかなカナダ人気質を表しているなあと思います。
飛び込まないと分からない世界
と色々書いてみましたが言いたかったのは、その国とか立場に飛び込んでみないと分からないものってあるよね、ということです。
巷で言われる外国人(主に米国人)のイメージが全てじゃない
TOEFLの英語が全てじゃない
インターネットなどで情報検索はしやすくなりましたが、外から見ていて見える部分ってほんの一部分だけなんです。
実際に日本で目にする海外の情報って大半がアメリカ発だったりするので、それがスタンダードのように感じてしまいます。
でも、世界には多くの見方や常識があるってことです。
頭で知っているのと、自分の目や耳で感じるものってだいぶギャップがあります。
留学も迷うなら飛び込んでみましょう。
迷っているうちは色々心配事がありますが、そうと決めて飛び込んでしまえば留学前の悩みなんてちっぽけなものだったと気づきます。
でもいきなり飛び込むって言ってもどこに飛び込めばいいか分からないという方はこちらから。行き先だけじゃなくて、色々とあなたの思いも整理できるようになっています。
最後までありがとうございました。
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